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病んだ世の中

「傷ついた」というのが、葵の御紋のごとくに効果的な昨今です。

殺伐とした社会です。「今日の仕事はたのしみですか。」と問いかける交通広告に「傷つく」という人がいて1日で取り下げられたというニュースを読んで、これで「傷つく」それって、病んだ世の中だなあと思いました、が、一方でちょっと落ち着いて見返してみると、

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品川駅のコンコースのこの雰囲気ね。通勤時間に通ったことがある人はご存知、サラリーマンの大群がザッザッザッと足音を揃えて無言で歩く。あっちにいく人とこっちにいく人の流れが行儀良く分かれている。「歩きスマホは危険です」のアナウンスが繰り返し流される。そういう世界観で、頭上の大型ディスプレイ、葬式の遺影のような白黒で、このフォント。「?」ではなく「。」で締めるこの問いかけです。

広告主は、ユーザーベース傘下で人材育成やNewsPicks法人事業などを展開するアルファドライブ社だということですが、今日の仕事が楽しみなビジネスパーソンを増やすというその趣旨とは真逆に、「どうせおまえら、楽しんでねえだろ」と思っているのが透けて見えそうな圧迫感ですね。

クリエイターにセンスがないのか趣味が悪いのかな。

もっと違う表現をしたらけして悪い問いかけじゃないのだけど、このディスプレイの下を歩きたくないのはわかる気がしましたー。

どちらさまも、ハッピーなライフキャリアを。

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