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腹チラに興奮したあなたへ〜新しいチャンネルの受信設定しよう〜

みんな〜!推し活楽しんでますか〜?!ここでは推しへの熱き想いを語るはずが、推し活指南みたいなnoteになってきて困惑しているUmiです!
このことについて、ボーイバンドを応援する前からずーっと書きたくて書きたくて、やっとまとまりそうなので書くことにしました。
うっ…何か耳が痛いなぁとか、せっかくワイワイやってたのに私の楽しみ方を奪うの?って不安感や不快感を抱えて回れ右しそうになっているあなた!そうそこのあなた!大丈夫ですよ〜安心してください!これを読み終える頃には新しい扉が開かれ、今までと違うあなたに進化しているはずです!何倍も推し活が楽しくなること間違いなし!ただしクッソ長いです!すまない!!
さぁ本題へ行きましょう!!!!








推しの様々なコンテンツが展開されたりLIVEがあったりする度に、色々な人の感想を読むのはいつも楽しみですよね!その中で、推しの腹チラや腋チラなどに興奮したツイート、スクショ超拡大ツイート、これを見て度々思うのです。

感性アンテナ、エロしか受信しないようになってるしエロしかアウトプットできないようになってる???

これに何の問題があるのか?セクシーなんだから仕方ないじゃん!
そんな声が聞こえてきそうですが、そのボーイバンドがアダルトコンテンツとして世に放たれたグループだったら、わざわざこういうことをnoteに書き綴ったりなんかしないのです。
作品の中で表現されるエロティシズムを感じとって感想を述べることと、ただの性的興奮から自慰を大っぴらに語ることは別ものだと思っています。
例えば作品の中で「ここはセクシーさを表現しよう」と表現されているものに「よっ!セクシー!」って言うのは大丈夫だと思います。(ただし言語チョイス間違うとセクハラツイートになってしまうよ)
度々問題となる、セクハラツイートに繋がってしまうポイントは以下の3点だと思います。

・アダルトコンテンツでないものをアダルトコンテンツ的に捉えてしまう
・感想のワードチョイスが痴漢っぽくなってるよ
・ネット上は公の場という意識が無い

「アダルトコンテンツでないものをアダルトコンテンツ的に捉えてしまう」人というのはどの界隈にも存在します。一番分かりやすいのは、アスリートに向けられるエロ目線でしょう。これは近年問題提起されて記憶に新しい人もいるのではないでしょうか。女性アスリートだけでなく男性アスリートへのセクハラも深刻だと思います。真剣勝負で頑張ってる姿を、ただエロいエロいと言われ消費されるのは相当な精神的苦痛と恐怖だと思います。これについては以下の記事を読んでみてください。(ログインが必要になりますが、ログインせず読める部分だけでも是非読んでください!)

また実生活でも、これまで女性はセクハラされないように気を使って生活しなければいけない、というのが普通みたいになっていますが、本来ならどんな性別でも平等にそういうセクハラ目線を気にせず過ごせるようになることが一番ですよね。圧倒的にセクハラをする方が悪いので。
おしゃれで楽しんでいるファッションを、そういうエロい格好をするから襲われても仕方ない…というのは、あなた自身も見知らぬ誰かからエロいぜ〜!って思われ急に襲われても仕方ないってことになるけど大丈夫?おそらくそういう発想ができる人というのは、絶対的に自分自身は性的搾取される側にならない安全圏にいると思っているのか、自分自身が思ってもみない相手から性的に見られる恐怖を味わったことがないのかもしれない。なぜ自分は襲われない前提で考えてしまうのか不思議です。みんな等しく自由であるべきなら自分が襲われることも想定して考えるべきでは?そういう人には疑似体験できる映画として高畑勲監督作品「かぐや姫の物語」を視聴することをおすすめします。かぐや姫にがっつり感情移入して観てください。帝から迫られるシーンは鳥肌ものです。高畑監督、何でこの感覚分かってるの?凄すぎ!女性はこの苦痛を知っている人が多い。だから私も知っている一人として、推し達にもそういう苦痛を味わって欲しくないと思っています。

私の仕事はものづくりなのですが、自分にちょっと置き換えて考えてみたんですよ。公開制作をした時に「作った物についての感想」を言われず「作ってるときに胸チラしててエロかった」しか言われてないってことですよね?
何これ超怖っ!!キモッ!!!!

そこにしか注目がいかないということは、おそらく感性アンテナがエロしか受信しないようになってるのかもしれません。エロチャンネルは生殖活動に直結しているので自動的に最初から設定されているパターンが多いです。(ちなみにこれ、設定されてない人とか受信弱い人もいます)
他の感性チャンネルはというと様々な経験をする、色々なジャンルに興味を持つなどある程度の積み重ねをしないと受信できないんですよね。
ある程度知識がないと受信できない例はこちらを読むと分かりやすいかもしれません。

実際、色々な感想を読んでいく中で「コレオ」や「フック」「バース」などという言葉を初めて知るとか、今まで振付や歌唱の意図に注目して観たり聴いたりしてこなかったとか、そういうのをよく見かけたので、この一年で新しいチャンネルを受信し始めたという人も多いのではないでしょうか。受信できるようになったのは、きっとそれまで知らない世界の扉を開けたからじゃないですかね。
まだ他のチャンネル受信できない方、せっかくならエロチャンネル以外も受信した方が、もっと推しのこと知ることができるし楽しいと思います。そして、作品として表現されたエロティシズムを受信するチャンネルはまたちょっと違う気がするんですよね。

私が作った物を買った人がインスタとかで上げてくれてて、それを素敵に生活に取り入れて下さって、そういう感想を見てすごくすごく嬉しいんです。もし、これが「作ってるときの胸チラエロかった」だけだったら泣く。直接私が見なくても家族や知り合いが見てもショックだと思う。
音楽を一番に届けたい!と願っている子達が、同様にそういう感想を目にしたら、ショックなんじゃないかな?やっぱり、歌声やダンスについて熱く語る感想の方が嬉しいんじゃないかな?だってどんなに忙しくても、毎日音楽をやってるから楽しいって言うんだよ?
今彼らはSNSとの距離があるけれど、新曲が出るたび、ゲストに呼んでくださる番組、ラジオパーソナリティ、事務所スタッフさんやカメラマン、スタイリストさんやスポンサーさんなどなど、周囲の人々のアカウントっていっぱいあるよね。彼らを身内みたいに支えている立場の人が、そういう感想を目にすることがあるかもしれないと考えることはできないでしょうか?

脳内の性的興奮を抑えなさいと言いたい訳ではないんです。それは個人差ありますから、どうしても興奮するならすればいいので。ただ、その興奮を大っぴらに世界に発信する必要性はあるのか?と思うし、何よりワードチョイスが痴漢っぽくなってるものはとっても気になります。
何か楽しくレポ見てたら急に自慰行為を見せつけてくる露出系の人に遭遇してしまった感覚です。音楽第一に掲げてるグループのファンの集いにまさか露出系の人が現れるなんて想定してないのでびっくりですよ。
例えばですけど、昼下がりのカフェとか公園とか、遊園地のアトラクション待ちの列とか、職場の休憩室とか、電車の中でとか、そういう公の場で「○○の××に興奮した!ハァハァ」ってでっかい声で言えます?
自宅で誰も見てないところで言っているならいいんですけどね。みんなから見られてるんですよ。フォローしてなくてもおすすめで上がってきたりしちゃうんです。やはり鍵垢使うとか、伏せったーとか、ひたすら推しの名前だけ連呼するとか、そういう工夫はいくらでもあると思います。せめて公の場では服着てくださいねって話です。自分の感想について、これがセクハラにあたるのか心配ならば、これをリアル公の場でも全力で叫ぶことが出来るか?とか、身内に見られても恥ずかしくないかな?とか考えるのが良いかもしれません。スクショだって性的視点で切り取られた身体のパーツ超拡大は、視覚情報として強烈過ぎて精神的ダメージが大きい。(特にプライベートゾーン、口もだよ。口は誰からも見えるパーツではあるが他者に簡単に預けていいパーツではない。毒盛られたら終わりだし。)アスリートの記事読んだら分かるよね。何をしても性的に見られることで怖くなって、精神的に追い詰められて、せっかく掴んだ夢を手放さなければならなくなるかもしれない。ファンの言動が彼らの音楽活動の足を引っ張ることになっては本末転倒です。
ネット黎明期、パソコン普及率の低さから限られた人のみが集い閉鎖的でプライベートなイメージがあった時代を経て、今は誰もがスマホを持ち、誰でもアクセスできるようになり、コロナ禍以降はリモート授業や面接、仕事の会議、医療現場での診察等、ますますリアル公の場との差が無くなってきました。もうネット上でのやり取りは、リアル公の場と同じ感覚でやる時代ですよ。
人類皆、平等に自由に生きる権利はあるけれど、ある一定の暗黙の了解があって初めて成り立つものだと思います。昔は寛容だったのに!って声も聞きますけど、違うんです。今までずっと耐えて我慢していた人が多かったんです。あなたの自由は寛容で成り立っていたのではなく、他者に我慢を強いて成り立っていたのです。

ここまで読んでみて、モヤる方、身体的な部分をエロエロ言いたいぜ!って方、多分摂取コンテンツが合ってないだけです。アダルトコンテンツを楽しみたければ正規のアダルトコンテンツへ行きましょう。最近は女性向けも充実してるそうですよ!でもやっぱり感想は公の場に流しちゃダメだよ!
音楽ファーストを掲げたボーイバンドのビジュアルは、あくまで音楽を表現するためにあるのです。性的欲求を満たすものではありません。彼らのグッズ、ビジュアル写真単体でのグッズは無くてCDやDVDを購入することで初めて得られるのは、おそらくそういうことだと思うんですよね。
私の場合、見た目がどんなに整っていようが、音楽が刺さらないと絶対興味を持たない人間なので、彼らのことを一切知らなくて、彼らのビジュアルのみ初見で見せられても、フーンで終わってしまうと思う。まずあの歌声とダンスがあって、そこであのビジュアルが揃って初めて魅力が発揮されるのではないか?
楽曲の中でセクシーな表現があったとしても、それはあくまで作品の中の表現として楽しむべきもので、「セクシーな表現をしている=エロコンテンツとしての消費OK!」とはならないと思うんだ。そもそもファンから性的対象に見られたい!って思ってたらエロコンテンツからデビューしてると思うしさ。役者さんだって悪役やったからっていって本当に私生活でも悪い奴だなんて思わないじゃないですか。表現されたことと、表現者の一個人としての人格は切り離して捉えることが重要な気がする。この辺、芸能人のスキャンダルと過去作品の扱いにも関わってくるな…
恋愛、性的なものに関しては身近だから混同してしまう人が多いのかな…実体験を元にって作るというのはよくあるけれど、でもそういう実体験を元にしたものも、作品として昇華し世に放ったら、作り手側としては一作品として独立しているという感覚だと思うんだよね。
(今応援している推し達は、実際これまで経験してきたことを歌詞にしているけれど、やはりこれも同様に昇華されて作品として独立した感覚があるんじゃないかなぁ…でなきゃ作品として形にできないし、客観的に表現を追求できない)
客観視できず上手く昇華されてない作品ってクソダサキモい作品になるんですよ。でも彼らの作品ってかっこいいじゃん。書いていて、はたしてこれは言いたいことが上手く表現できているかは分からない。でも、一応一般的な人よりは多く表現を学んだ者として、色々な人の感想を読んだとき、何かちょっとむず痒さみたいなものを覚える。実体験と重なる作品はエモーショナルではあるけれど、どこか作り手はエモエモ言いながら冷静な部分はあるというか。まぁこれは私がそう思っているだけなのかもしれないけど。

何かどんどん話が逸れている気もするけど、今回逆にハッとされた方、感性アンテナでもっと新しいチャンネルの受信したいって方にはラジオをおすすめしたいです。強制的に色々な音楽聴けるし、様々な話題も飛び交うので興味の範囲が広がります。色々聴いていくうちに好きな局っていうのもだんだん分かってきます。私の最推しラジオ局はNHK-FMとラジオ第一です。おそらく最も様々なジャンルの音楽を聴けるラジオ局なのでは。J-POP、R&B、K-POP、ROCK、HIPHOP、アニソン、演歌、古楽、オペラ、浪曲、世界の民俗音楽などなど…
特に好きなおすすめ番組は以下の通り

・ミュージックライン:J-POPを南波さんが素晴らしい言語化で全曲レビューしてくれるので全く興味ない曲もなんだかんだ楽しめる。ゲストとのトークも楽しい。南波さんの癒しボイスから放たれるパンチのあるワードにニヤリとしてしまう。

・オペラ・ファンタスティカ:なんかどっかで聞いたことあるけど実際はよく知らないオペラの演目をしっかり解説付きで聴ける。道化師のカニオのアリアが好きなんだ。

・サカナクション・山口一郎~Night Fishing Radio~:山口一郎さん独自の切り口で様々なジャンルの音楽を分析していくよ。音楽偏差値爆上がりする。

・世界の快適音楽セレクション:ゴンチチのお二人がゆるゆるトークしつつジャンルレスで世界の音楽が聴ける。曲の聴きどころを丁寧に解説してくれるので、ああ!こういう聴き方があるんだなって目から鱗。なぜか美味しいご飯屋さんの話も多い。

・子ども科学電話相談:キッズ達の純粋無垢かつ予想の斜め上を行く質問に有識者が必死に答える番組。NHKアナウンサーのサポート無しでは成り立たない。未就学児の質問に必死に答えようとする大人達の一体感がすごい。いつもTwitterで盛り上がってる。

・今日は一日〇〇三昧:不定期放送で一つのテーマで長時間リクエスト曲がかかる夢のような番組。いつかびーふぁ三昧聴きたいなぁ!


びーふぁはラジオ凄く大事にしてるから、出演する番組聴くだけでも視野広げるきっかけになるよね。全部真面目に聴くべきということではなく、垂れ流して聴いている中に思わぬ出逢いがあるかもしれないよってことです。そしてまたそれが推しの表現を理解して楽しむのに役立つかもしれない。推しがあんなにボイトレやダンス練習頑張って準備してくれるのだから、こっちもちょっと頑張って知らない分野に飛び込んでみませんか?
学校の勉強も受信チャンネルを一気に増やすチャンスなんですよね。子育て中の親御さんはお子さんから何で勉強するのとか勉強だるいとか言ってきた時、もしお子さんにも推しがいるのなら、推し活充実させるために頑張れって言ってください。特に国語力は推しからのメッセージや曲のリリックを深く理解したり、事務所からの注意事項を理解したり、推しへの思いを言語化するのに役立ちますからね!
あと国語力がしっかり身についていれば、他教科のテキストの理解も早いですよね。盆休みも過ぎたことだし、みんな〜、夏休みの宿題頑張ってね!!!

というわけで、ここまでいかがだったでしょうか?
新しいチャンネルは受信できそうですか?
餅は餅屋、アダルトコンテンツはアダルトコンテンツ屋です。
アダルトコンテンツじゃないものから独自に捻り出す必要はありません。
音楽方面に全然興味が湧かないのならバイグッバイです。
仕方ない、彼らは音楽屋だから。
表現者にとって表現は、観てくれる・聴いてくれる人とのキャッチボールだから、ここを特に観て聴いて欲しい部分をキャッチしてもらうのが一番嬉しいことだと思う。
推し活って推しも推しの周りの人もファンも、みんなが嬉しく楽しく、応援になるのが推し活なんじゃないかな。「自分だけ楽しい」のは推し活じゃないと思うよ。
今まで気が付かなくて、これを読んでハッとなってくれる人が一人でもいたら嬉しいです。今回もドン引き長文ですけど、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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