見出し画像

大学生と話して。知らないからこそ壁は出来るもの!


先日、現役大学生の蒼葉レイさんとstand.fmでコラボliveをしました。きっかけは、レイさんにスポンサーのオファーを頂いたことでした。

そのレイさんは、出会った頃まだ高校生だったはずです。物事をじっくりとお考えになる、大人びた静かな方だなという印象がありました。

今回お話しをして、その印象がさらに強まりました。


彼は世間ではZ世代と呼ばれていますが、そんな括りがいかにばかばかしいか話してみるとよくわかると思うのです。

彼は、NHKの『坂の上の雲』が好きですとサラリとおっしゃるのです。わたしもあの作品は大好きです。毎年楽しみにしていました。

そして、わたしも若い頃から司馬遼太郎が好きでした。

今ではほとんど読みませんが、中学の夏休みの読書感想文に指定本ではなかった『燃えよ剣』の感想を書いて、先生に恐ろしく叱責された苦い思い出があります笑。

あまりに感動しすぎて、それを書きたくなったのだと思うのです。反抗していたわけではなく、ぼんやりとした中学生だったと言った方が正解だったはずです。職員室に呼び出されるなんて、夢中でそれを書いていたわたしは、想像さえしていなかったのでした。

レイさんと話して、そんな幼き日を思い出しました。

良いものは世代に関係なく良いのだと思います。世代の壁など、幾らでも超えて繋がれるはずです。


そんな彼に、大学生活についてお聴きしました。

「周りに大人はいますか?」

と。

すると、ちょっとだけ間があいて

「あまりいませんね」

とのお返事です。

実は、ここのところが気になっていました。

リスキリングやリカレントという言葉で政府が予算を組んでいます。

ところが、1980年代後半、米国の大学には既に大人がたくさんいました。あの当時から、大学は若者の場ではなかったのです。

わたしは20代後半、米国留学を予定していましたが、結婚しちゃいました。それでも49歳で大学生になりました。理由は若い頃既に米国の大学を知っていたからだと思うのです。

大人になって学ぶと、若者の中に放り込まれます。自分の考えが通用しないのです。日々、ああ自分はなんてダサいんだろうと思うのです。正に異文化交流です。

若者にとっても、同年代ばかりの環境に大人が割り込むことは悪いことではないと思うのです。同世代の緊張感にひび割れのような現象が起きて、どこか場が緩むような気がします。

今は大学でAIの授業があるそうです。

わたしは10数年前、仕事でPCを使っていなかったため大学で嫌な汗をたっぷりかきました。

大学なんてもう必要ないなんてよく耳にしますが、わたしはそうは思っていません。

特に大人が大学で学び直すことは、人生、襟を正すような気分になれると思うのです。

あゝ、わたしはこれほど何も知らないじゃないかと。


今は産業革命期、続いて来た社会活動がここで一度途切れて新しい世界が誕生するのなら、大人が学び直し若者と伴奏すると、Z世代がどんな人たちの塊なのか肌で感じられそうです。

※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。


※5月26日㈰、大阪で講演会を開催します。一緒に女性の働き方について考えて下さるとうれしいです。

この記事が参加している募集

今週の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?