夏休みはリアルな体験が出来る絶好の機会
社会人になってからの、夏休みを取った記憶は数えるほどしかない。
前職の銀行にはお盆休みがなく、代わりに、年に1度だけ1週間の長期休暇を取ることが義務付けられていた。
独身の頃からウィンタースポーツ一筋だったので、長期休暇は例年、冬に取ってて、夏に長期休暇を取ったのは、家族旅行で行った石垣島と北海道の時ぐらい。
転職して、夏休みは取りやすくなった、というか、お盆は基本的に休みだから、子供の受験が落ち着く数年後に、長い夏休みを取って海外旅行に行く構想を練っているところだ。
行く場所も決めていて、今日は計画の事を書いてもいいのだけど、その話じゃなくて、初めての海外旅行のことを書く。
旅行記を全部書いてしまうと、とんでもない長さになってしまいそうなので、区切りがいいところまで紹介できればと思うが、何となく長くなってしまいそうな予感がする。
ちなみに、構想中の行きたい場所は、書くンジャーズ毎週月曜日担当の和田のりあき/マジックパパさんが愛して止まない「ギャラクシー・エッジ」だ。
和田さんの記事を以下に貼っておきます。
プロローグ~憧れのアメリカへ~
1988年の夏、僕は従姉夫婦を訪ねてアメリカ西海岸へ旅立った。
ことの始まりは、この年の春に、従姉の結婚式で従姉夫婦が父に持ちかけた話からだった。
すこしややこしいのだが、結婚したのは次姉で、西海岸に住んでいたのは長姉。長姉は夫の海外留学に帯同し、前年からサンフランシスコ郊外に住んでいた。
父は、披露宴の席で、長姉夫婦から「ケンタロウに行く気があれば、アメリカへ遊びにおいでよ」ともちかけられたそうだ。
結婚式から帰ってきた父に「行ってみるか」と尋ねられた僕は、ふたつ返事で「行く」と答えた。
今は気軽に行けるようになったアメリカも、30年前は遥かに遠い場所。
毎年夏に放送されていた、人気TV番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」にくぎ付けだった20歳の青年には、願ってもないオファーだ。
旅の準備
とは言え、準備のひとつ、ひとつに手間がかかる時代で、航空券は、今みたいにネットで運賃を比較しながら予約から決済まで簡単に済ませるなんて、夢のまた夢の話。
代理店に出向いて購入するのが一般的な方法だった。
円高のおかげで渡航費用は下がっていたものの、正規運賃なんて払えるわけもなく、さてどうしようかと思案中のところに、海外旅行経験が豊富な父の友人が、格安航空券を販売しているという旅行代理店を紹介してくれた。
代理店の名前は、秀インターナショナル。
名前を聞いてピンときた人もいると思うが、この後急成長を遂げることになるH.I.S.である。当時は国体道路沿いのマンションの一室で営業している怪しげな代理店だった。
で、買ったのは中国民航の航空券。
成田〜サンフランシスコの往復が16万円ぐらいだった。現在は中国国際航空=エアチャイナと呼ばれているナショナルキャリアだけど、当時は怖くて誰も乗らなかったから安かったのだろう。
航空券の他に準備したものは、スーツケースとかトラベラーズチェックとか、カメラフィルムとか。
スーツケースは全く記憶がないので、たぶん親がどこからか借りてきてくれたのだろう。
トラベラーズチェックは、たぶん近くの銀行でも売ってたのかも知れなったけど、わざわざ博多駅前の東京銀行まで買いに出かけた。
東京銀行福岡支店は、東京銀行が三菱銀行と合併し三菱UFJ銀行になった時になくなってしまったが、当時は博多駅前の住友生命博多ビル1階で営業していた。今はブックオフになっている。
フィルムも意外に面倒だった。
デジカメだと枚数を気にせずに取れるけど、当時はフィルムで、しかも1本が24枚から36枚撮りだったから、10本ぐらい持っていったから結構かさ張る荷物になった。
また「海外の荷物検査のX線は強力だからフィルムが感光して使えなくなるよ」とアドバイスをもらって、わざわざ鉛入の保護袋も購入した。
旅の始まり
さあ、そろそろ旅の話を始めよう。
と思ったら、旅の準備だけで1500字も使ってしまってる。
今日はこれぐらいにして、続きは次回のお楽しみということで、ご勘弁願いたい。
以下に、これから書くことになるエピソードを記しておく。
・成田空港で高校の同級生に偶然あった話
・サンフランシスコ空港で迎えに来てるはずの従姉がいなくて焦った話
・駅で拾ったタクシーが、いきなり危険な地区へ向かって走りだした話
他にも、スタンフォード、ディズニーランド、メキシコのティファナ、ヨセミテなど、話すことは尽きそうにない。
従姉に連れてってもらったところもあるけど、基本的にはひとりで回った。
英会話も案外なんとかなるもんで、旅の後半では、簡単な会話ぐらいならストレスなく出来ていた。
バーチャルな旅 VS リアルな旅
あれから、30年以上経って海外旅行は手軽になった。当時だったら、福岡から東京へ行くのと同じ感覚とコストで、今では海を超えて旅に出れる。
ネットから大量に情報が取れる世の中になって、例えばストリートビューを使えばバーチャルに旅行を楽しむことが可能だ。
でも、実際に現地へ行って肌でリアルに感じる空気は、モニターに映る映像では絶対に体験できない。
現地じゃないと気づかないことは、思った以上に沢山ある。
最近の大学生は就活で忙しそうだけど、社会人になると時間がたっぷり使える休みはそうそう取れないから、ぜひとも、海外へ出かけて行って欲しい。
◇
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