『ゴッドファーザー』を観て中小企業の”事業承継”について思ったこと
『映画ゴッドファーザー』は1972年公開のマフィア映画で
『風と共に去りぬ』と並んで20世紀最高の映画といわれることもあります。
本質は家族愛や生々しい人間模様が描かれていて
観るたびに発見があります。
50年以上もの前の作品なのですが、
私は大好きな映画で
何度も繰り返し観てしまう映画のひとつです。
今年、コッポラ監督の生誕85周年記念ということで、
映画館で上映されていたので、
是非、劇場で観てみたい!
ということで、TOHOシネマズ梅田で観てきました。
諸行無常
時代は1945年の終戦後
当時も現在と同様に世の中の変化は激しく
ドン・コネレオーネの価値観は少しづつ時代に合わなくなり
まかせられる後継者も育っていない
マフィア界でのコルレオーネ・ファミリーの影響力低下
コルレオーネ・ファミリーはしだいに組織として狙われる立場に
実は、ゴッドファーザーは事業承継問題を抱えた作品なんですね。
変化のタイミング
コルレオーネ・ファミリーに危機が訪れる
ドン・コルレオーネが
抗争相手に撃たれて危篤状態に
ドン・コルレオーネの息子は4人いる
3人の息子はファミリーの構成員で
4男のマイケルのみ、大学出のエリート
ドン・コルレオーネはマイケルには家業に関与させたくない思いが強くあり
マイケル自身も関与する気はまったくなかった
しかしマイケル自身が、このピンチをキッカケに
このファミリーの危機に対して力になりたい!
という強い気持ちが生じて、命がけで協力することに。
マイケルの知力と行動力により、ドン・コルレオーネの命は守られ
抗争相手への復讐も果たす。
適材適所
長男のソニーはドン・コルレオーネの後継者候補だったが
短気でアンガーマネジメントに難があり
その欠点を利用され、抗争相手にやられてしまう
次兄のフレドは気が弱くボスには不向き
トムは兄ではあるが養子のためファミリーをまとめるのは難しく対象外
結果として、能力のあるマイケルが後継者に選ばれることに
マイケル自身は、当初はまったく家業に関与する気はなかったが
ファミリーのボスを自分がやらないと
周りに与える影響力が大きいためやらざるを得ない
と使命感を恋人のケイに語っています
判断は合理的とは限らない
マイケル個人の人生を考えれば、
堅気でケイと幸せに暮らす選択肢もあったはず
しかし、ファミリーを継ぐという選択をさせたのは
家族への愛情や使命感でした
尊敬する父親やかわいがってくれた兄や先輩に対しての想いです
マイケルの決断は個人としては合理的ではないが
どこかにやりがいを感じていた一面もあるのではないでしょうか。
中小企業の事業承継において
仕事で同族会社のオーナー経営者に関与させていただいているのですが
実は、子供の方が親を気にかけてくれているケースが多いように思う
しかし、子供の人生を考えると親の方からは積極的には言えなくて。。。。
という会社がけっこう多い
父親としては本音は子供に会社を継いでほしい
母親は苦労を掛けたくない、心配したくないので継いでほしくない
という”ねじれ”の中で言い出せないまま揺れ動く。。。。。。
事業承継に絶体的な正解はなく、
1000家族あれば1000通りの正解があると思う
M&A会社にとっては会社を売買しないと
手数料が入らないので売却を煽りますが、
売却が必ずしも正解とも限らない
タイミングは大事だと思いますが
お互いに腹を割って話しができれば一番よいのでは?
後継者候補の想いや幸せは、本人に聞いてみないと
案外わからないのものではないだろうか?
経営者の顔
映画のラストシーンでは妻になったケイが夫のマイケルの変わりように
ビビッている表情がすごく印象的です
中小企業の経営者に例えるなら、
後継者が経営者の顔になってきた!
といった見方もできるように思います。
キレイごとだけではつとまらないですから。。。。
わたしはそんな経営者の顔が好きです!
最近では、法的な整備がすすみ
事業承継時の経営者保証解除に向けた対策なども整いつつあり
後継者のリスクも限定的になってまいりました。
事業承継の話をきりだすキッカケとして
ご家族で『ゴッドファーザー』を一緒に観てみるのも
いかがでしょうか。
・事業承継にご関心のある経営者でまだ決め切れていない方
・後継候補者への説明資料を作成したい方
・後継候補者へ話をする前に客観的に見て欲しい方
・家族会議の前に状況を整理したい方
・M&Aを迷われている方
noteを見ていただいた方限定で、30分無料Zoom相談会を実施しております。
ではでは。
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