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関係人口創出の場としてのこども食堂

今日は、多度津町のRITA学園高等学校、桃陵クリニック主催の重機体験・医療体験マルシェに出張こども食堂として参加しました。

金剛禅総本山少林寺さんの駐車場をお借りして、おはぎづくりを体験してもらいました。こども食堂を知らない方には案内となり、いつもご利用してくださっている方にもこどもの日を楽しむ体験ができたのではないかと考えています。

また、いつも親子でこども食堂に参加してくださっている遠方の方も、わざわざお越し下さいまして、ご家族でご一緒に超巨大なおはぎづくりを楽しんで頂きました。

いつもながら少人数で運営していたりしてちょっと体験だったりもしましたが、喜んでくださる方の顔を見ると本当にやってよかったなと思うばかりです。

議会でも行政でも「関係人口」というキーワードがよく出てきます。関係人口については総務省が次のように定義しています。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。
  地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

総務省


つまり、移住でも観光でもない、「地域外の人材が地域づくりの担い手となる」関係の創出という第三の地域活性化の選択肢といってよいのですが、ひょっとするとこども食堂やこどもの居場所といったところも関係人口創出の現場なのではないかと考えさせられました。

自分自身が関わっているこども食堂・居場所には、割合と遠方から来てくださる方もいらっしゃり、例えば「多度津町にこんないいところがあったんだ」とか「こういう歴史があるんだ」と仰られる方に多く出会います。

今日の出張こども食堂もそうした関係人口創出の場なのじゃないのかなあと改めて考えさせられた次第です。

こども食堂は確かにこどもの貧困対策として始まったこともあり、またこどもの貧困は未だに解消されてもいませんので、官民挙げて対応することはいうまでもありませんが、「進化しつづける」こども食堂は、それだけでなく地域の内外のひとが生きかう新しい居場所として機能しはじめているのも現実です。

だとすれば、関係人口創出の現場としてその役割の1つがあったとしても不思議ではないですよね。

総合的にこども食堂発展することで地域の内外が豊かになっていければと願うばかりです。


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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。