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美しさは最強

先日、ジム体験に行った際のことを書いた。その際には、男性トレーナーの人が案内をしてくれ、教えてくれた。
かなり「ガチ」な体験で、早速筋肉痛になったほどだった。
(ただ単に体が鈍っていただけかもしれないが)


https://note.com/uenohiromi03/n/n8beb8e4dd63d

そしてその翌日、ピラテイス体験に行ってみた。
ピラテイスとは、元々負傷した兵士の人たちのリハビリとして始まったものらしく、随分前からその存在は知っていたが、体験したことはなかった。


なぜピラテイス体験だったのか?

与那国に行った時、その民泊オーナーの方が、「タイ古式マッサージ」も提供されていて、お値段も割安だったのでお願いした。
タイ古式マッサージも初めてで、「どんなものなんだろう」と思っていたが、これがすごく気持ちよかったのだ。
終わった後の体の軽さはすぐに感じたほどで、マッサージにありがちな「揉みばれ」もなく「あのマッサージはよかったなー」と、最近も思っていた。
ただ、その時民泊オーナーの方が「でも、ピラテイスをやればマッサージは必要ないらしいですよ」と、プロらしからぬ話をしてくれた。
なんでもピラテイスをやっていれば、体の位置が整い、インナーマッスルが鍛えられるので、マッサージが必要なくなるとのことだった。

そこから、ピラテイスが脳内にインプットされ、タイ古式マッサージに行くか、ピラテイスに行くか、を検討した結果、「体験レッスン」を見つけ、45分間1,100円での参加となった。

当日、少し道に迷ったものの無事に到着すると、まるで折れそうなくらいに細いお姉さんがいた。年齢は、30代前半かな。
長い髪を一つに束ね、ヨガやピラテイスの先生が着るような、体のラインがピタッと出るウエアを着ていた。姿勢がよく、その姿は美しい。
必要なところにちゃんと筋肉がついていて、でも余分な脂肪は1ミリもない。
ただ、この人がバスや電車の中にいても、きっと「細い人だな」という印象くらいで、すごく目立つなどではない。
決して、すごくニコニコというわけではないが、とても落ち着いていて、必要なことは必要なだけ説明をしてくれる人だった。好感を持った。

着替えを済ませ、置いてある書類に必要事項を記入する。
記入している間に、一人一人と話をしている。

「なぜピラテイスをやろうと思ったんですか」
と、私は聞かれた。
「タイ古式マッサージを受けて・・・」と言うと、「タイ古式マッサージいいですよね。私も時々行くんですが、なんかお互いに宣伝しあってるみたいですけど、すごく気持ちいいです。タイ古式マッサージは、『2人でやるヨガ』と言われているらしいです」と、言う。やはりタイ古式マッサージとピラテイスは相性がいいらしい。

時間になり、体験レッスンが始まった。
6台のベッドのような、マシンが置いてあり、今日は5名が参加していた。
ここは女性専用なので全て女性だが、年齢は20代から60代まで。私が一番年長だと思った。

「4つだけ専門用語を覚えてくださいね」と言って、器具の名前を教えてくれる。とてもわかりやすく、みなさんの顔を見ながら説明してくれる。
みんな真剣だ。
まずは「足に効く」ピラテイスを見せてくれる。見ていると簡単にできそうな気がした。実際にやってみると、かなり筋肉を使っているのがわかる。
次に「腕に効く」ピラテイス、「股関節に効くピラテイス」「お腹に効くピラテイス」などを実践して、レッスンが終了した。
かなりハードだ。決して、体験ではなく、「ガチ」だった。

着替えると、今後の入会への案内があるので、全員が座って先生を取り囲んで話を聞く。

説明終了後、5人中3人の、若い人たちはすでに入会を決めていて、申込書に書き始めた。
私には、彼女たちの脳内がどうなっているのかが、手に取るようにわかる気がした。

「私も先生のような鍛えられた体になれる」
そう、イメージしているはずだ。

私ともう1人の40、50代の人は、ジムと併用するつもりなので、ここでは申し込みはしなかったが、その人も私もほぼ入会するので、入会率100%だ。
ちなみに、体験レッスン1,100円は、インスタフォローをすることで無料となった。

ジムのトレーナーのお兄さんはイケメン。
ピラテイスのお姉さんは、メガネをかけているけど、すごく美人というわけではないし、おそらくバスや電車に乗っていたら見逃してしまいそうなおとなしそうな人。
でも、2人の共通点は、鍛えた体。

「鍛えた体は美しい」
余分な脂肪などどこにもない。その一番美しい体がしっかりわかるようなウエアを着ている。
だから、美しい。
彼らは、その美しさを日々のトレーニングで手に入れ、維持している。
つまり、「美は1日にしてならず」だけど「美は手に入る」のだ。

さらに、ビジネス的視点から言えば、彼らが鍛えた美しさを持っていれば持っているほど、入会率は上がる。なぜなら、身近なお手本であり、憧れだからだ。
雇用する側もその点も加味して採用しているはずだ。

さて私はどうするのか?

早速明日申し込みに行く。ジムとピラテイスを併用するつもりだ。
これで、生活にもリズムができるし、「心技体」の、体の部分を再度鍛えることができる。
以前、12年前にジムに入会したのはダイエット目的だった。
体脂肪率33%まで上昇し、今よりも体重が18キロほど多かった。
医者に健康診断で「中性脂肪がちょっと多いですね」と2年連続で言われ、「どうしたらいいですか」と聞いたら「体重を落としましょうか」と言われ、渋々ジムに通い始めた。

最初はほぼやる気がなく、きついし、熱心には通っていなかった。
でも、会費が勿体無いと思って、なんとか通っていたが、全く体重は落ちない。
トレーナーの人に、「全然体重落ちていませんよね」と、1か月ごとのトレーニング内容チェックの際に愚痴を言うと、「そんなことないですよーー」と、まるで私を慰めるかのように言われた。
それが、ものすごくショックで、その後腹が立った。
「私は、同情されている」と。

このお姉さんは全く悪くないのに、ここからが、私のどうしようもない負けず嫌い魂に火がついて、「絶対に痩せましたね、と言わせてやる」と、親切に優しく言ってくれたトレーナーのお姉さんに発奮させられ、8か月で15キロ、毎月2キロのペースで体重を落としたのだった。最終的には1年ほどで体脂肪率18%、18キロ減を達成した。
確かにあの時は、お腹がペタンコだった。そして、ピラテイストレーナーのお姉さんも、お腹がペタンコだった。
もう一度やってみよう。再度体を鍛えてみようと思ったのだ。

筋肉痛を久しぶりにあちこち経験し、筋肉が「鍛えてくれ」と言っている気がしている。
心技体の、「技」を鍛えることに夢中だった頃、パンデミックで心と向き合った日々、そして今体を鍛え直す時がきたようだ。
この3つがバランス良くなれば、きっとまた思考が変化するだろうという予感もある。

それにしても、鍛えられたあの美しさは、今でも目に焼き付いている。
決して、イケメンのトレーナーさんに会いたいからではありませんよ笑
ピラテイスの先生も、本当に美しかった。
また会えるのが楽しみだ。


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