2024年4月の雑感まとめ

4/1
難関中、難関大、9倍を超える教員採用試験を「小手先の猛勉強」で「受かってしまった」自分には、挫折経験、生き方の軸、人との関わり方などが圧倒的に足りてなかった。 人生が何度もひっくり返るような激動の5年間の経験を経てアップデートし、今日から「シン・初任」「シン・1年目」がスタートする。

4/2
先日の離任式で印象的だった言葉。 「すみませんじゃなくてありがとうでしょ」 言い続けてると、「生きててすみません」になっちゃう。 「ありがとう」を言い続けて「生きててありがとう」と自分に思えるようにしよう。
普段サバサバしていてこういうこと話すタイプだと思わなかったから余計に印象に残った。 最後にマイクを切って「◯年間ありがとうございました!」と叫んだのがとてもドラマチックでアイドルのライブの最後みたいだった。 「すいません」よりも「ありがとう」の数を増やしていきたい。

4/3
毎日日記をつけているが、5年前の今日はこの仕事について学校での2日目の勤務で、バレーボール部の生徒が新しい先生を見るために職員室に押しかけて、言葉を交わした。 これが生徒との初めての顔合わせで、本当に純粋無垢な良い子たちで期待が膨らんだのを鮮明に覚えている。
ちなみにその日の夜は仕事終わりに若手の先生たちとボウリングに行っていて、職場の雰囲気も最高でワクワクの毎日だったことを覚えている。 過去にこだわりすぎてはダメだが、こうやって過去を振り返って初心に帰ることも大切。

4/4
年度始めの職員会議。 冒頭の校長挨拶で「予算は『あるから使う』のではない。市民から預かってるお金だ」と発言があった。 年度始めの冒頭にいきなりこんなこと言ったら、新しく来られた先生に近寄りがたく思われるの覚悟で、
「毎年年度末になると各所からなるべく使い切るように、と言われて何に使おうかと考えています。その発言は、緊急性の高い本当に必要なものがなければ、たくさん余らしても良いってことですか?」
って勇気を出して言ったが、「余らないように計画立ててやれば良い」と言われて、話にならないと思って撤退した。 そりゃこちらで額を決めれるのなら、過不足なく使えるように見通しを持って予算を組むよ。
でも、各学年や各教科や各部活動に割り当てられる額は、最終的には事務や生徒指導部が決めるもので、こちらは与えられた額の中でやり繰りするしかない。 なのに、不必要な出費はダメ、でも余らせてもダメ、って、じゃあどうしろと?

4/5
職場の歓迎会。 実はコロナ禍や休職や首長の訃報などで、学校全体のこうした宴会は教員人生6年目にして初めて。 直近の卒業祝賀会や送別会も不安の方が大きかったので参加しなかったが、今回は幹事学年だったので準備などで学年主任の力になりたいと思い参加した。 結論から言うと参加しなきゃ良かった
村八分とはこのことを言うんだなと思った。 結局、担副ペアを組む先生(おばさん)と学年主任(おばさん)以外ほとんど話せなかった。
ビンを持って席を動き回る文化がどうも合わない。 自分の席が圧迫されて、離席しようものなら奪われそうだからトイレにも行けないし、圧迫してきた先生たちは申し訳程度に一杯注いで「よろしくお願いします」と一言挨拶するだけでそそくさと帰っていく人ばかり。 ポツンと一人でいることが多かった。
自分が本音で安心して心を開ける2人の先生が2人とも異動してしまったので、こういう場所で全く安心して過ごすことができない。 「ビジネスライクな付き合い」の枠を誰とも超えられない、誰とも超えたいと思えない。
まあ職場で学年主任や担副のペアの先生や部活のペアの先生(全員おばさん)と一緒に仕事するのがすごく安心感あってホントに楽しいから良いんだけどね。 でももう2度と宴会には参加しない。 学校の外で生徒に会いたくないのと同じ。
なんというか、自分の周囲の他の人とお酌を交わした後、通りかかったときに1人だったから仕方なく注いだだけで、「本当に話すことがないんだな」というのが見え見えだった。 じゃあ注がなくて良いよ。

4/6
自分は大学時代にボートをやっていたが、それ以外は競技経験がなく、専門性のある部活がない。 そのためこれまで、バスケ部、自然科学部、文学部、吹奏楽部、そして今年から卓球部と転々としてきた。
確かに専門性はあった方が良いのかもしれないが、初心者の気持ちがわかり生徒と一緒に楽しめる点では自分のような存在がいても良いんじゃないかと思う。
スクリーンなどの戦術を勉強して生徒と一緒にスリーポイント勝負をしたり、初めての農作業や天体観測に挑戦したり、生徒と一緒に競技かるたを楽しんで小説の審査をしたり、スタッカートやコーダなどの音楽理論を勉強して小物パーカッションやクラリネットや指揮に挑戦したり…。
色んな「初めて」を経験できて楽しい。 そして今、卓球の理論を勉強して卓球台のセッティング方法を確認し、職員室でフォアハンドとバックハンドの素振りをしたりしている。 ワクワクが止まらない。

4/7
教育専門紙にて。 通常級ではしんどい、と感じる子が増えて来た原因に「対話的な学び」があるという意見が新鮮だった。
ASDの子にとって、飛び交う発言を整理しながら自分の考えをまとめるというのは高い処理能力が求められハードルが高い。 誰もが安心して学びに集中できる環境づくりに向け、再考が必要だと思った。

4/8
新学期。 いつも始業式のあと担任や顧問が読み上げられ発表される。 いろんな学校である文化で賛否あると思うが、この学校の子は「よく考えて」場を盛り上げるリアクションをしてくれる。
今年は予想外というかサプライズが多く、「えっ!」の連続だった。 私の名前が読み上げれらたときもそう。 良い意味なのか悪い意味なのかは判別不能笑。 でも悪い意味でそういう反応をする子たちだとは思ってないし、事実ここ3年でクラス初日の雰囲気は一番良くて楽しかった。
ただある程度は予想してたが正担任の先生の緩さが想像以上だったので、今年は珍しく自分がピシッと締める役割に回らないといけないかもな。
ちなみにHRの自己紹介では次のように話しました。 「副担任の◯◯です。 ◯◯高校6年目になります。 教科は理科で、大学の時は化学を専門に勉強していました。 私は3学年を担当することが多いのですが、3年生の1年間は高校3年間の中でも一番たくさんの成長が見られる1年間です。
成長するためには、いろいろことに挑戦してみたいと思えるような、安心できる場所に学校が、3年◯組がならないといけないと思います。 そのためにできる環境整備をしていきたいと思います。
みんなも、迷ったらまずトライしてみましょう。 失敗は「うまくいかない方法を見つけた」という成長です。 トライすることに迷ったり、失敗して心が傷んだりしたら、気軽に相談してください。 これから1年間、よろしくお願いします。」

部活動は今年から卓球部。 5年ぶりの運動部、4年ぶりの正顧問、そして初めての運動部正顧問です。
こちらもとても良い雰囲気だった。 ミーティングで顔合わせをした際、男子部の部長が終始顔が綻んでニヤニヤしていたので、「何笑ってんのw」って言ったら、その子の彼女(女子部の部長)が「嬉しいんです!うえりーが顧問で!」
ミーティング資料配ったりカレンダー配ったりするたびに「すごい!カラーだ!」「すごい!地区総体までのカウントダウン書いてる!」などいちいちリアクションしてくれてめちゃくちゃやりやすかった。 ぬるま湯に浸からせていただいてます。
入学式の受付を終え保護者が待機する体育館に入ったら、後ろから吹奏楽部の子たちが手を振ってくれたのでそっと手を振り返してファイトポーズを送った。 去年まで持っていた部活の子たちも、顧問を外れてもこうやって変わらぬ仲間として受け容れてくれて嬉しい。

4/9
学年集会で一人ずつ一言。 その後のLHRの時間で補足した上で、合わせると次のような話をした。 「3年◯組副担任の◯◯です。 ◯◯高校6年目です。 3学年を担当することが決まった時、本当に嬉しかったです。 なぜかというと、授業をしていて、こんなに楽しいと思える学年は初めてだからです。
それは、みんなが学びに対してとても前向きで、一緒に協力しながら良い授業を作っていこう、というチームワークがとても高いからだと思います。 3年生では、チームワークに加えて、個の力も伸ばしていきましょう。 3年生になると、1・2年生の時と比べて、個人で動くことが圧倒的に多くなるからです。
1・2年生までは「みんなについていけばなんとかなる」「先生が指示して催促してくれるから大丈夫」だったかもしれません。 でも3年生は選択科目もバラバラなら、進む進路もバラバラで、一人一人が何をしたいのかを自分で考え、自分でスケジュールを管理しなければいけません。
我々は、そのためのケアやサポート、アドバイスを精一杯していきます。でも最後に決めるのはあなた方一人一人です。 人に流されるのではなく、自分と向き合って高校生活最後の1年を過ごしていきましょう。 これからよろしくお願いします。」

部活勧誘が始まったが、想像以上に1年生が来てくれた。 去年は全然来てくれなかったみたいだが、今年は初日から6人も見学に来てくれた。 これはひとえに3年生の勧誘の頑張りが大きい。 以前にも書いたが、新勧は人を成長させてくれる。
卓球部の女子部長は1年生の最初の頃少し吹奏楽部に所属していて、先輩たちに手取り足取り教えてもらっていて、とても物静かな子だった。 それが右に左に動き回って、新入生の動線を仕切り、たくさん褒め、インスタを交換しに行ってて、本当に積極的になった。
帰りに去年まで顧問をしていた吹奏楽部の子にすれ違ったので聞いたら、4人来てくれたみたい。 やっぱり新勧を頑張ったんだろう。 1年前の受け身の姿からは想像できない。
後輩が先輩になり、私みたいな大人になってからの成長スピードとは比べ物にならないくらいの猛スピードで、成長する。 部活にはその駆動力が確かにある。

やばい。正担任の先生が緩すぎる。 時間が余った時の対応策を全く考えておらず、のほほんと時間を引き延ばし、生徒の手遊びが始まる。 そんな中、「作業時間」と「先生が話をする時間」をちゃんと区切らないまま、曖昧な境界のまま思いつきで語り出す。
そんなに中身の濃い話じゃないし、まとまりがない。 生徒は後ろや横を向いておしゃべりを始める。寝る子も出てくる。 チャイムが鳴った後、「長くね?」という会話が聞こえてくる。
確実に学級崩壊の芽が出ている。 正直言って、このクラスで、このメンバーで学級崩壊は、相当やばい。 幸いなことに、私が話すときはちゃんと聞いてくれている。 このクラスこそ私の指導がガッチリとハマって、2年前のような過ちは繰り返さないと思うんだけどなあ。 ああ、担任変わってやりたい。
同僚としてはホントに穏やかで良い人で一緒に働きやすく、私のメンタルも安定しやすく、逆の立場で自分が正担だったら副担についてくれると最高なタイプの先生なので、心苦しい。
明日あたり学年主任に相談してみようかな。 今年の学年主任はこれまでの5年間の学年主任とは格段に違う。絶対真剣に向き合ってくれる。

4/10
今日は嬉しいことが2つあった。 「先生ブレザー忘れました」と自ら言いに来てくれ、異装届を書く指導を素直に受け容れてくれた。
指導の目的を改めて説明できたし、廊下で通りがかった他のクラスの友達も同じ状況で、「何やってるの?」「ブレザー忘れたから異装届書く」「え、私もないじゃん、そういうの書かなきゃいけないの」という会話が生まれ、その子も一緒に指導できた。
もう1つは、早くも卓球部に入部宣言する新入生が誕生したこと。でもその前に顧問の自分に「家の都合でバイトしなきゃいけなくて、土日とか練習いけなくなることあるんですけどそれでも良いですか?」って聞いて来てくれたことが一番嬉しかった。
どちらの例も、物事をいい加減にせず、ちゃんと向き合ってるからこそ生まれた「相談」だ。 自分にとって不利になるようなこともちゃんと相談できる人は、信頼される。

4/11
通常授業がスタート。 化学を選択している生徒が、「危険物取扱者試験」を受けたいと申し出てくれた。 過去の資料見ると7年前に前任の先生が作った説明のプリントが出て来た。 そのとき以来、そんな子が現れるのが嬉しい。
また、今日はコンピュータの授業にT2で入り、生徒と一緒にビジネス文書の作成をした。学習の成果として「資格・検定」を受けることは、学校卒業後に求められる「自ら学びを見つけて学びに向かう力」につながる。
自分も危険物取扱者試験やビジネス文書検定を受けてみたくなった。負けてられないな。学び続ける大人でありたい。

4/12
授業開きでは、いつも自己紹介⚪︎×クイズをしている。 「⚪︎⚪︎先生は「ち」がうまく言えない、⚪︎か×か」、「⚪︎⚪︎先生の好きな球団は東北楽天ゴールデンイーグルスである、⚪︎か×か」といった具合に。
これで大体つかみはOKで、これまで1年間一切接点のなかったギャルたちが、廊下で元気に挨拶して手を振ってくるようになった。 結局授業を持っているかどうか、というのが、教員と生徒の信頼関係において一番大きいと思う。

4/13
理科飲み。 4年ぶりぐらいにベロンベロンに酔ってます。 ちなみに今日も出勤でした、明日も出勤です。

4/14
今年は持ちコマ数は少ないが、3科目を担当。 さらにコンピュータの授業のT2に初めて入ります。 特に物理は初めて授業するし、色々視野が広がって楽しみ。 授業も部活もない日曜に職員室にこもって一人教材研究に打ち込むのなんだかんだ楽しい。 社畜ですね…。

今の学年主任の神っぷりはたびたび呟いてますが、すごくお菓子をくれるんです。 週3〜4ぐらいのペースで。 それも大量個包装のスナック菓子ではなく、バウムクーヘンとか結構しっかりしたのを。 今日なんか私より後に出勤して私より前に退勤したので、出退勤のタイミングで2個お菓子いただきました。
学年団の他の先生にも多く配ってますが、特に私がたくさんいただいてますね。 単純に夕食後のデザートの楽しみが増えて疲れが取れるし、心遣いが本当に嬉しいですね。

4/15
「ふきだしくん」というサイトを使って協働学習をしている。 アプリのインストールも必要ないし、QRで気軽に入れるのでJamboardより使いやすい。 思いつくままにポンポン投稿しているスタイルは今の子、勤務校の子に合っているのかもしれない。 性格の内向的・外交的に関わらず多様な意見が出て面白い

4/16
6年目にして初めて担当する物理の授業。 受講者は1人で受験でも進学先でも使わないので気楽にやっている。 毎回実習助手の先生も来てくれて3人で楽しく学んでる。 最初の3回は学研の「空飛ぶクルマ」を製作して探究活動。 校庭で飛ばしたりして生徒もはしゃいでた。
あ、ちゃんと反トルクとか作用・反作用とかエネルギー保存の法則とか、力学に絡めて解説は挟んでますよ。

4/17
新学期が始まり、毎朝睡眠不足で長距離通勤するようになったため、コンビニでコーヒーを淹れるのが欠かせなくなった。 今日、遂に「ホットコーヒーのレギュラーお願いします」と言う前に紙コップを準備された。 個人的にはこれ、「うわ、覚えられた」と思ってしまって嫌なんですが、どうですか?
店員と客は常に他人というか、「初対面」の体で接して欲しい。 「いつもありがとうございます」って言われたらもう2度とその店に来れなくなります…。

4/18
3年生の化学の授業。 実験の考察をさせたが、教科書を見ながら自力で取り組む人、席を動き回り友達同士で教え合いながら取り組む人、私に質問しながらスモールステップで進める人、思い思いの方法で12人全員がレポート完成まで持ち込めた。 私が全体に説明したりヒントを出したりは一度もせずに。
一方で私に質問したりプリントを見せに来る人が止むことはなかった。 決して学力は高くないが、自分で学び方を選んで主体的に学習に取り組む、まさに理想の授業風景。 本当に誇りの生徒たちです。

4/19
今年副担をしているクラスは、基本的には素直でとても良い雰囲気だが、お調子者が多く、集中モードに入るのに少し時間がかかる傾向がある。 学年の方針としてSHRの前に朝読書を取り入れており、担任が教室に入る前に副担任が教室に入り朝読書の指導をする。
集中モードに入ったときのポテンシャルはすごい。 でも、時間になってもなかなか全員が読書体勢にはならない。 「はい、朝読始めるよー!」とか個別に「本ありますか?」とか声をかけ少しずつ改善はしているが、やはりなかなか揃わない。
「静かに本読んでる人が集中できないから、話やめてな」 明らかにトーンを落として言った。 かなり効果があった。 シーンとした環境で読書に集中するようになった。 叱る指導に自信がなかったが、自信をつけさせてくれるような、私の指導が乗るクラスで本当に良かった。
SHRでも顔を上げて集中して聴いてくれるし、色々な話をしてみようという気になれる。成長させてくれるクラス。楽しい。

4/20
卓球部の1年生歓迎パーティー。 お菓子や飲み物などを買い出ししてパーティーゲームを色々持ち込んだ。 「ワードスナイパー」「はぁって言うゲーム」「人狼」「東大脳ブロック10」「えれめんとらんぷ」「カタカナーシ」「なぞなぞ」など。 人狼では誰とやっても何もしてないのに私が吊るされます笑
1年生も先輩や私をいじるくらい打ち解けてきて、雰囲気もいい感じ。 部員もお菓子を持ち込んできてくれたり、パーティーゲームを持ち込んできてくれたり、音楽をかけてくれたり、なぞなぞを出してくれたり、自発的に楽しい会を一緒に作ってくれた。
当初設定していた3時間も持つかな、と思っていたが結局盛り上がって5時間も続いた。 おかげで全然仕事進まなかったけど…笑 明日朝から夕方までガッツリ出勤します…笑 社畜ですね…笑

4/21
前までは、授業準備というと、プリントのレイアウトにこだわって、表や図や穴埋めの枠組みを整備して、記入欄を綺麗に作って細かく評価のポイントを記して…、といったところに時間をかけていた。 今年からは評価の対象を精選し、プリントの文字量も生徒の作業量も減らして白い部分が多いプリントに。
その代わり、「どこでどういう発問をするか」「i Pad上での協働学習やペアワークをどこでどう入れるか」「どこでどういう例え話をするか」「どこでどういう実物や写真・動画を見せるか」など、実際の運用面の計画立てに時間をかけるようにした。 やっぱりこっちの方が生徒の顔が浮かんでワクワクする。
ただ処理能力が低く特別な支援が必要な生徒も少なからずおり、プリントにやることの流れを全て「見える化」した方が良いのかなとも思い、その点とのバランスの取り方が難しい。

4/22
自分は宇多田ヒカルが大好きで、音楽を聴くようになったきっかけも初めて買ったCDも宇多田ヒカル。 25周年を記念してNHKの番組に出てファンからの質問に答えていた。 「自分が生きたくない生き方を選んだところで誰も責任取ってくれない」 ということが非常に印象に残った。
「人」を大切にする宇多田ヒカルの歌詞の世界観を垣間見た気がした。 自分で納得いく選択をして欲しい。 あれこれと指示して可能性を狭めるのは無責任。

4/23
卓球部で思い通りにいかないもどかしさをネガティブ発言や物に当たる行為で示す生徒がいる。 練習中は刺激せず真剣な表情を崩さず静観していたが、練習終わりのミーティングに「自分は関係ないと思わずに全員に気をつけて欲しい」と前置きし、その子にスポットが当たりすぎないようにした上で、
「自分の思うようなプレーができなくて悔しがるのは良いことだと思う。でも、『やだ』『やりたくない』といったネガティブなことを言ったり、物に当たるのはやめてくれ。周りの人も嫌な気持ちになるし、そんなことしてもうまくならないから。道具を傷つけ、怪我の原因になるだけです。
今こうやって冷静に考えたらよくないことだってわかってるよね。怒りの感情をコントロールできるように努力していこう。」と言った。 一番そういうことしてた子は下を向いていたが、こうやって種をまくことが大事だと思う。
実はヒートアップした時に、女子部の部長さんが「1回球拾おう」と練習を中断する時間を意図的に作ってくれた。本当にタイミングといい神がかっていた。帰りがけに「球拾おうって言ってくれてホント正解だったわ、ありがとう」とフォローしたら逆にお礼を言われた。
日頃の信頼関係が構築できていれば厳しい指導もちゃんと受け容れてくれる。 先日もクラスで厳しい指導をした話をXに投稿したが、そういう指導を自信を持ってできる素直な生徒、学年主任を中心とした学年の指導の枠組みに恵まれている。
新年度始まって3週間ちょっとだが、これまでの5年間と比べものにならないぐらい成長できている。

4/24
副担任をしてるクラスでは、「先生の推し活」をしてる女子生徒が多い。 スケジュール管理の指導で共通の手帳を使わせていて毎週回収しているが、推し活の記録が毎日書いている。
「いや進路を意識して将来見返した時に自分の財産になること書けよ…」と一瞬感じてしまうが、学校に行く楽しみができるなら良いのでは、と思う。 学校が「行くのが楽しみ」な場所になって毎日希望を持って欲しい。
推しの対象にコメントもらって返したら喜んでた。 ちなみに私を推している生徒は1人もいないと思います笑。

4/26
今年度、毎日7時出勤で、20時ぐらいに退勤を続けている。通勤時間が1時間なので、6時に家を出て21時頃帰宅する。 毎朝5時に起きて髪のセットやスキンケアなど時間かけて準備して家を出て、帰宅後週に2回部屋の掃除、週に2回リングフィット、週に2回ボイトレ。
洗濯やアイロンがけ、入浴後のスキンケア、新聞を読んだり、Xに雑感を投稿したり、ミスチルの好きな曲ランキングを投稿したり、アプリをポチポチして返信したり、自炊してYouTubeのチャンネル登録してる動画を見ながら夕食を食べ。ホントにストイックに毎日過ごしてきた。
平均睡眠時間は4時間ほどで、今のところ4/7(日)以外は今月全て出勤し7時間以上仕事している。でもすごく楽しい。こんなに教員としての自信と誇りを持って毎日過ごせているのは6年目にして初めて。
でも昨日は職員会議で教頭とバトって校長室で教頭と1時間半やり合って。 流石にイライラが止まらず昨日はストイックに毎日こなしてきた日課を投げ出し帰宅後即寝し、今朝もテキトーに身支度をしていつもより少し遅く出勤した。
それでも今日は生徒との関わり、まじめなこともふざけたことも含めて会話量がいつも以上に多くすごく満足のいく充実感のある1日だった。 引きずらなくなった。大きな成長。
大学の知り合いを除けば初めての歳下の先生が入ってきて、勝手に壁を作ってた初任の先生とも、帰りがけ駐車場に向かうまで会話できた。 職会でのあれだけの印象を植え付けられ、近寄りがたい存在だっただろうに。 教頭には完全に無視だが、たかが1人との関係に影響されずに仕事できるようになった。

4/28
金曜日の授業にて。 「ニノって恒星と大野君って恒星と相葉君って恒星と櫻井君って恒星と松潤って恒星が集まって嵐っていう銀河ができる。他にもSnow Manっていう銀河とかセクゾっていう銀河が集まってジャニーズっていう銀河団ができる。
他にもLDHっていう銀河団や坂道っていう銀河団が集まってアイドルグループっていう超銀河団ができる。さらにバンドやシンガーソングライターといった超銀河団が集まって音楽業界という宇宙の大規模構造ができる。」
我ながらうまくいったたとえで、反応良かった。授業後にジャニーズの話しに来てくれた子もいた。セクゾも改名したの初めて知った。ふりかえりシートにも「授業とても楽しかったです!」って書いてた。よし!
やっぱり生徒の好きなものにたとえるのが食いつきが良いし会話のきっかけにもなって良いですね。 そのためにもやっぱり流行には敏感でいなきゃ。 MBTIの話と猫ミームの話はとても食いつき良かったです笑

4/29
「運動部の正顧問」として迎える、初めての練習試合。 生徒から希望を聞き出して候補を絞り、顧問の先生にメールで打診。 日程を調整し、保護者への案内文書を出し、試合結果とふりかえり記録用紙を生徒に渡し、当日の動きや持ち物・マナー指導を口頭とClassroomで伝達。
副顧問の先生も所用で来れなくなったし、正直不安でたまらなかったが行ってみたら相手方がタイムスケジュールや生徒審判など全部調整してくれて迎えてくれた。こちらも相手の生徒もマナーが身についていた。相手方の副顧問の先生も試合前練習中に未経験者で色々お話しした。意外な共通点も知れた。
セット間に自ら私のところに来て色々話してくれる。 私はメモを取りながら「どこが良かった?」「次のセットどうしたい?」と聴いてアウトプットさせる。 そして驚いたのが対戦相手の生徒が試合が終わるたびにわざわざ私のところにも来て「ありがとうございました」って言ってくれる。染み付いてるなあ
部員は「あいつ態度悪すぎ、舐めてますよ、ネットインしても何も言わないし」とか言ってくるが、まあわざわざ言いに来るのが可愛いな。 少し前の校内練習ではラケット叩きつけてたんだから、大きな成長。 試合のオーダーも生徒と話し合いながら最終的には私が決定した。
相手の選手はボール拾って渡すたびにすごく感謝してくれるし、終了時も全員私のところに集まり言葉をもらいに来て、入館時・退館時も並んで挨拶してくれた。 退館後建物の脇で自校ミーティングして解散する時も相手の選手が通りがかって感謝の挨拶してくれた。 本当に気持ちの良い練習試合だった。
終了後、生徒から誘われて近くのイオンモールに行ってお昼ご飯を一緒に食べた。 生徒の送迎をしてくださった保護者の方とも挨拶できた。 競技未経験の顧問としてホントできることはできたんじゃないかな。 強いてあげるなら正顧問の先生ともっと話して卓球のこと聴けば良かった。
いやー、ブカツタノシイタノシイ!! 今日は2校で午前だけで終わったけど、今週末は参加校も多く時間も長い合同練習なので、がんばるぞ!

4/30
「シャトルラン」が害悪すぎる。 保健室や部活休みが続出する。 確か体力測定で1500m走と選択必修じゃなかったっけ。 令和のこの時代にわざわざシャトルランを選んでやらせる意味ある??

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