なぜ、そこまでして歩くのか?僕が100キロを歩く理由⑤
こんにちは ウエノです。
今日は「なぜ、そこまでして歩くのか?僕が100キロを歩く理由」の5回目です。
前回までの投稿を読まれてない方は、こちらをご覧ください。リンクの数が多くなってしまうので4回目のみリンクを張っております。1~3回目は、4回目のリンクからご覧ください。
リベンジのスタッフウォーク
ボランティアの仕事に就きながら、私はスタッフウォークをリタイアしてしまったことを次第に悔み始めます。
「ウォーカーは、こんなに一生懸命歩いている。果たして自分はスタッフウォークを一生懸命歩いただろうか?脚の事を気にしてリタイアしたけど、本当にそれでよかったのだろうか?」
私は、大会が終わるや否や「来年は絶対に完歩するぞ。」と心に決め、トレーニングを開始しました。
まず、トレーニングを始めるきっかけに、この年初開催だった福岡マラソンにエントリーして、夏場から継続的にトレーニングを行いました。
また、前回の反省を踏まえ、防寒対策も万全にして、スタッフウォークへの準備は抜かりなく進めていたのですが…
なんと、スタッフウォークの1週間前に腰を痛めてしまったのです。
ここまで頑張ってきたのになぜ?
私は歩くのを諦めかけていたのですが、駄目元で知り合いの整骨院で治療をしてもらった結果、腰の具合はたった1週間で日常生活には支障がない程度まで奇跡的に回復。
私はリタイア覚悟で、スタッフウォークに挑みました。
スタート直後は驚くほど順調でしたが、無意識に腰をかばっていたためか、50キロを超えると、腰ではなく脚に痛みが走り始めました。
それでも痛みをこらえながら、80キロまでは他のスタッフに必死について行きましたが、ここが限界でした。メンバーに迷惑を掛ける訳にはいかないので、ここからはひとりで歩く事を決め、メンバーには先に行ってもらい、私は長めの休憩を取ってから出発することにしました。
地獄のロード
80キロ地点からゴールまでの30キロは、実に過酷な道のりでした。
夜が明けて気分的には楽になったものの、脚の痛みに加えて、昇った太陽からの強い日差しを受け、心と体はじりじりと削られてます。
もうやめよう。
ここで止めたら楽になる。
脚の状態は去年よりも悪い。
このまま歩くと仕事に支障をきたすかも。
でも、もう少し歩いてみよう。
100メートル歩いては止り、ふたたび歩き始める。
そんな自問自答を幾度となく繰り返しながらも、私は歩き続けました。
そして、歩いた距離はついに100キロを超え、残りは10キロに。
あと2時間ちょっと歩けば、この苦行から解放される。
そう思うと、頭の中にはゴールすること以外は一切浮かばなくなり、痛みも暑さも忘れて、私は一心不乱にゴールを目指して歩いたのです。
メンバーに遅れること2時間後。私はリベンジを果たし、110キロのゴールに立っていました。
精神力だけで歩いた脚は、初めてスーパーマラソンを完走した時ほどではなかったものの、明らかに壊れていました。
スタッフウォーク直後から2週間は、膝で身体を支えることができず、平地はなんとか歩けたものの、階段は全くだめでした。地下鉄のホームまでエレベーターを使ったのは後にも先にもこの時だけです。
実行委員に魅せられる
大会本番までに脚は回復し、この年の第6回大会からは実行委員として大会に参加しました。私は昨年同様ファームハウスに入り、副班長として大会を支えました。
実行委員の仕事は予想以上に大変でした。事前に考えていたボランティアさんの配置やローテーションが上手くいかなかったり、給食の調理が遅れてウォーカーさんを待たせてしまったりと、仕事は事前に考えていたよりもずっと難しいものでした。
ただし、実行委員としての仕事は、ボランティア以上にやりがいのある仕事で、私は歩くだけでなく大会の運営も魅せられていったのでした。
(次回へ続きます)
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