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伊藤詩織VS山口敬之 控訴審判決直前日の一考察

書かずにはいられない。このブログにも度々登場するWebメディア『令和電子瓦版』の主幹、松田隆記者が事件の当事者である山口敬之氏に独占インタビューを敢行し、2022年1月23日、公開した。

1・25判決直前 山口敬之氏に聞く(前)

1・25判決直前 山口敬之氏に聞く(後)

報道の基本は当事者に話を聞く事

令和電子瓦版の松田記者は伊藤詩織さんにも結審の時に囲み取材で質疑を行なっており、報道の基本に則っている。

この事件の恐ろしいところは、一方的な伊藤詩織氏の主張が洪水のようにメディアに溢れ、山口氏からの反論を扱わないところである。(扱っても山口氏の言い分の比率は異様に少ない)メディアの規範である「両論併記」を遵守してるのはこの令和電子瓦版だけである。

この大手メディアの「片手落ち報道」は相対的な結果として、山口氏への社会的信用と人権に甚大な被害をもたらした。

本来なら、事件報道をする際には加害者への人権さえも守らなければいけない、裁判の全てが終わってから検証報道をするという人道的配慮が一切なされていない、というのがこの事件の特徴である。

今回、保守系の方々は巨大メディアの横暴さ、ネットニュースの集中攻撃の破壊力を始めて目の当たりにした事だろう。しかも山口氏は事件直前までそのメディアの権威の中枢にいた人なのだ。

そういったメディア構造の一翼を担っていた者にさえ、一旦、メディアが「こいつは悪だ」と判定したらとことん叩く。裁判にかけられても叩く。そしてそれらの「恐ろしい暴力報道」を維持してるのは私たち消費者なのだ。

控訴審は一審の請求原因から判決の結論までリセットされた

山口氏は松田記者の取材にこう答えている。

山口:今回の控訴審は一審を事実上ゼロにする、事実認定から判決の結論までほとんどリセットする非常に珍しい形で進みました。

これは山口氏の控訴審弁護団の一人である大西達夫弁護士が「よしりん裁判」で裁判長に報告したものと情報が合致する。(傍聴記リンク)

ですので、やはりこの裁判は「自判」の形で進んだものと解釈します。

私は法律を専門的に学んだものではありませんが、日本は三審制で一審で如何様なる判決が出ても、それに不服とする裁判当事者は、判決の取り消しや変更を求めて控訴する権利があることぐらいは知っています。つまり、控訴審とは控訴人の訴えを受けて、一審を審理する裁判なのです。

続審とは何か

https://twitter.com/schuhei_k/status/1440868273067683841?s=21



控訴審は意見陳述一回だけでした。しかし弁論準備手続に6回を要し、これもよしりん裁判で大西弁護士が報告していた「通常の控訴審よりは長く時間をかける」と言っていた事とも、見事に正確に一致した。

ふぅ...

上記の傍聴記録は随分デマ扱いされた。今回、松田記者の取材記録を読んで、私は「おっしゃあー!」と快哉を叫んだ。

この裁判はジェンダーとは切り離せ

事実のみが裁判を維持する。応援者の期待や願望で裁判は動かない。世の中がジェンダー志向になり、性被害者が声を上げやすい社会にするしくみ作りが必須だという事は分る。しかしその事と、伊藤詩織さんが事実ではない訴えで山口氏の人権を侵害し、名誉を毀損したかもしれない控訴審が厳正に行われるべきだとの議論は分けて考える事が必要だ。


伊藤さんのように主張がメディア毎に変わる_証拠全体の能力が希薄_時系列がおかしい、警察にも被害を受けた(はず)なのに国賠しない_おかしな事だらけなのは「おかしい」と言い続けなければいけません。女性の人権や性被害者が尊重される社会の為に、いい加減な証拠で人権が毀損される事があっていいはずない。

改めて、伊藤詩織さんが何を言ってるのか、聞いてみた。

彼女の淡々として滔々として「性被害」を話す姿勢に「はるな愛」さんは号泣していた。その号泣を山口氏の関係者(家族)もしていたら、とは考えないのだろうかと思った。判決後、二人はどう世論に向き合っていくのか、静かに情報を精査したい。  Twitterでも情報発信しています。





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