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月に一度は多すぎる


 絶賛、PMS祭りである。
 いわゆる月経前症候群というものだ。

 昨日おとといは、夫の些細な発言に反応してモヤモヤを拗らせた。
 今朝はもうとにかくイライラしてしまい、夫に「おはよう」を言うのすら苦痛だった。

 被害者は主に夫である。
 今朝なども、ああよくない当たり方をしてしまったなぁと苦い気持ちになる。

 だが一方で、やっぱりイライラは止まらない。
 職場で誰かが淹れた珈琲の匂いにすらイラついてしまったので、こりゃ駄目である。まさか人間どころか無機物にまで……。

 こんな憂鬱なPMS、おそらく同じ症状をお持ちの女性の多くが、いちどは思ったことがあるのではないか。


「月イチとか多すぎるんだよクソッタレ」


 眠気、腹痛、過食もしくは食欲不振、貧血に疲労倦怠、頭ぼんやり、めまいにふらつき、イライラ、落ち込み、謎の悪寒に関節痛etc……、
 なにが悲しくて月にいっぺん、こんな思いをしなくてはならないのか。

 しかも不調は、最低でも月経前の1週間~月経期間1週間(プラス、私の場合月経で体力を使い果たしてさらに数日)程度続くのである。
 女のカラダは、ほぼ半月から四分の三もの間、なんらかの不調を抱えているわけだ。どんなハンデよ。

 生物学上どうしたってしょうがないのだが、やはりこうした生物のありようを創り出した(のだろう)天に向かって吼えたくもなる。


「神様、アンタどんだけ女嫌いなんですか!」


 しかも三十代に入り、PMSはだんだん悪化してきている。体質改善の漢方薬を飲んだり、ストレッチしたり、いろいろ対策はしているのだが……。
 三十代は悪化しやすい時期、といった記事をネットで見かけた気もするので、しょうがないのかもしれない。
 吼えれば吼えるほどしんどいだけで、余計に怒りが増すのかもしれない。

 でも、やっぱり月イチは多いと思う。
 月経がいくら子どもをつくり出すためのシステムだとしても、これだけ不調だらけになっては、かえって母体予定のカラダを疲弊させるばかりなのでは……。
 まあ、現代がとくにPMSを生みやすい構造になっているだけで、昔は少なかったのかもしれないが。

 なにはともあれ、PMSが来ようが月経だろうが一日はやってくる。
 ハアしんどいなぁとぼやきつつ、また日常に戻るのである。

 

 


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