Kitano Makoto

Kitano Makoto  シンガーソングライター 子供の頃から自分で気づかないまま…

Kitano Makoto

Kitano Makoto  シンガーソングライター 子供の頃から自分で気づかないまま躁と鬱を繰返す日々 ジェットコースターに乗ったみたいな人生のその中で気づいたことや感じた事をあれこれ詩にして歌う僕の曲とエピソード

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やさしくしないでおくれ

やさしくしないでおくれ そんなの慣れてないから 余計なお世話だと突っぱねてしまう  そのくせたまらなくなって 君の前でわざところんで 顰めっ面で空を見てる やさしくしないでおくれ 君が好きになりそうだ やさしい君の悲しみを知らず それでもたまらなくなって  君にキスをしたら 僕は泣いてしまうだろう

    • 君はいい人

      君はいい人 やさしくて 僕を勇気づけてくれる 励まされ 叱られて 僕は誰かになろうとした 君はいい人 一生懸命で 美味しいパイを焼いてくれる でもごめん パイは好きじゃない 言えなくて 無理をして食べていた  君はいい人で僕はダメなやつ 君はいい人だけど僕は他の誰かにはなれない 君はいい人 わかってると言ってくれる けれど僕には自分がわからない どうしたい?って聞かれて 少し考えて答えた 君が好きさ 好きだと言って欲しい 君はいい人で僕はダメなやつ 君はいい人

      • 嘘つきのポー

        嘘つきのポー 嘘つきのポー 今日も学校でいじめられた帰り道 いつものことさ夢が動き出す うちが大金持ちだったら運転手つきの そうだでっかいバスに乗って学校へ行こう みんなを乗せて 海に行こう 授業をほっぽって 海に行こう 嘘つきのポー 嘘つきのポー 誰もいない家はシンとして いつものことさ夢が動き出す 今頃パパは会社を出て釣具屋で 竿とリールを買ってるに違いない 明日の日曜は 川へ行こう パパと二人でママのお弁当持って 川へ行こう ポーのポケットには ポッカリ

        • 一人で行けばいい

          こんな言葉、親から言われたことはない? 「言うこと聞かないなら出て行け!」って 衣食住が自分でままならない子供にこの言葉は 「生かすも殺すもこちら次第なのよ、嫌なら死になさい!」て言うことだよね。 親子が似てたらまだなんとかなるかもしれないけど管理タイプの親〜こんなこと言うのはだいたいそうだけど〜からそう言われても自由がなにより大切な僕には「はい」とは言えなかったから可愛げがないとよく言われたな。 そして仕事ができる歳を待って家を出た 言葉の呪縛は怖い、簡単には消せ

        やさしくしないでおくれ

          Mow so

          妄想癖があるのだけれど、というより自分の妄想癖に気付いてしまった!まいった... 「Mow so」 長い夢から醒めた 半開きの目に映るのは 請求書の山と 離婚届 慌てて夢の入口を 探しても見当たらない 時間の残骸で 散らかった部屋 あんなにもキレイだった 何もかもが色褪せて おしゃべりだった心も 今は黙り込んでいる Mow so 肩を叩く人も そういえばいたっけな 夢に酔った俺は 気にもしなかった 辻褄の合わない事に 追いかけられたけど 夢の中の俺は 無敵の王だ

          約束

          最近は自分を振り返る事が多いんだよね、遠い昔の海に舟を浮かべるように 「約束」 遠い昔の海へと 舟を漕ぎ出した 海に映る月を掬い取ろうとして ヘリを打つ波音は 君を呼ぶオレの声 それとも君の泣き声 忘れていた約束 月の上で俺たち  思うまま踊った 寸分違わぬステップで  飽きることのないダンス けれど... けれど太陽を怖れたオレが 君の手を離した... 水平線の彼方からやって来る 月の光を目がけて 一人でおぼつかないステップを踏みながら 舟を漕いでいく 水面

          ふたり

          久しぶりのラブソング 曲作りを始めた頃の高校生に戻ったような気分で作った曲 結構気に入って家で何度も歌ってる 「ふたり」 部屋の窓から 雲が行くのを 君とふたり見ていた 明日の糧も 夢さえも 僕達にはいらなかった そして静かに抱き合って 時の渦を漂った 傷の痛みも 暴れる欲望も 君といれば無力だった 幼い心はそれ以上何を 何を望んだのだろう 君を失ってずっと一人 待っていた 会いたいよ サヨナラを言うために

          自虐的なのか、いや、血を見るのが怖いんだな、きっと。 「棘」 刺さった棘が痛い 紛らわせようと 違うところに自分で別の棘を刺す 棘だらけじゃあ 最初の痛みがどこだったかのか わからない 読んでくれてありがと

          長い夢

          遠い昔の夜に 海に船を出した 水面に映る月を掬おうとしてね 闇は甘く 嘆きを吸い込んで ヘリを打つ波音だけが残った 忘れた約束を思い出した 見上げた空の月  夢から醒める ふやけた手で俺は踊ろう 曲がった腕で俺は踊ろう 萎えた足で俺は踊ろう 船が彼の岸に着くまで 風に任せて 踊ろう 踊ろう

          二人の自分

          「人は幸せになるために生きている」 僕は幸せになりたいのだろうか? 当然そうさ、そうにきまってる 一つの家に被害者と加害者が一緒に暮らしてる 被害者の自分は憤りながら謝罪を求め 加害者の自分は赦しと罰を求め... ねえ、僕たちきりがない 別々に暮さないか? そうしたら上手くいくように思うんだ と、どちらからともなく言い出した

          二人の自分

          奈良少年刑務所詩集より 「一方通行」

          奈良少年刑務所に収監された少年達が書いた詩が出版されている 作家の寮美千子さんの教室から生まれた詩集。 ぼくはこの詩達に出会い、 もう触ることもないと思っていたギターを 手にとった もう一回 歌ってみようと思った 一方通行   なんでなん?   聞いても 返事は来やん   教えてほしいことだらけなのに   なに一つ 返事は来やん   でも そんなん当たり前

          奈良少年刑務所詩集より 「一方通行」

          Tight ropeがリフレインする

          ある日ひどくぶつけて腫れ上がり、痛みがひいても太くなったままの僕の左手の薬指。 外した指輪は机の引き出しの中 きっともう元には戻らない 誰もが想い描くようなサザエさんの幸せに、憧れてる時点でもうはみ出しているんだって、なぜ早く気がつかなかったんだろうか 次こそは上手くやろうと熱が出るほど考えるけどまた同じことを繰り返すのは諦められないから? そう僕は対岸の見えないロープを渡るサーカスの曲芸師 ロープから落ちて、割れた僕の破片は 君に刺さったまま? それとも もうと

          Tight ropeがリフレインする

          僕の中に今も流れる「LET IT BE」

          ビートルズのレット・イット・ビー、知って  ますか? まわりとうまく馴染めない中学生の僕にラジオからレットイットビーが流れてきた 交わることの無い世界に目を閉じてしまおうとしていた時に見えた光 きっと誰にでもそんな曲がある 歌詞の意味も知らないで妹のピアノで夜中まで歌った。それがその頃の僕の世界の全て 自分のやってきたことをいつも消そうとする どこにもつながっていない自分 不安と焦りで動き回って疲れ果て眠る 「本当のお前はこんなんじゃない」と頭の中でいつも誰かが言

          僕の中に今も流れる「LET IT BE」

          「そんなんじゃまともに生きて行けない」からロック

           母は大きな病院の看護婦さんだった。社会性と責任感、ある意味での優しさを持っている彼女の天職だったんだろう。  さて一方、僕はといえば、始終動き回り注意力散漫、言うことは聞かない、何かに夢中になると周りが全く見えなくなってしまうという彼女には困った子供だった。「そんなんでどうやって生きていくの!」とよくヒステリーを起こしていたっけ。おそらくADHDの性格傾向が顕著に現れていたんだと思う。今の僕も本質的にはあまり変わらない。  彼女はそんな僕の将来を不安に思ってか小学校2〜

          「そんなんじゃまともに生きて行けない」からロック

          幼い頃のことをよく思い出す。なんせ親から怒鳴られるのをロックで耳を塞いで育ったから。

          幼い頃の事をよく覚えている。「お前なんて産まなければよかった」っていつも怒鳴られていた。でも今思い返すとその言葉を言うとき親は少し困った顔をしていた気もするな。20〜30代では親を見返したくて頑張って、ちょっと曲が売れていい気になったこともありそれからどん底でそんな親に頼ったこともあり。そんなこんなで結婚3度目、今のパートナーから「あなたおかしい、普通じゃない」そう言われ、まあ言われ慣れてはいたんだけど息子からも淡々と「パパおかしいよ」そう言われ「?」っとなって初めて精神科へ

          幼い頃のことをよく思い出す。なんせ親から怒鳴られるのをロックで耳を塞いで育ったから。