私刑の権利

近代法治国家では完全に葬り去られたはずのものが、法治主義、道徳主義の名のもとに最盛期を迎えている。

我々日本国民は私刑を止める代わりに国家がその責任において、法的手続きを経て刑を執行する約束をした。

「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。」憲法31条

がそれだ。

そもそも刑事罰、しかも殺人や放火、強姦等でメディアがその事件そのものを取り上げるのは事務的に必要なことだとは思うが、

不倫は民事事件でしかない

警察ですら民事不介入の原則があるのに、無関係の(ファンであるだの有名であるだのは"関係"とは言えない)人間が、そのスキャンダルをもとに当事者等の関係に介入するのは明らかに不当だろう。

アンジャッシュ渡部、佐々木希の件でもそうだが、当事者間で問題としないのならそもそも問題とならない。

寧ろそこに我が物顔で介入して許さないなんていちいち言う奴等は明らかに不当な介入をしているだろ。

そして罰則なんてものは不倫においては相手への慰謝料や離婚、親権剥奪等しかない。それ以外の罰は法に基づかない私刑であり、不当だ。

よく日本は法治主義だ!不倫は許されない!なんて言う"無法者"がいるが、

あくまで法は憲法の範囲内で罪と罰を定め、それらが確定されるまでの捜査や協議の手続きが定められており、それに則って下された罰を受ける、そしてそれ以外に罰を与えるのは何人たりとも許されない、と言うのが法治主義だろう。


私刑主義は法治主義ではない!情治主義、人治主義そのものだ!

日本は今極めて旧世代的な野蛮国家となっている!

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