**第一稿** 待たなければならないのか 機関銃の音も、戦車砲の音も 空から降りそそぐ爆弾の音も 人を殺傷する音だ その音に、耳がピクリと動く 少し遅れて 人々の悲鳴が聞こえて来る 海の向こう側からだ 日本から9000キロ以上離れた 天井のない監獄 地球に住む 同じ人々の悲鳴なのだ 遠く離れているからゲーム感覚になると 言う人がいる それは、矛盾ですか? と 聞いてくる 矛盾ですよと、怒りで言い返す 血で地が染まり 地が血の中に沈む現実 心騒がすもの
優先席 さっと席を立った女性がいる 降りるのかと思ったら どうぞ と席を譲られた ドキリとした その女性に頭を下げて 席に座ると バスは動き出した 高齢者優先席と書いてある 人の情が交わる席だ その年齢に達しない人が おしゃべりしながら 座っていて 譲ろうとしない席でもある 吊革一つあれば まだ立っている事ができるが この席は高齢者ばかりが 座る席ではない 子どもを連れたお母さん 妊婦さんや体
詩集「持ち物」を出版致しました。37作品から20作品を 詩人会議の出版部に選んでいただきました。 今までの詩集は自分で選んでいましたが、こういう詩を選ぶのか とある意味驚きました。この詩集は100人の詩シリーズで、62 頁に収める条件があります。20作品を選ぶのに出版部の方には、 大変なご苦労をおかけしました。 その他の作品の中から何作品は、この詩集には入れる事が出来な かった為、個人詩誌「海人」(紙風船から名称変更)6号に掲載し ていく予定です。 詩人会議では販売は
能登半島地震で被害を被られた方々の健康と早い復旧を願っております。この地震で地表が隆起し、地震の断層が連鎖するように動いたようです。原子力発電所の稼働、再稼働については、もっと深く掘り下げて地震国でもありますので、連鎖して断層が動く場合の対策等も講じて欲しいと思っています。
本日届いた。私を含め7名が書いている。 私は、既に発表した一作品「光る森」と「宣言」、「持ち物」の 3作品を掲載していただいた。 「光る森」はあまり評価される事はなかったが、いちえふのメルト ダウンにより森が汚染されてしまった事を書いている。 残りの2作品は5月に発刊予定(詩人会議から)の詩集に掲載さ れる予定の作品である。 黙々と8号までたどり着いた。純和屋さんの斎藤純二氏のご努力に は頭が下がる。ネット詩誌MYDEARに投稿し今選者となっている 方の作品をぜひ読ん
絶対はない 昨夜 見た夢は 他人の夢だったようだ その人に会った事もないし名前にも心当たりがない 夢を見るのだって 絶対はないのだ 原発神話という言葉を 最初に口にしたのは誰なのか メルトダウン後に 十基の原子力発電所を絶対化させた 虚構の入り口に蓋を被せたのは * 街の一角は 夜になると原発銀座と呼ばれた 働く場所ができ生活の心配はなくなった この一角は 毎晩遅くまで賑わい 考える時間まで酔わせてしまっ