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【中医学】雨が降る前に頭痛 低気圧頭痛を中医学で解説

【相談】
雨降りの前や雨降りの日に頭痛がするのはなぜですか?

35歳、女性、カフェ勤務

結論
頭部や首周りにむくみが多いことです。
むくみとは、体の中の水たまり。


1)むくみとは

中医学では、むくみや水たまりと表現しますが、西洋医学では、水分やリンパ液、皮下脂肪などと言います。

体は、60%が水分ですが、体の中を循環している水分もあれば、水たまりのように停滞している水分もあります。

雨降り後の運動場にあちこち水たまりができるのと同じ状態。

水はけの良い場所もあれば、水たまりが2、3日残る場所があるのと同じです。

この停滞している水分である(水たまり)は、長い間体の中に停滞していると沼のようになります。

自然界の沼は、泥が溜まり、藻が生え、小蝿が発生するように、体の中の水たまりも、時間の変化により、沼化していきます。

2)頭痛とは

痛みは、「血の巡りが悪い、流れたいのに流れない」と言う体のサインです。
痛みは、体の中で交通渋滞が起こっています。


では、なぜ流れないのか?

①血管の中に詰まりがある場合
血液がネバネバしている(糖尿、高コレステロール)




②血管の外側に水たまりがあって血管を細くしている場合


この相談者さんは、若く、コレステロールや糖尿病などないので、
①血管の中の詰まりは、考えにくいです。

結果、②の頭部や肩周りのむくみから、血管の外側の水たまりによって、血管が細くなり、血液が流れにくくなり、頭痛が起こったと考えられます。

3)低気圧頭痛がある人の特徴

全ての人が低気圧頭痛になるわけではありません。

【低気圧頭痛が起こりやすい人の特徴=原因】
✅頭や首周りに柴犬のような肉厚がある
✅汗をかく場所が背中や脇などの一部分である
✅足が冷える
✅足首が太い
✅靴下の跡が残る日がある
✅1年中冷暖房の効いた部屋で仕事する
✅デスクワークが多い
✅あまり食べないのに太りやすい
✅すぐにお腹いっぱいになる
✅喉が乾いていないのに、お茶や水を飲む習慣がある

低気圧頭痛を起こしやすい人は、水たまりの量が人より多く、さらに雨降り前の湿気が体の中に入り込むことによって、体の中の水たまりが溢れます。

例えば、
締め切った鉄筋コンクリートのマンションの部屋には、外の寒さは入ってきません。
外気温は、10度でも、室内は20度に保つことができます。

しかし、雨降りの場合、外の湿度と室内の湿度は同じになります。


自然界で起こる現象と体の中で起こる現象は同じです。

【対策】
病気は結果で、必ず原因があります。
体の中で何が起こっているのか理解できれば、対策は簡単です。

手段はなんでも良いのです。
自分が継続しやすい手段をいくつか実践しましょう。

例えば
✅喉が乾いていない時は水分を取らない
✅頭部や肩周りのマッサージをする
✅シャワーだけでなく、ときどき湯船に浸かる
✅youtubでストレッチをする

体質改善には、時間がかかります。

この相談者さんの場合は、10年以上かけて積み上げてきた習慣によって、低気圧頭痛という結果になっています。

そのため、体質改善するには、10年は必要となります。

なぜでしょうか?

答えは、若い時は、水たまりだったけれど、10年の月日で沼化しているからです。
沼を綺麗にするには、時間がかかるのと同じです。

運動だけ、食事だけで体質改善しようとすると修行僧のようになります。

・現代社会にあった柔軟な行動
(特別な日は好きなものを食べるが、自分1人の時は、控えめの食事にする)
・自分を信じて継続する力
が必要となります。

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