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『NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄』【読書】

 『歎異抄』の色んな解説書を読んでいます。
こちらも親鸞の思想などが詳しく書かれています。
しかし、そもそも仏教について全然知らない自分にとっては馴染みのない言葉がたくさん出てきて、その都度つまづくので分からないことだらけでした。

印象に残っているところです。
「親鸞の説いた道を歩めば歩むほど、ずっと宙吊りにされている感じがあってしんどいものです。こうした光と影の緊張状態が生涯ずっと続くのがこの道です。早くスッキリしたい、カタルシスを味わいたい、という思いはあるのですが、親鸞の教えを追うと、そうはいきません。着地させてもらえない感があって、なかなかすっきりしないのです。おかしな話ですが、他力の教えを求めていると、ときには修行したくなります。」

早くスッキリしたいという欲求は自分に強くあるので、この感覚がすごく分かりました。今まさにそれを味わっているという感じです。
分かりやすくて何かに取り組むということは、ある種「やっている感」もあって心地よさがあるからこそ、修行に取り組みたくなるという気持ちも分かるような気がしました。
その宙吊り状態で、迷いがありながら進むもどかしさを受け入れるという姿勢を身につけたいと感じております。

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