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【バイク】ベスパに乗って八千代いちご狩りツーリング

1.ベスパクラブ・ツーリング初参加


ベスパクラブに加入して、はじめてのグループ・ツーリング。
デビュー戦は、自宅からそう遠くない「八千代・道の駅」。
人見知りでシャイな私、今回、カミさんの同行を願う。
午前8時半出発、集合場所の松戸市のコンビニへ。
そのコンビニで目にしたものは、カラフルなベスパの車両たち。
赤、白、黄色。旧式も新型も…。その数、約30台。
クラブの会長さんが、初参加の我々に終始気を使ってくれた。
そして、いざ八千代道の駅を目指して、オン・ザ・ラン。
グループ・ツーリングに不慣れな私は、第二集団に付ける。
電車好きでもある私にとっては「新京成の車両基地」に沿っての走行はたまらない。単独行動なら、ここで写真でも撮るところだけれど、今回は集団行動。輪を乱さないように心掛け。
松戸を出て、鎌ヶ谷、白井を抜ける。ベスパグループでの走行、沿道からの羨望のまなざし(?)を受けての走行。464号線の直線が気持ちいい。
国道16号に進路を変えて、道の駅・八千代に到着。農業センターの駐車場に各々バイクを止める。

2.いちご畑のベスパ(蜂)ご一行


到着後、ほどなくして、隣接する「島田いちご園」にて、今回のメインイベント、いちご狩りに参戦。
千葉県民の子育て世代でもある私たち夫婦は、「チーパス(千葉県子育て支援カード)」を提示すれば、入園料の割引サービスもあった。
30分間の「いちご摘み放題、食べ放題」。
冬場のツーリングとあって、ヒートテックにダウンジャケットという重武装で臨んだ私。さすがにいちごハウスの中は、暑かった。(ダウンを吊るすコーナーがあってなにより)
実りのある真っ赤ないちご達に、白い小さな花が咲いていた。
「食べてくれ」って、私に言っている。
そういって、巨大ないちご次々にもぎ取って、練乳をつけて食べる。
やはり「採れたて」は、鮮度が違う。
この日のために、「いちご断ち」をしていた甲斐がある。
受粉のために「ハチ」がハウス内で飛び回っていた。
ベスパの語源は、イタリア語でミツバチという。
そういえば、ベスパのリアビューは、ハチのお尻に似てなくもない。
いちごをいっぱい食べて、お腹がたっぷんたっぷんになった。

いちご畑に連れてって

2.やちよ道の駅食堂


いちご狩りを終え、ハウスを出て、橋を渡って対岸の道の駅本館へ。
カミさんは、ここで販売される「地元の野菜」を購入。
ベスパのリアキャリアは、荷物がかなり詰めるので、訪れた先での買物も楽しみのひとつ。
昼ごはんは「やちよ道の駅食堂」。
日替わり干物定食をいただく。
本日は、巨大なアジの干物。
ご飯(麦米)と味噌汁を自分でよそる。
わかめとナスの味噌汁の「しょっぱさ」が良い感じに食がすすむ。
カミさんは「薬膳カレー」を注文。
旅の楽しみは、食の楽しみでもある。
ベスパクラブのメンバーさんの中には「いちごしか食べていない」という方も。確かに、天気の良い日曜日とあって、道の駅は大変に混雑していた。
再び農業センターに戻る。
センターにある、自家焙煎ひら珈琲「ときめき」で、コーヒータイム。
ここは、豆をセレクトしてから、コーヒーを抽出して提供する。
手間がかかっている分、コクがある味と香りが良い。
ベスパクラブのメンバーさんの多くが、農業センターの通路のテーブルに陣取り、おしゃべりに花を咲かせていた。
私たちは「着かず離れず」の距離感。
それでも駐車場での集合時間では、私たちの乗るグレーのベスパに興味を持ったメンバーさんから話かけられた。
また真っ赤なベスパに乗っていた白いブーツの粋な女性の方が、皆に「ベスパのカタチ」をしたクッキーを振舞ってくれた。
シャイな私にとっては、こういう心遣いが「会話の糸口」になって嬉しい。

旅の醍醐味は食の楽しみ
食後のコーヒーは格別
メンバーさんお手製ベスパクッキー


3.ヤードの不思議な駄菓子屋


「ここから5分走ったところに話題の駄菓子屋があるので行きませんか?」
会長さんの思わぬ提案に私たちも賛同。
道の駅やちよを出て、くねくね走った山間のところに、駄菓子屋があった。
ヤードを改造したようなお店。
乗用車で訪れていた家族連れも多くいた。
千葉県に住んで、道の駅やちよにも何度も訪れている私たちにとっても、こんな駄菓子屋さんがあるとは知らなかった。
店の名前は「まぼろし堂」。
名物おばあちゃんが切り盛りするお店。
昭和レトロな店構え。
私が子供の頃、デパートの屋上にあった「販売機」。
そこから、たこ焼きやハンバーガーが売られている。
「販売機」であるものの、人間味あふれるカッパさんが出迎えてくれる。
施設内の藪には、奇妙な神社が設置されていた。
駄菓子屋は一度に4名までしか入れない。
幸運にも中に入れたメンバーさんから、店内の様子をうかがったり、駄菓子のふるまいを受けたりした。
同じく千葉県内に住むご夫婦で参加している方とも、おしゃべりができた。
その夫婦は、2台で参加。ご主人がマニュアル車のPX。奥さんがオートマ車のスプリント。揃いの純白のベスパがカッコいい。
そもそも、ウチのカミさんだって中型バイクの免許を持っている。
今回のグループには、かつて私も乗っていたマニュアル車のPXシリーズが多くいた。ギアをチェンジするたびにエンジン音が変わっていく。
「マニュアル車のベスパならアタシも運転して参加したい」
カミさんがそんなことを何度も口にしていた。
私がかつてベスパPXを乗っていたとき、それに憧れて、中型バイクの免許を取得したカミさんのエピソードを思い出す。
ノスタルジックな駄菓子屋で、気持ちまでタイムスリップした感じである。
グループは「まぼろし堂」で解散。
私たちは「地元」ということもあって、ひと足先に「別れのあいさつ」をしたものの、道が不案内であったため、都心へ帰るベスパ一団と再び合流するという「再会譚」まであった。
ベスパクラブに入会してはじめてのグループ・ツーリング。
家庭と職場以外では、数少ない「第三の居場所」。
次のツーリングも、ぜひ参加したい。

まぼろし堂の「守護神?」


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