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【208】この輝かしい才能:ピアニスト藤田真央さんの「チャイコススキーピアノ協奏曲第1番」「モーツァルトピアノ協奏曲第24番」「ラヴェル亡き王女のためのパヴァーヌ」まるで「ピアノの森」のカイ君を思わせる自由な伸びやかさ 2024.5.29
1 藤田真央さんのチャイコススキー ピアノ協奏曲第1番 先日、ユーチューブを見ていてこの動画を見つけ、この曲が好きだったのでちょっとだけのつもりで覗いてみて、結局最後まで聴き通してしまいました。 まだ少年としか思えないこのピアニストは何かのコンクールでの演奏のようなのに緊張の色が全く見えず、音楽が好きで好きで、ピアノを弾けることが楽しくてたまらないという様子で、むしろ無邪気というような無防備な表情で音楽に没入しきってピアノを弾いているのでした。 しかし、その音楽は外
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【207】もっともっと知られるべき:芥川也寸志さんの「交響三章」「弦楽のための三楽章「トリプティーク」「交響管弦楽のための音楽」特に一度聴いたら忘れられないアンダンテ楽章の比類のない優美さと懐かしさは埋もれさせては惜しすぎる 2024.5.23
0 芥川也寸志さんのこと 芥川也寸志さんの曲は一時期カセットに入れて家でも車の中でも随分聴きました。 CD時代になってしばらく離れてしまっていましたが、ユーチューブでふと再会したら、改めて嵌まってしまいました。 芥川也寸志さんはもっともっと知られて評価されるべき、聴かなければもったいない作曲家だと私は思うのです。 さて、芥川也寸志さんは1925年(大正14年)7月12日に生まれ、1989年(平成元年)1月31日に63歳で亡くなられてました。 父は知らぬ者無きあの芥川
【206】忘れられない唄:ダウンタウンブギウギバンド:宇崎竜童・阿木燿子そして山口百恵 「身も心も」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「横須賀ストーリー」「I CAME FROM 横須賀」「曼珠沙華」2024.5.21
クラシック、ロック、フォーク、演歌、ポップス、童謡、洋楽、邦楽・・・ ジャンルを問わず、心を揺さぶられ、心に刻まれて忘れられない唄があります。 そんな音楽を、これから何回かに渡って紹介していきたいと思います。 順不同なのですが第一回は、宇崎竜童・阿木燿子そして山口百恵さんです。 1)「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」 ダウンタウンブギウギバンド 1975.4.20 1975年4月20日に発売されたこの曲はこの年オリコンチャート5週連続1位となり、累計売上はミリオ
【200】パルジファル第一幕への前奏曲:1938年のフルトヴェングラー・ベルリンフィルの演奏が疑似ステレオで蘇るなんて、感謝感謝です! 2024.4.24
1 最もブルックナー的な音楽は?:ワーグナー「パルジファル第一幕への前奏曲」について 私はブルックナーの大ファンで、ブルックナーがもっともっと沢山作曲してきてくれたらよかったのになどと思ってしまっています。 そのため、ブルックナー以外でブルックナー的音楽は無いかと捜したりもしているのですが、ブルックナーの世界に最も近い音楽家としては、一番にシューベルトがそうなのではないかと思うのです。 「未完成」の第1楽章の冒頭部分なんかは、これはブルックナーだと言い聞かせて聴くとブル