見出し画像

DiE4u - Bring Me The Horizon【和訳】

“これは愛なんかじゃない、血みどろの戦いだ”

今年1月にEP”POST HUMAN: SURVIVAL HORROR”をリリースしてからおよそ8ヶ月ぶりとなる新曲”DiE4u”。
4部作となることが予告されている”POST
HUMAN”シリーズ2作目の収録曲の中で最も早く解禁されました。

前作のテーマは「闘いの歌による呼びかけのアルバム」でしたが、次回作のテーマはどのようなものになるのでしょうか。オリバーはインタビュー上で次のように語っています。

「次のアルバムのテーマは、俺が年を重ねるにつれて学んだ人生の教訓は何か問うことだ。俺が教えられることは何か?俺自身が学び、受け入れなければならない真実とは何か?」
出典: NME

それでは、”DiE4u”に込められた教訓とはいったい何なのでしょうか。オリバーはこうも語っています。

「この曲は、俺が抱えている不健康な執着が、まるで恋愛であるかのように取り組んでみたんだ。この1年間、回復していく中で学んだことは、依存症に陥っているときは、まるで浮気をしているようなものだということ。みんなに隠れてやっていて、秘密にしていて、人を騙したり裏切ったりしているように感じるんだ。俺はそんな風に考えたことはなかった。俺はただ、周囲の人ではなく自分自身を傷つけているだけだと思っていた。依存症に陥ることでどれほど人の信頼を失うかを知らなかったんだ。」
「この曲はある意味、俺にとっての勝利宣言なんだ。なぜなら、俺は問題を抱えていながらいつも同じ道を辿るだけで、アルコールを飲んだり、マリファナを吸ったり、そういうことができる人間じゃないとようやく受け入れられたんだ。この曲は俺の反抗の証さ。『いや、俺は今、決断しているんだ。このまま一生続けていても、結果的には同じ道を辿るだけだから』ってね。」
出典: NME

“DiE4u”は、オリバーがかつて依存症に悩んだ薬物やアルコールとの闘いの過程がテーマのようです。
曲中で何度も登場する”You”という存在は、依存症原因であった薬物やアルコールを指しているのでしょう。
“You”に対する「死んでもいい」「大嫌いだ」という相反する感情からはやめたくてもやめられない依存症のつらさが、曲の最後の「これは愛なんかじゃない、血みどろの戦いだ」というフレーズには、クリーンな体を手に入れるための闘いの過酷さがにじんでいます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

You know that I'd die for, I'd cry for
You know that I'd die for you
You know that I'd breathe for, I'd bleed for
You know that I'd breathe for you
Let me see my halo, even though it's painful
I'm prepared to lose
You know that I'd die for, I'd cry for
You know that I'd die for you

命を投げ打ち、涙を流して
お前のためなら俺は死んでもいい
呼吸をして、傷ついて
お前がいるから俺は生きられる
俺に光輪を見せてくれ、例え痛みを伴うとしても
失う準備ならできてるから
命を投げ打ち、涙を流して
お前のためなら俺は死んでもいい

I keep holding my breath for a miracle
Hoping the hole in my heart would heal somehow
Feeling so fucking close to the edge right 
now
You know you're everything I hate, 
wish I could escape
Did you know I would die for you

息を潜めて、奇跡を待ち望んでる
この心に空いた穴がどうにかして癒えるんじゃないかって
崖っぷちに立たされてる気がして
世界で一番お前が嫌いだ
逃げてしまえたらどんなにいいか
君に命を捧げてた

Cause I'm dead inside a thousand times
But still I'd kill myself for you
Cause the truth of it, you could slit my wrist
And I'd write you name in a heart with the 
hemorrhage
Got me so fucking close to the edge right 
now
You know it's you I need to kick, make me 
feel like shit
I don't wanna die for you
Die for you

何千回も心が死んでるけど
それでもお前のためなら自分を殺せる
その証拠に俺の手首を切ってくれたっていい
それから血を流してる心臓にお前の名を刻むんだ
俺を崖っぷちに追いやった
もうやめなくちゃいけないんだよ、俺をこんなめちゃくちゃにするものは
お前なんて大っ嫌いだ
命を賭けてもいい

This isn't love, this is a car crash
This isn't love, this is a bloodbath
This isn't love, this is a sentence
It's a bullet in my head
So pull the trigger 

これは愛なんかじゃない、自動車事故だ
これは愛なんかじゃない、血みどろの戦いだ
これは愛なんかじゃない、宣告だ
それは俺の頭に撃ち込まれた弾丸
さあ、引き鉄を引いてくれ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【余談】
ところでタイトル”DiE4u”の綴りが不自然にi とuだけ小文字なの、気になりませんか?
私はとても気になりました(笑)
i とuだけ切り取って考えると、曲の中でメインとなる依存する側”I”(俺)とさせる側”u”(you/お前)に焦点を合わせたタイトルなのかなぁ、と。
ただの邪推ですが。
タイトルひとつとってもここまで楽しませてくれるBMTHには、まだまだ退屈させてもらえそうにありませんね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?