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ZINE製作記録③どうやってZINEを作るのか〜デジタル過程〜

こんにちは。手帳めくリエーターのharukaです。

今日は、1月から本格的に製作を始めた自費出版の冊子=ZINE についてのあれこれをお話します◎

先日書いた「ZINE製作記録②」がnote公式さんにご紹介頂けて、いつもよりたくさんの方に読んで頂けました。嬉しい!!!ありがとうございますっ!

ZINEに興味のある方が読んで頂けたのか、はたまた記事として面白かったから読んで頂けたのかわからないけれど、とにかくありがたいです。この記事きっかけでフォローしてくださった方々もいて。ありがとうございます!!!

そんな製作記録②はこちら↓

今回は、デジタル過程のお話しなので説明が難しい。というか具体的に書こうとすると面白くなさすぎるので割愛しまくってます。

参考になるかならないかは私が決めることではないけれど「ZINEは誰でも作れる」ということだけはわかると思います、さぁどうぞ!!

意思決定:どのソフトを使うのか

そもそものお話からすると、ZINEは作り方に特に決まりがないので、別にパソコンがなくても作れます。

手書きで書いたものを、コンビニでコピーして自分でホチキス止めすれば、はい完成。

でもそれだと逆に大変だしクオリティに限界があるので、多くの人はソフトを使って作ります。

完全なる私調べだけど(参考にならな)
だいたいの人が
・Adobe Illustrator(印刷物向け)
・Adobe Photoshop(写真向け)
・Adobe In Design(冊子向け)
・Procreate(イラスト向け)
などの有料ソフトで作っているイメージ。

その他無料でも使えるソフトだと
・Adobe Comp
・‪Microsoft Word
・Libre Office

などなど他にもたっくさんあるけど、実際それぞれのソフトにどんな特徴があるのかなんてのはよく知りません。自分で調べよう。(ならなぜ書いた)

というかその人が作りたいZINEの性質によって合う合わないがあると思うので、無料お試し期間もあるしまず使ってみるのが良いです。

私は最初「無料で!無料でできるのなら無料で作ってみせるさ!!」とドケチを炸裂させてAdobe Compを使ってみたのだけど、結局めーちゃくちゃ使いにくくてやめました。笑

いろんなブログで「私はこれでZINEを作りました!」という記事をUPして下さってるので、調べるとどんどん出てきます。

そして、Adobe Compに挫折した私は、
「てか無料だと限界あるな???」と悟り、有料ソフトに手を出す決意をしました。

フォトショ、イラレ、と呼ばれるソフトは割とよく耳にするけど、なんか聞いたことないやつ使ってみたいなと思って(なんの好奇心)

一番聞いたことなかった「Adobe In Design」を使うことにしました!!

決死格闘:In Designと仲良くなる!

私は、仕事でIllustratorなどのソフトを使ったこともなければPCを日常的に使い込んでいる訳でもありません。

生粋の(生粋ではない)スマホユーザーです。今の時代、スマホと指さえあればなんとかなるよね。現代に生まれてよかった。指があってよかった。

そんな私が、In Designという未知の生物と仲良くなるには、そう簡単ではありませんでした。

インストールしたはいいけど、そっから何をしたらいいかわからんの。

なので、まずは電車でAdobe先輩が出してくれている使い方動画を見まくりました。URL貼ろうとしたら貼れないガーン、、、

そして大枠を掴み、なんとなくまずは写真を貼って文字入れしていきました。

表紙から
まずは貼る

この、In Designデビューしてからのスケジュールがかつかつで。仕事以外の時間は家事以外ほぼZINE製作してました。でもこうやってスケジュール組まないと、いつでも作れるZINEはなかなか作れないのだと悟った。


・2/3にIn Designデビュー
・2/12までにIn Designベースで作成したデータを紙にプリントして閉じた修正版ダミー本確認
・2/13にデータの修正
・2/14テスト版入稿
・2/17本番入稿
ざっくりスケジュール
手帳写真のくり抜きはiPadで

In Designだけでなく、 Illustratorなども同じですが
入稿する際に関わる用語がたくさんでてきます。

中でも大事なのが「塗り足し」や「裁ち落とし」と呼ばれるもの(塗り足し=裁ち落とし)。

↑私が今回のZINEで使わせて頂いたグラフィックさんの、塗り足しについての説明

印刷物はたくさんプリントしてそれを裁断していくので、写真などをページの際まで入れたい場合はこの塗り足しというものをしなきゃいけないと知りました。

塗り足しをする、と言うとややこしいけど、ちょっと大きめにデータを貼っておく、みたいな感じです。別に難しくはない。

その他使い方がよくわからなくててんやわんやしてた機能が、「レイヤー」。

「レイヤー」は、何枚も独立した画像を重ね合わせられる機能のこと。

例えばこの画像であれば、レイヤーを使わずに文字入れをすることもできるけど、そうすると

「あ、ちょっと文字間違えちゃった…ここを消しゴムで消したい…」というときに下の写真まで消えてしまいます。

今のところスコーン世界チャンピオンのロダス

しかし「レイヤー」という機能を使えば、文字の部分だけ消しゴムで消すことができるので、間違えた時のリスクが減ります。

下の画像は、アイビスペイントというアプリのレイヤー選択画面です(In Designじゃないのかよ)(スクショしとくの忘れた…)

画像に文字入れしたい時に便利なアプリ

In Designでも同じようにレイヤーを作ることができるので、複数ページに同じレイアウトを使いたい時はこのレイヤーを複製して作業しました。

具体的には、この左上の「何年」「みちみち度」「愛で度」というところなどなど。

In Designで作成したページ

わかってしまえば結構簡単なんだけど、最初はこの機能が使いこなせなくて困ってた。


いざ入稿:書き出し、そしてZINE完成

一週間In Designと格闘し、ZINEスクールでの最終チェックを受けて修正したデータをいよいよ入稿する時がきました。

だいたいは各印刷会社さんが出してくれてる入稿手順に従って入稿していきます。私はデータをPDFに書き出して入稿する「PDF入稿」をすることにしたので、まずはIn Designで作ったデータをPDF化します。

この工程はIn Designであろうがなかろうが、とにかくその印刷会社さんの導くままに進むが正解に決まっているので割愛します。

実はこの工程でも何度も間違えたし悪戦苦闘してました。ややこしいんだ〜ほんとに。説明もややこしいから割愛するのだ。笑

ソフトのバージョンが古かったり、逆に新すぎたりして「あれ、ここ違くない??」とかいろいろあったけど、まぁ結局なんとかカバーできました。

そして書き出したデータをもとにまずは「テスト版入稿」をします。本物の冊子じゃなくて、本物と同等の印刷方法で冊子になってないタイプのものがくるやつ。

入稿するという作業そのものが人生で初めてだったので、間違えて入稿して変な冊子が何百冊も届いたら白目むいちゃうな私、と思って注文しましたが、安くなかったので別になくてもよかったかも。

私が利用したグラフィックさんでは、納期と冊数によって見積り金額が変わってくるので、余裕をもって作れば作るほど、たくさん作れば作るほど安くなります。

紙の種類も選べるので、入稿する前に予めどの紙でプリントしたいのか、どの厚みにするのかなども決めとくと楽です。

私は銀座のitoyaさんで、いろんな紙のサンプルを触って決心しました。もっとこだわりたかったけど、私が今回こだわる部分は紙ではない…と思い、一般的な「マットコート紙」を選びました。

5冊とか10冊だけ知り合いに配る、とかであれば印刷会社さんに頼むのではなく、自分でキンコーズさんなどの店舗へ行ってコピー機を借りた方が結局安かったりするので、印刷方法もほんと人それぞれ。

だからこそ「自分に合った製作方法がわからない」方が多くて、なかなか「よし、ZINE作ろう!」とはならないのだろうなぁと思います。

そして無事テスト入稿版がOKだったので本番の入稿も終え、ついにZINEが届きました。

我が子たち…という気持ち

思ってたやつが届いてよかった…という安堵の気持ちでした。この日家に帰るのが怖すぎて帰りの電車の記憶がない。

このような流れで、私のZINE「日々を愛でる、私の手帳」は完成しました。


誰にでも作れるもの、それがZINE

さら〜っと書いてるけど、本当はもっともっと説明しだしたらきりがない部分がたくさんあります。

でも、冒頭にも書いた通り「ZINEは誰でも作れます」。

私はイラストレーターでもなければパソコンと仲良しでもありません。ただの一般人です。

ただあったのは「作品を生み出したい」という人一倍強い気持ちと、それを「見てくれる人がきっといる」という信頼と、それなりの「時間」です。

それなりの時間。具体的には、1月に37時間、2月に30時間このZINE製作に時間を費やしていました。

素材はもともとあった「手帳」を使っているので、素材を作る時間ではなくそれをZINEへ落とし込むためにかかった時間です。

2ヶ月で、67時間。

普通の会社員であれば週40時間働いてる方が多いと思うので、まぁ2週間まるまる休んだら作れるよね!!(無茶言うな)

作りたいZINEのテーマやページ数、作業効率によって変わってくるところではあるけど、お休みの日に少しずつ作業する、とかでも全然できそう。

私の場合はとにかく作るのが楽しみ!楽しいことをしているぞ私は!というマインドメインでやっていたので、全然苦ではありませんでした。

…いや、嘘ついた。

In Designと格闘した一週間ちょっとは、慣れないことをしていたので少し苦しかったかな。でも、わからないことを調べてわかるようにするのは面白いことなので「未来の私への栄養!」とでも解釈しとけばどうとでもなりました。

あと、ZINE完成を楽しみにしてくださった方々がたくさんいたことが、何より私の力になりました。

インスタでZINE製作過程を少しお見せしたら反応してくれたり、メッセージを下さったり、なんでそんな優しいの?と思うことがたくさんあって、ありがたかった。

あと、ZINEスクールの先生や生徒のみなさんも常に前向きな姿勢で取り組んでいたのが刺激になったし、パソコンやソフトの使い方がわからない時に一緒に調べてくれたエンジニアさん(旦那のことです)もありがたかったな〜。

あとはこっそりとZINEを買ってくれた元職場の仲間や、リアル友達、間違いなく買いすぎな実の家族。

これをやりたいです!と言ったとき、「え、いいじゃん!」って言ってくれる人がたくさんいるのってすごいありがたいことだと思います。

だから私ももし誰かが「やりたい!」と言った時は全力サポートしたいし、そういう人を増やしたい。

以上、長々と綴ったZINE製作記録でした。
読んでくれた人、ありがとう!!!

※ZINE「日々を愛でる、私の手帳」はこちらから購入できます◎

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