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シン熊谷🐻熊吉
2024年5月20日 12:04
見出し画像のセリフのように、今日は「森林の日」。 だいぶ濃い緑になったが、まだ新緑の候といってもよさそうだ。 『論語』の中で、森林という言葉が出てくる章はないか?と探したところ、八佾篇に出てきた林放(りんぽう)という人と孔子の問答があった。 林放が礼の根本をたずねた。先生は言われた。「大きな質問だな。礼はゴタゴタ豪華に飾りたてるより、むしろ質素にしたほうがいい。喪中の礼は細々と整
2024年5月17日 11:47
今回は、杜牧さんの「斉安郡後池絶句」というちょっと長いタイトルの詩。 緑の錦織りのような意見、菱の花が浮草の間に点在する。 夏のうぐいすがしきりにさえずり、バラの花にたわむれる。 ひねもす見入る自分のほかには、そぼ降る雨の景色を賞する者はいない。 つがいのおしどりは蓮の花の間に浮かんでいる。 この詩は、杜牧が四十歳のとき、黄州刺史となってあしかけ三年滞在した時のもの。斉安郡は、黄州
2024年5月15日 11:50
先週の土曜日、図書館で『漢詩をよむ 夏の詩一〇〇選』(石川忠久 NHk出版)という本を借りた。夏至から白露までだから、時期的にはちょっと早いかな? その中に、「雲☁」という杜牧さんの詩があった。 雲 杜牧 ひねもす雲を見つめて、よそ見せずに頭を上げたままでいる 心に邪気がないというのは才がないのと変わらぬというのは、誰もがみな言うことば とまれ、愛すべき
2024年5月14日 11:09
5/10から愛鳥週間である。 『論語』公冶長(こうやちょう)篇のトップに出てくる、公冶長という弟子の話。 先生は公冶長を評された。「娘を嫁にやってもいい男だ。罪人として縄で縛られ投獄されたことがあったが、無実の罪だった。」かくて、自分の娘を彼のもとに嫁がせた。(訳は『完訳論語』井波律子 より) 公冶長が何故、投獄されたか理由は分からないが、『論語義疏(ろんごぎそ)』という書物
2024年5月8日 11:13
1981(昭和56)年の今日、日本の松の緑を守る会が初会合を開いたとかで、今日は「松の日」だそうな。 『論語』に松の字が出てくるのは、子罕篇29章目しかない。 先生は言われた。「寒い季節になってはじめつあ、松や柏(はく)がしぼまないことがわかる」。 常緑樹の松や柏が、厳冬期にその強靭さがわかるように、人間も危機や逆境になってはじめて本質がわかるというのである。 この言葉がもとになり
2024年5月7日 11:32
一昨日は「立夏」。つまり、まだ日中肌寒い日があっても、暦の上ではもう夏って事になる。 ところで、熊吉の愛読している「中国名詩鑑賞辞典」には、夏の詩がほとんど無い😅。春はかなりあるし、秋や冬の詩も、割りとあるのに、夏の詩は少ない。 もっとも、漢詩全体を見ればあるんだろうけど、パーセント的には、そんなに無いのかも。 数少ない夏の詩は、晩唐の高駢(こうべん。?〜887)の「山亭夏日(さんてい
2024年5月3日 12:03
今日は憲法記念日。なので、法律に関係ありそう?な『論語』顔淵篇のこの一章を。 「私は訴訟処理能力はほかの人とおなじだが、強いて言えば、こんな訴訟ごとをなくするようにつとめるのが、ほかの人とちがうところであろうか」というのです。 「必也」とは、いちど言い切ったあと、それを訂正するかんじで、「強いて言えば……」と前言をいささか変えるときに使われます。 八佾第三に、「君子は争う所なし」と言い切
2024年5月2日 11:27
1875(明治8)年の今日、郵便貯金事業が始まったとかで、「郵便〠貯金の日」。 『論語』子路篇から、この章を。 孔子は、不正に富を得ることは良しとしないが、まっとうにコツコツ蓄財する分には否定しなかったようだ。 熊吉の預金残高は寂しい額である😂。 見出し画像は、ぽすくまと今どきちょっと懐かしい縦形ボスト貯金箱😄。 🐻
2024年4月29日 11:08
今日は4/29で「羊肉🐑の日」だそうな。 それで、『論語』八佾篇の子貢が生贄の羊🐑を供える告朔の儀式を廃止しようとした章を記事ネタにしようとしたんだけど、去年と一昨日の8/29(焼肉の日)にやってたので、違うネタを探した😅。 で、郷党篇の18章目にした。 (孔子は)君主から腥(なまぐさ。生の肉)をいただくと、必ずこれを煮て祖先の廟にお供えした。 自分で食べる前に、まずお供え。
2024年4月25日 11:38
今年、新社会人となった人にとって、今日が初任給の日😃💕。 そこで『論語』衛霊公篇からこの一章を。 孔子言う、君(主君)に仕えては、自分の職務を重んじてその仕事に精励し、食禄待遇などは後回しにすべきだ。(『論語』明治書院 新釈漢文大系1) 現在では、特に一人暮らしの新社会人だと、家賃や光熱費、食費など、すぐに現金が必要な為、後回しには出来ないだろうけど、そういう心掛けで仕事をしなさい
2024年4月23日 10:17
何でも、今日は「子ども読書の日」だそうな。 其そこで『論語』為政篇4章目の一部を。 先生は言われた。「私は十五歳になった時、学問をしようと決心した。」 孔子の時代は書物は木簡。子路は木簡をダンベル代わりに😁。子路が十五歳の時分は、何してたんだろね?😄 🐻
2024年4月21日 11:11
今日は4/21。早いもので、もう4月も下旬。再来週の今日は、立夏。暦上は夏である(まだ初夏だけど)! 桜🌸の時季も終わり、晩春という時季になった。そんな頃にふさわしい詩である。 久しぶりに『中国名詩鑑賞辞典』から、清代の呉錫麒という人の詩を。 春を送る二首 呉錫麒 赤い落花と白い飛絮(ひじょ)とが、もやの立ちこめている水面いっぱいに浮かんでたゆとうている。 九十
2024年4月19日 11:12
馬術は長い間、武術の一つとされていたので、乗馬を認められているのは、武士に限られていた。 しかし、明治政府になり、庶民にも1871(明治4)年のこの日、乗馬🐎が許可された。 なので、今日は『論語』から馬🐎に関する話。 憲問篇31章目。 先生は言われた。「驥(き。駿馬のこと)は走る力が称賛されるのではなく、その品格が称賛されるのだ。」 馬🐎の品格や徳って何だ?!という気がしな
2024年4月16日 11:12
先週の土曜日、図書館で『漢詩日暦』という本を借りた。閏月の2/29を除く365日に合う詩を、目加田誠氏が編集、著した一冊だ。 今日、4/16の詩は、北宋の詩人、蘇軾の「海棠」である。 海棠 春風そよぎ、あたりはほのあかるく、 夜霧は一面にたれこめ、月影は廊下をめぐる。 ただ、夜がふけると、花も眠ってしまうのを恐れて、 たかだかと、銀燭をともして、その紅の花の装いを照ら