ときめき探しのすゝめ
小学生の頃、通学路には金木犀が植えてあって、秋になるとよくプリントを折って作った紙の箱に金木犀の花を摘んで帰っていた。もっとも、ただいい匂いがするから集めたかっただけで、家に持ち帰った金木犀がディフューザーとして有効利用されるとか、そんなことは無かった。集めた金木犀をどうしていたかを私は全く覚えていないから、きっと家の庭先で捨てたり、それどころか家に着く前には手放したりしていたのかもしれない。
その頃と比べると、ずいぶん合理的で効率的な世界に生きてしまっているな、と思う。限