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四月第一週重賞考察




ニュージーランドT

コース考察

中山芝1600右外B
1コーナー横のポケットからスタート。高低差の頂点からスタートし、最初の2コーナーまでは緩やかに下る。ここまでの距離が短いため外枠にいる馬たちは相対的に不利となりやすい。3コーナーまで下りが続くのでペースもそれなりに流れやすく内で溜めていた差しなどは馬群を捌くことが出来れば伸びやすい。捲りが効きやすいため外にいる馬はただじっと待機しているだけでは距離ロスもあり中々上位に来ることは難しい

展開予想

 ニュージーズ、スパークリシャール、デビットテソーロ、シャインズオンユーなど平均ペースを前でうまく競馬してきた馬が揃っているのである程度流れるだろう。中団や後ろに控える馬でスローでいい脚を使ってきたような馬には向かない可能性が高い。持続力勝負となり切れる脚は要求されづらい展開となるだろう。この流れを楽に差し切るような馬は実力も確かと言えるだろう

全頭診断

エイムフォーエース牡

 前走は直線不利を受けたりと可哀想な面もあるが、ゲート後にかなり押していったが結局のところほぼ最後方からになり狭い進路を進むことを余儀なくされた。器用な馬ではなく、今回も抜けてでてくるなら外を通してくると見られるのでロス無く立ち回った馬とは差が出てしまうだろう

エコロブルーム牡

 ゲートの出はよく、前走もスッとポジションを取れたがマイルの前傾ラップでもかなり掛かるくらい基礎的なスピードが高く、もう少し短いところでもいいのかなとも思う。地力的には文句なしなのだが、如何に馬を刺激せずに体力を温存しながら競馬を出来るかの1点に尽きるだろう。気性が荒いという感じでもなく、促したことに反応が良すぎて掛かってる感じもあるので出たなりで中団辺りで消耗を抑えながら競馬を出来れば直線で突き抜ける可能性も十分あるだろう。シンザン記念は外伸びの傾向と馬場のタフさが噛み合ってなかなか持ち味を活かせなかったが2着に入ったのは地力の高さを伺える。今回はペースもある程度流れそうで出負けさえしなければ馬なりで中団あたりをスムーズに追走できる可能性はあるだろう

エンヤラヴフェイス牡

 比較的展開に恵まれているのだがその中で結果を出せていないことから地力的に足りていないと思わせる。前走などは明らかに向いたポジションに位置しており、そこから勝馬とのキレの差をみせつけられてしまった。直線で挟まれたのも加速力不足であり、キレがあれば二頭の前に出られていたので不利とは言わない

オーサムストローク牡

 前走は出負けして負けてしまったがこの馬の強いところは良いスタートをきって前のポジションを取れるのにドスローの瞬発力勝負に対応できるということ。多少は行きたがる面を見せるが抑えは利いており直線勝負にも対応できる。切れ味も持っており、流れが緩くなるほど着順を上げるタイプだろう。馬格に物足りなさはありタフなレースやタフな馬場への対応はまだ未知数。中山で走ったときは良ではあるが馬場的には渋り気味だったがいい走りをみせた。今回のメンバー的にタフ流れになりそうなので今回は多少割り引いて考えた方がいいだろう

カズミクラーシュ牡

 スタートに課題があるがテン自体は速く、リカバリーは出来ている。折り合いも問題なく脚を溜められる為、無駄な消耗なしにスムーズな競馬を展開できる。脚力も申し分なく安定した内容を期待できる。ただ地力面で飛び抜けているわけではないので相手に入れておくくらいが理想だろう。レースが極端に流れたときにこの馬に展開が向けば頭まで可能性はあるだろう。マイルへの対応がカギとなるが出遅れてもスッと加速してポジションを取れるのでそこまで影響はないか

キャプテンシー牡

 前走はかなりの内容で勝ちきった。しかしそのときは馬場も軽くうまく競馬を出来てこその内容だった。今の中山は内が傷んでいるためその対応ができるかどうか。今回はそこまでハナにこだわらず全体を見ながら競馬をする可能性があり、スローにおとされたりした場合はキレ負けする可能性は十分にある。勝ちパターンとしてはワンペースに運んで変わらない脚を最後まで使うような競馬だろう

クィーンズハット牝

 出遅れ癖がありそこまで切れる脚を持っているわけでもないので展開待ちの競馬になる。最近は1200、1400と使っていることからも適性面も手探りであり、自信を持ってここを使ってきたわけではないことが伺える

クリーンエア牡

 どの競馬も今ひとつ噛み合っていない感じがありなんとも強みを見出しづらい馬。地力面では高いものがあるとは思うのだが。参戦したレース展開的にやや渋った馬場で平均ペースという事が多く、いまいち脚を溜められていない感じがある。とはいえ今回もそれなりのペースにはなりそうなので前走と似たような競馬になってしまうだろう。一度スローの展開で切れる脚を前から使えるのかどうかはみてみたい

サトミノキラリ牡

 前走は中々スムーズな競馬が出来ずにようやく直線で前が開いたと思った頃には馬が消耗してしまっていて脚を使うことが出来なかった。スタミナ面での課題があるため1600では内でじっと待機しておくべきか。朝日杯でも馬場の悪い内を伸びてきていたので今回もそのような競馬になるだろう。枠は内であるほどよいだろう。血統的には渋った馬場が良さそうには見えないが実際にいい伸びをしていたのでそこを期待するしかないだろう

シャインズオンユー牡

 勝ったレースは前2頭を3番手で見ながらの楽な競馬でかなり展開は向いたと言える。今回はキャプテンシーが似たようなタイプで完全に格上という感じがあるので頭は厳しいだろう。ただ引っ張ってもらったときについていく能力はかなり高いと思われるのでタフなレースになったときに馬券内に入ってくる可能性はあるだろう

スパークリシャール牡

 前走平均ペースを番手からうまく仕留めた。今回頭を取りきるにはここからあともうひと伸びは欲しかったところ。ラスト1Fはかなりの失速が見えたのでそこを踏ん張れていたらここでも軸に出来るくらいの内容だった。切れる脚自体は持っていないので前を引っ張るくらいの気持ちで競馬をすれば得意な展開に持ち込めるだろう

デビッドテソーロ牡

 前走は内からうまくハナをとってそのまま勝ち切る。平均ペースを作り最後まで同じ脚で勝ちきった。今回は似たようなメンバーが揃っており、ハナを取れなくてもいいペースで進むだろうことから強みは発揮できそうなレースになるだろう。

ドリーミングアップ牡

 後ろからの競馬になり、今回はペースも厳しくなるだろうことからスローでの瞬発力勝負をしてきたこの馬には向かないと考える。過去に平均ペースで2戦こなしているがどちらもいまいち能力を出せておらず、スタミナ面での課題を抱えていると考える。かといって前から競馬をしても緩んだペースでも切れ味が鈍っていたので総合的な地力が足りないとみる

ブライトマン牡

 今のところは東京でしか競馬をしていない点は割引か。出遅れ癖もあり上前走で2000だとスタミナ面で厳しいことがわかったので適性としてはマイルだろう。ペースが流れることにより馬群が伸びることが想定され、そこからどんなにいい脚を使ったとしても前に実力馬が多くいるメンバーなので差し切るような形は想像し辛い。中山で東京以上の適性を見せられるか

ボンドガール牝

 阪神JFと同時に登録。ドスローで前を悠々と走るチェルヴィニアを後ろから差し切る脚は本物。前走はかなり掛かり通しで難しい競馬になったが今回は初の中山といえどペース的にはある程度流れると想定しているのでドスローのレースよりはやりやすいだろう。一瞬の切れ味を持っているので、5番手辺りから落ち着いて競馬を出来るなら一瞬で前を差し切ってもおかしくないだろう。メンバーに中山巧者が多くレベルも高いが切れ味という面においては頭2つ抜けているだろう。問題はそれを発揮できる舞台が整うかどうか

ユキノロイヤル牡

 前走同条件のコースを逃げて快勝。中山は2戦2勝で立ち回り巧者ということだろう。しかし指数面ではそこまでの成長を感じないことと、感覚がかない詰まっているのでゆったりとローテーションを組んできたキャプテンシーあたりにはさすがに及ばないと考える

ルージュスエルテ牝

 前走は逃げると思っていたが出負けしてスローを後ろから競馬をすることになってしまった。展開的には向いていないと言えるが脚はしっかり使って3着。しかし今回は右の小回りでペース的にも厳しい競馬が想定されるので、まだ厳しい流れを経験していないこの馬にとっては厳しいだろう。どちらかというと競馬に付き合わずに後ろから消耗を抑えて捲ってくる形を取ってくるかもしれない現状の戦歴ではタフな面はみられないので今回で新たな一面をのぞかせるか


阪神牝馬S

コース考察

阪神芝1600右外B
最初のコーナーまでの距離は444m。ゆったりとした流れになることが多く、4角を下りながらの瞬発力勝負になりやすい。馬場状況によるがロスなく内を回した馬での決着が多い。外々を回すような騎乗では内でロスなく立ち回った馬には中々及ばない

展開想定

 モズゴールドバレルが比較的自由にポジションを取れる馬なのでこの馬がハナを取る可能性が高いか。スローの展開から決め手勝負となるだろう

全頭診断

ウンブライル牝4

前走は多少の出負けから中団を追走。途中コーナーで外から寄られ1列下げたのが痛かったか。まだ完成度が低く揉まれ弱いのとゲート難で中々安定した走りができない完全に展開待ちのような競馬のほうがいい競馬になってしまっていることから、ここでも脚を溜めての末脚勝負になる可能性は高いだろう。マイルでの地力勝負では分が悪いだろう。馬場や展開の助けが必要。渋めの馬場で前が崩れるような展開であれば馬券内も見えてくる

ゴールドエクリプス牝5

 前走出遅れて特に切れる脚のないこの馬にとっては厳しいレースとなった。もともと斤量面で優遇されたレースで好走してきた馬であり、そこまで成長を感じないまま55キロを背負うのは厳しいだろう、今回は相手のレベルも高く、初めてのマイルはこの馬にとってはどうなのか。とにかくスタートを決めて前で逃げ粘るくらいの競馬をするしかないだろう

サブライムアンセム牝5

 昨年のこのレースを2着。しかしスローの前残り競馬となり展開が完全に向いたことと、今から考えるとメンバーレベルも高くなく、それまでの競馬から出遅れて後ろからになると想定されて人気が落ちていたのも頷ける。ポートアイランドSでも前から競馬をしてドスローの3番手で競馬をしたが6着だった。さすがに今回のほうがメンバーレベル的にも上なので厳しいだろう

シングザットソング牝4

 前走はかなりいい競馬をしたのだが、レース展開的にほんの少し位置取りが前だったことと直線で内を選んだことで外から差してきた3頭に交わされた。緩まずに追い込みが完全に届くレース内容だった為中団を進んだこの馬も終いはほんの少し息があがったか。加速ラップで終わっており、ちょうど前と後ろがバトンタッチしたような差し競馬になった。昨年のマイルCSを観ているようなレースで、この馬も最初の位置取りである程度先団についていこうと促したことで斤量差もあり終いのキレが鈍ったのだろう。1400の京都はベストな条件という気がするので200の延長と坂のある阪神だと割り引いて考えるべきだろう。スタミナ面で課題があるためまずは出たなりで中団後ろあたりでいいのでスタミナを温存しながら進めてもらいたい。ここでは3着に入ることが出来れば御の字だろう

スピーディキック牝5

 フェブラリーSお疲れ様でした。さすがに情報がなさすぎて過去のレースなどから判断が出来ません。芝の後傾ラップを試してみようということなのでしょうか

テンハッピーローズ牝6

 前走は完全に展開が向いての7着。むしろ地力の足りなさが浮き彫りになったと言える。距離を伸ばして更に後ろからのレース運びが想定されるのでここでは厳しいだろう。3着までなら展開次第ではもちろんあるだろうが基本的には厳しい

ドゥアイズ牝4

 タフな馬であり、速いペースにも緩いペースにも同じクオリティで対応できるのが強み。しっかりとゲートを出てある程度狙ったポジションが取れたレースでは相手なりにしっかりと走る切れ味があまりないため1着を取り切る力には乏しいが、前走はしっかりと勝ちきることが出来た。どちらかというと速く流れたペースでタフさを活かして粘り込む展開の方が頭を取れる可能性は上がるだろうが、今回の出走メンバーではそこはあまり期待できないか。リゲルSではスローを5番手から上がり最速を使っており、やはり馬自身の成長を感じる上、1着だったマテンロウスカイはその後G2を勝ちきったため勝ちのある内容と言える。総合的な強さで考えると今回のメンバーでは2番手か3番手になるが、マスクトディーヴァに勝つにはどうしても相手の凡走を願うような形になってしまうか

マスクトディーヴァ牝4

 前走はゲート内で暴れたことでゲートが開かずかなりの出遅れを被った為ノーカンと考えていだろう。しっかりと脚を使って伸びてきており、今回も変わらずいい脚を使うだろう。斤量面で1キロ思いがその辺りがどのような影響を与えるか。脚力が抜群なのでスローであろうがハイペースだろうが頭一つ抜けた末脚を発揮できるだろう

モズゴールドバレル牝5

 前走は1400に短縮したことでゲートを出てからポジションを確保しようと鞍上がかなり追っておりスタミナ面での消耗が激しかっただろう。出たなりで中団後ろ辺りで待機していたらまず間違いなく馬券内には来てるくらいの能力はあると考えている。京都はマイルCSのように完全に前後逆転するようなレースは存在し、京都牝馬Sもレベルは違えどそのようなレースとなった(わかりやすくいうとマイルCSで先行してしまったセリフォスのような立ち位置)。その中で強引に先行策を打ったにしては0.4秒差で残しており、この馬の地力の高さが伺えるだろう。今回は全く人気をしなさそうなのでこの馬を軸にレースを組み立てたい頭数やメンバー的にもこの馬がやりたい競馬を出来る可能性は高く、緩いペースを馬なりで脚を溜めることが出来れば頭まで考えられると考えている

モリアーナ牝4

 地力は高い馬ではあるのだがレースラップ的には前傾ラップで前が垂れたときにいい脚を使って追い込んでくるような馬。スローからの瞬発力勝負だとある程度は使うだろうが切れ味としては分が悪いか。それでも3着に持ってくるくらいの力はあるだろう。少頭数はこの馬にとっては向いているだろう

ライラック牝5

 中長距離で結果を出してきたこの馬がマイルでとなるとどうしても桜花賞のイメージとなる。とはいえそれも過去の話で、府中牝馬Sでは好位から終いにいい脚をみせ3着に入った。得意としているのは上がりの掛かる競馬での追い込みであり、どちらかというと武器はスタミナ面だとも思える。マイルのペースを追走しながら上がり最速を叩き出すイメージはほぼ湧かないのでここは切るかよくて3着までだろう




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