【INTJ】mbtiの使い方の違和感の話

自己理解ツールを使い始めて早幾年。
最近気になることについて書く。

mbtiにしろエニアグラムにしろ他のものにしろ、自己理解ツールは、自分を理解するための道具だ。ツールによってどこに着目しているかの違いはあるが、自分の内面や考え方の癖を知り、自分を客観的に見るためにある。あくまで、自分を分析するためにあるのだ。
私は性格診断系のツールが好きなので、mbtiを知る前からエニアグラムやエゴグラムなどで、自分のタイプや他のタイプをよく見ていた。

他人の嫌がらせにしか思えない行動や仕事の非効率さに毎日のように苛立っていた。いろんなタイプの考え方を知り、嫌がらせではないこと、効率にこだわるのは自分の特性なのだと知った。
正直、今でも苛立つことは多いが、他人に対してかなり寛容になれたと思う。歳を重ねたこともあるだろうが。

自己理解ツールは、あくまで自分を分析するためにあるのだ。私は、私を分析するためにINTJや他のタイプの特性を理解しようと試みている。私を分析するために心的機能の働きを理解しようとしている。
あくまで主体は私であって、INTJでも心的機能でもmbtiでもない。私だ。

だが、主客転倒している人をたまに見る。
例えば、INTJを理解するために私を見ようとする、という具合だ。私はINTJだから、INTJの特性を知るためのサンプルにはなるだろう。
私のポストやnoteの記事を見て「INTJってこんなこと考えるんだ」と思われるのは構わない。むしろ、そのために書いている節もある。

INTJはストレスが溜まると暴飲暴食をしやすいそうだ。第四機能のSeが暴走するらしい。だが、私はストレスが溜まるとかえって食事が細くなる。お腹が空かず食べられなくなるタイプだ。酒量は増えるが暴飲というレベルではない。
この時、自分の高ストレス状態をほじくり返して、どこでSeが暴走しているのか探すのは無意味だと思う。

mbtiなどの自己理解ツールは決して万能なものではない。いくらでも文句のつけようはある。タイプに囚われて自分を見失うのは本末転倒だ。
私は自己診断でINTJだと言っているが、もしかしたら別のタイプである可能性は十分にある。公式セッションを受けてタイプが変わった人もいる。
別にINTJでなくても私は構わないのだ。たとえ私がESFPであろうと、私は生まれた時から死ぬ時まで私なのだから。

自分を主体に置き、自分と16のタイプを照らし合わせ、INTJが一番しっくりきた。だからそう名乗っている。
自己理解ツールなど、ただの道具なのだ。ツールなのだ。使うのは自分だし、役立てるのも自分だ。見つめるべきなのは、タイプでも心的機能でもなく自分自身だ。

mbtiを批判するつもりはないが、そもそも無意識に使っている機能など、自分で知覚できるものでもない。できているならそれは意識の範囲だ。
自分でネットで質問に答えたところで無意識の世界が簡単にわかれば、心理学者などいらないのだ。自分のタイプがどのタイプかに拘るより、ツールをどう役立てるべきなのかを意識した方がいいのではないかと思う。

自分を主体に置くのが難しいのであれば、街中にいるインチキ占い師に占ってもらう方がよっぽどいいのではないかと思う。
占い師自身が自分の人生を勝手にこじつけてくれる。勝手に解釈して教えてくれる。自己理解ツールで自分を見失うより、他人にこじつけてもらって解釈してもらった方がストレスが少ないのではないか。

SNSもmbtiも所詮は道具、楽しく使おう。

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