人間はひとりでいるということは良くない=ゲーテ。
本日は、こども食堂に大勢に方にお集まりいただき、また新しくご支援いただける方にもご参加頂き、本当にありがとうございました。
久しぶりに来てくれた子どもさんや、遠方からはるばる毎回来てくださる方、新しく利用される方など、本当に顔を見ると安心します。
次回もがんばりますので、宜しくお願いします。
さて、今回のこども食堂で嬉しかったこと。
ひとつは、関わりをお願いしていてそのスキルを活かしてほしいと望んでいた若者さんが、お休みにも関わらず、ボランティアさんとして参加してくださったこと。
当日はバタバタしていて、ご案内や説明すらできない状況で、いきなり巻き込んでしまったのですが(涙、ご協力していただけるということで本当に感謝しています。
もうひとつは、こどもさんの支援や農業に関心のある方と偶然な出会いがあり、今日参加してもらってご協力いただけるようになったこと。
ほんと、不思議な縁に感謝しています。
正直なところ、僕自身は、初期村上春樹的なディスデタッチメントなところが僕の真正面の心根なんですが、偉業をひきつぎ、政治の世界でもそうした展開を後押ししていかなきゃならんようになるなかで、変わり始めることができているとは思うのですが、そうした後押しをしてくれる方との出会いや共同のなかで、
今回は、ほんとうに、…昔のぼくであるならばたぶんそんなことはしなかったのだけれども、立場を超えて、そうやって地域を変えていかなきゃ持続可能な未来なんてないという思うを共有しつつ…
「一緒にがんばろうよ」
なんて声掛けできるようになったことに驚きながら、背中を押してくれた法人代表に感謝しながら、
なんだか、新しい時代が拓く、
「ワクワク感」
でいっぱいです。
僕の座右の書はドイツの文豪ゲーテの『ファウスト』なんですが、その秘書をつとめたエッカーマンがゲーテの言葉を書き留めた記録、エッカーマン(山下肇訳)『ゲーテとの対話』(岩波文庫)のなかで、次のような言葉を綴っています。
すなわち、
要は、人間は誰も一人で生きていけない以上、日本を代表する国民的作家吉川英治の言葉を借りれば『我以外我師』という態度で他者から学ぶ、あるいは共同することなくして、何も成就でいないんだろうなあと感じています。
このゲーテの言葉は、自分自身が30年以上にわたって肝に銘じていた言葉ですが、そのリアリティをいまになって痛感していることに忸怩たる思いもありながら、反省するだけでなく、いっしょにがんばっていくひとたちと共同して新しい未来を開けていければ、自分自身も生きている意味があるんだろうなあ、などと考えています。
本当に、出会いに感謝です。
氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。