香谷ウメ

日々是好日。 どんな日も同じ一日

香谷ウメ

日々是好日。 どんな日も同じ一日

マガジン

  • 日々の徒然

    文字版らくがき帳のようなものです

  • 多羽(オオバ)くんへの手紙

    生涯青春病が書き散らかしている、1話1000字前後の拙いお話

  • お花

    ウチは陽当りがあまり良くないので、地味目のラインアップになっています

  • つぶやき集

    記事にするほどでもないものたちです

  • ねこ

    ウチの猫のあれこれ

記事一覧

「ここでええか」の夢

夏休みのような長期の休み明けはもちろん 月曜日ですら、人の輪の中に入っていくことに緊張し、何だかよく分からないエネルギーを費やしていた子供だった 小1か小2の頃…

香谷ウメ
4日前
18

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─14─

新学年の始まりは、たいてい50音順の座席だ。 まずは隣の席、近くの席。同じ班。 そうやって徐々にクラスが出来上がっていく。 多羽の席は私の前方対角線上にあった。 私…

香谷ウメ
5日前
11

美人の友人

街灯に寄ってくる虫のように 男が寄ってくる 熱いのか目が眩むのか ポトリと落ちる 懲りずにまた別の虫がやってくる 「あの娘別れた?ヨッシャー」 男が順番待ちをしてい…

香谷ウメ
6日前
18

先日小さかったフライングのお仲間も咲きました。
花が小さいと思ってたけど、あれは途中だったんだな。

香谷ウメ
11日前
17

ちづTが来ましたー

お気に入りクリエイターさん、ちづ様のTシャツが届きました! まずこちら。「シカゴ」の時のキャサリン・ゼタ=ジョーンズぽくてめちゃ可愛いです! ちづさんを知ること…

香谷ウメ
11日前
17

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─13─

その日の食卓は最初から不穏な空気が流れていた。 珍しく早く帰宅した父も一緒の夕飯。 何かの引っ掛かりで父と母が言い争いになった。    私がそんな言い方何時した…

香谷ウメ
12日前
10

気が早いですぞー
花もつぼみも小さいね

ホタルブクロ
7月頃の花

白もあったけどやっぱり消えちゃうね

香谷ウメ
2週間前
13

良い子はマネしないでね

先日何かの番組で「電車で痴漢に遭った時の対処法」というのをやっていたのだけれど、今特に必要としていないのでナガラ見していた いきなり「痴漢です!」と声を上げるの…

香谷ウメ
2週間前
16

RIA様
「多羽(オオバ)くんへの手紙」をマガジンフォローいただきありがとうございます(泣)こんな稚拙なものを、、申し訳ないくらいでございます。

RIAさんのお部屋はこちら↓(いつも楽しく読ませてもらっています。)
https://note.com/light_elk413

香谷ウメ
2週間前
8

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─12─

セーラー服の袖に腕を通す3回目の春。 真っ新でもなく スカートのお尻や上服の背中がこすれて少し光っていたりするけれど クリーニング帰りのパリッとした相棒が 「また…

香谷ウメ
2週間前
11

母の日が「母を思い出す日」になってしまった。
1つだけ謝っておくよ。
命日の覚え方が「松田優作の1ヶ月後」でごめん🙏

香谷ウメ
2週間前
12

スキマバイトをもう一度

毎日毎日PCと向き合ってカタカタやっていると 「たまには何か違う仕事したいなぁ、週1くらいで」 などと思ったりする。 デスクワークではない、できれば真逆のもの。 学…

香谷ウメ
3週間前
19

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─11─

「アンタ、ちゃんと羽田さんにお返ししたん?もうホワイトデー過ぎてるで」 姉の貴代から言われるまで忘れていたわけではない。 オカンと姉ちゃんと+1。 身内の義理チ…

香谷ウメ
3週間前
13

昨日メガネを新調しに近所の眼鏡屋さんへ。(ド近眼。コンタクト併用)
今掛けているメガネが、以前より遠くがよく見えると言うと「近眼はそのうち無くなります」とのことで、やったー!と思ったのも束の間、老眼が進んでいるだけやった。
いつ近眼がなくなるんやろ。その日を楽しみに生きる。

香谷ウメ
3週間前
9

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─10─

「ミスミーン、これ!」 お鈴が笑顔で駆け寄ってきて律儀に年賀状を手渡してくれた。 肌を刺すような空気の冷たさが少しだけ柔らかくなる。 「今年もよろしく」 ちょっ…

香谷ウメ
1か月前
15

岡村靖幸って還暦前なんだ!アラカン!
君がだいすっき♪流れてくるー
真似したなぁ笑
誰が歌っても面白い感じになっちゃう
癖になる歌い方とメロディー
ヘポタイヤー

香谷ウメ
1か月前
11

「ここでええか」の夢

夏休みのような長期の休み明けはもちろん 月曜日ですら、人の輪の中に入っていくことに緊張し、何だかよく分からないエネルギーを費やしていた子供だった 小1か小2の頃だったと思う 朝寝坊をしてしまった 行きたくない 「あの子寝坊したんや」 という目で見られながら 独りで教室に入っていくのなんてイヤだ 当時の学校というのは「少々しんどくてもいかなければならない」ものだった サッサと行きなさいと、母にキーキー言われると余計に意固地になって「行かない」の一点張り 「一緒に行っ

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─14─

新学年の始まりは、たいてい50音順の座席だ。 まずは隣の席、近くの席。同じ班。 そうやって徐々にクラスが出来上がっていく。 多羽の席は私の前方対角線上にあった。 私は教室の後ろ扉から近い席。 汗だくの多羽が席に着く。 始業前にグラウンドでサッカーをするために 野球部の多羽は奇特にも毎朝早くに登校していた。 朝起きるのがやっとの私とは真逆のタイプだ。 汗だくの背中に張り付いたカッターシャツ。 下敷きでパタパタと煽ぐ少し猫背の背中を見る。 私の朝のルーティン。 ─ 後に開

美人の友人

街灯に寄ってくる虫のように 男が寄ってくる 熱いのか目が眩むのか ポトリと落ちる 懲りずにまた別の虫がやってくる 「あの娘別れた?ヨッシャー」 男が順番待ちをしているのではないかと思えるほど途切れない 30年来の美人の友人の話です 「ウメの持ってくるコンパ、可愛い子そろってるな」 虫男たちからの賛辞のことば ありがとう 遣り手ババァにしてくれて 「同性に嫌われたら地獄やで」 その子が言っていた そこだけは細心の注意を払っていた 幼い頃から蝶よ花よと育てられ 男か

先日小さかったフライングのお仲間も咲きました。 花が小さいと思ってたけど、あれは途中だったんだな。

ちづTが来ましたー

お気に入りクリエイターさん、ちづ様のTシャツが届きました! まずこちら。「シカゴ」の時のキャサリン・ゼタ=ジョーンズぽくてめちゃ可愛いです! ちづさんを知ることになった「あの方」のイラスト入り アイドルのライブに行くのにうちわとか作る人いるよね? あの感覚でVaundyのライブに着ていったら良いんじゃない? Vaundyファンの方にお勧めです。 こちら、アイボリーっぽいパンツに合います。 画像、パンツがシワシワすぎて恥ずかしいのでやめました笑 ちづさんのお部屋はこちら

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─13─

その日の食卓は最初から不穏な空気が流れていた。 珍しく早く帰宅した父も一緒の夕飯。 何かの引っ掛かりで父と母が言い争いになった。    私がそんな言い方何時した?    したやないか。ネチネチと。 始まりは本当に些細なくだらないことだっただろう。  静かな海が次第に荒れて来て 小さかった波が大きくなって海鳴リ出す。 不安気な顔付きの伊織と賀子は箸が進んでいない。 私は平静を装い無言で食事を続けた。    「何やのよ!」 母の甲高い声と同時にほうれん草のよそわれ

気が早いですぞー 花もつぼみも小さいね ホタルブクロ 7月頃の花 白もあったけどやっぱり消えちゃうね

良い子はマネしないでね

先日何かの番組で「電車で痴漢に遭った時の対処法」というのをやっていたのだけれど、今特に必要としていないのでナガラ見していた いきなり「痴漢です!」と声を上げるのはハードルが高い もしかしたら手が当たっているだけで「勘違いすんな、ブス!」なんてことになったら恥ずかしい そうだよねぇと思いながら、若い頃よく痴漢に遭っていたことを思い出した。 電車で尻を触られる 自転車に乗っていたら後ろから来たバイクが抜かしざまに尻を触る 美尻ですか? どちらかというと扁平尻でして 巨乳

RIA様 「多羽(オオバ)くんへの手紙」をマガジンフォローいただきありがとうございます(泣)こんな稚拙なものを、、申し訳ないくらいでございます。 RIAさんのお部屋はこちら↓(いつも楽しく読ませてもらっています。) https://note.com/light_elk413

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─12─

セーラー服の袖に腕を通す3回目の春。 真っ新でもなく スカートのお尻や上服の背中がこすれて少し光っていたりするけれど クリーニング帰りのパリッとした相棒が 「また1年付き合ってやるよ」と言っている。 肩先にヒラリと落ちて来た桜の花びらを 少し眺めてフッと吹いた。 ひらひら、ゆらゆらと風に舞ってどこかへ飛んでいく。 のんびりと正門をくぐると、クラス編成の貼り出してある窓の辺りが 生徒たちでごった返していた。 窓の外側に貼り出されている「○年○組 担任:○○」とそのクラス

母の日が「母を思い出す日」になってしまった。 1つだけ謝っておくよ。 命日の覚え方が「松田優作の1ヶ月後」でごめん🙏

スキマバイトをもう一度

毎日毎日PCと向き合ってカタカタやっていると 「たまには何か違う仕事したいなぁ、週1くらいで」 などと思ったりする。 デスクワークではない、できれば真逆のもの。 学生の頃にいくつか掛け持ちしていたバイト。 あれが今あったらやりたいかも?と思い出した。 タバコ屋さんのアルバイト。 おばあさんが小窓(奥が自宅だったりする)からタバコを差し出すアレ。 ソレには違いないのだけれど、私の働いていたお店は、おばあさんにはちょっとキツイ作業だろうと思う。 お店は駅前によくある2階建

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─11─

「アンタ、ちゃんと羽田さんにお返ししたん?もうホワイトデー過ぎてるで」 姉の貴代から言われるまで忘れていたわけではない。 オカンと姉ちゃんと+1。 身内の義理チョコにお返しなどはしないが、+1には何かした方がいいだろう、と考えてはいた。 クラスも違う柄本の隣の席のあの子。 好き嫌いに関係なくお返しするのが礼儀だと貴代には言われたが、 結局何も出来なかった。 好きも嫌いも、名前しか知らない相手にどう対応すれば良いのか分からないまま 礼儀知らずにまでなってしまった。

昨日メガネを新調しに近所の眼鏡屋さんへ。(ド近眼。コンタクト併用) 今掛けているメガネが、以前より遠くがよく見えると言うと「近眼はそのうち無くなります」とのことで、やったー!と思ったのも束の間、老眼が進んでいるだけやった。 いつ近眼がなくなるんやろ。その日を楽しみに生きる。

多羽(オオバ)くんへの手紙 ─10─

「ミスミーン、これ!」 お鈴が笑顔で駆け寄ってきて律儀に年賀状を手渡してくれた。 肌を刺すような空気の冷たさが少しだけ柔らかくなる。 「今年もよろしく」 ちょっぴり照れくさい挨拶で始まる朝も、すぐにいつもの会話となり、 やがて興味もなさそうな地味なあの子や いつもワルぶっているあの子も 皆が気になるあのイベントの話題になる。 「上手くいくミライ」だけを想像して 時には気重になったり、ワクワクしたりして過ごすバレンタインデーまでの1ヵ月。 「ミスミンはさ、多羽にチョコ

岡村靖幸って還暦前なんだ!アラカン! 君がだいすっき♪流れてくるー 真似したなぁ笑 誰が歌っても面白い感じになっちゃう 癖になる歌い方とメロディー ヘポタイヤー