人と心と心を寄せ合って生きること part.14
こんにちは、内山です。
今日の記事は、続編の14話目。もしこれまでの記事を読まれていない方は、まずそちらから読んでおいてください。
part.1では、恋愛が上手くいかないのは、究極2つの心の穴に絞られる
part.2は、既婚者に向けた記事
part.3は、未婚者に向けた記事
part.4は、「幸せになってはいけない」心の穴について
part.5は、無理ゲーな人生の目的について
part.6は、内山の事例①「人に相談せず事後報告」
part.7は、内山の事例②「人に助けを求めない」
part.8は、内山の事例③「一人で生きる」
part.9は、やりたいこと探しは茶番
part.10は、心の穴の埋め方(前提の話)
part.11は、女性は素晴らしい
part.12は、ゼロの感覚がある話
part.13は、深いレベルの自己理解って何?
という話をしてきました。
昨日の投稿では「深いレベルの自己理解って何?」という話をしました。
そして今日は、『人と心と心を寄せ合って生きること』という話をします。
このシリーズでは『幸せになってはいけない』という『心の穴』について書いてきました。
そして、この心の穴を埋める最終的な条件は『人と心と心を寄せ合って生きること』だとお伝えしてきました。
『幸せになってはいけない』という『心の穴』は、以前の俺が抱えてきた心の穴で、人と心と心を通わせる、寄せ合う、という意味がよくわかりませんでした。
もちろん、言葉の意味は分かるし、頭では分かるんですよ(笑)
漫画やドラマや小説でもそんなシーンは出てくるし、概念としては分かるんです。
だけど、感覚的には分からない。本質的な部分が理解しきれない。そんな感じだったんです。
あと、それと同じように「人を愛する」っていう概念もよく分かりませんでした。
この人は好きとか嫌いは分かるんです。だけど、人を愛するという本質が分からないんです。
part.12で話した『ゼロの感覚』ですね。
それがずっとモヤモヤと頭の中にあったんです。
ここまで話してきた通り、『幸せになってはいけない』という『心の穴』がある人は、1億%の確率で一人で生きています。
知り合いはいるけど、なんでも話し合える親友はいない、恋人やパートナーがいても「本当にその人を愛しているんですか?」と聞かれたらその気持ちが分からない。
そんな感じで生きています。
そして本人は、私はシャイだから!とか人見知りだから!と信じているんです。
だから、人に相談することはまずないし、積極的に一人で生きている。人とのつながりを断ち切って一人で生きています。
そして、やりたいことも分からないし、自分に自信も持てない。もちろん、人間関係の問題を生じ、生きずらさを感じることになります。
生きずらさは人によって様々ですが、職場の人間関係が上手くいかない、交際経験がない、子ども時代にイジメにあう、初対面の人に会うと緊張する、みんなから注目されると緊張して頭が真っ白になる、職場に上手く馴染めない、男性の場合、結婚してもパートナーとは疎遠、女性の場合、疎遠に加えて10歳以上年上の男性と結婚する、子どもが不登校や引きこもりになる、いつも孤独を感じているが、それが当たり前になっていて感覚が麻痺している。
世の中には何億人、何十億人という人がいるけど、一人でポツンと生きている。
こんな感じて生きているんです。
だから、『人と心と心を寄せ合って生きること』がよく分かりません。
ここから、俺が生まれてはじめて『人と心と心を寄せ合って生きる』ということが理解できた話をしますね。
以前、メルマガで何度か紹介しているんですが、それがハンターハンターのメルエムとコムギの話です。
もし、ハンターハンターを読んだことがない人がいたら、マジで読んだ方がいいです。本当にすごい作品だから、どこかで読んだことがあるような自己啓発本やビジネス本を読むより1万倍勉強になります。
全巻即ポチで買ってください。
約4年ぶりに連載再開されているのでタイミング的にもいいです。
本当にすごいから!
よく、こんなストーリーが書けるな、天才とはこういうことか?と感じることができます。
そして読んだことがある人なら分かると思いますが、メルエムとコムギのラストシーンは、涙なしでは語れないですよね?
俺は何十回と泣きました(笑)
だけど、最初はどうして涙が出るのかが分からなかったんですよ。
なぜなら、メルエムという蟻のバケモノと、盲目の女の子の物語だから。
バケモノに共感はしないし、盲目の女の子にも共感できない。
だから一体、何に共感して泣いているのかが、よく分からなかったんです。
メルエムといえば、生まれながらにして、地上最強の力を持っていて、軍隊でも勝てないレベルの蟻の王様。
さらに最強の3人の護衛軍と、500万人の兵隊と生まれながらにいるんです。
どんな設定だよ?と思いませんか?笑
そして母親からは「お前の使命は地球を支配すること」という親のゴールを押しつけられて生まれてくるんですね。
こんな設定を思いつく時点で冨樫さんはヤバイです(笑)
ゴールは全く違うけど、親に勉強しろ!とか大学にいけ!とか安定した企業に就職しろ!と親のゴールを押しつけられるのは本質的にメルエムと同じです。
だから、最初は自分の使命は地球を支配することだと思っているんですが、メルエムは頭も抜群にいいので、途中から「本当にこれは自分のやるべきことなのか?」と感じるようになります。
そして「なんのために生まれて来た?」と思うようになるんですね。
この
「なんのために生まれて来た?」
という超人間らしい疑問が美しいラストシーンの伏線になっているわけです。
そんなメルエムが、暇つぶしではじめた軍議でコムギと出会い、何度戦っても勝てない経験をします。
戦闘力では盲目で話にならないレベルのコムギですが、軍議というただ一点においては絶対的な力を発揮して誰も寄せ付けない才能を持っていました。
そんなコムギを殺すためにコムギの部屋に行くメルエムですが、扉を開けるとカラスに襲われ傷だらけになっていました。
咄嗟にコムギを助けるメルエム。
さっきまで殺そうとしていたのに、全く違う行動をした自分自身に戸惑います。
メルエムは生まれてから恋とか恋愛とか愛情という概念を一切学んでいないため、自分が人を守る行動をしたことが『愛情』だということに気づけないんです。
まさしくpart.12で話した『ゼロの感覚』です。
メルエムの中に、愛という概念がないんですね。
そんなメルエムが人生の最後にコムギと軍議を打つ名シーンがあるんですが、そこで自分が毒に犯されていること、そしてもうすぐ死ぬこと、そして死ぬ前にお前と一緒にいたかったこと、そして長く一緒にいるとコムギにも毒が伝染し死んでしまうことを告げます。
そしてコムギは言います。
「私は今。とても幸せです」
「不束者ですが、お供させてください」
と。
そして、メルエムとコムギが同時に気づくんです。
俺(私)は、きっと、この瞬間のために生まれて来たんだ!と。
最終的には最後まで愛という概念を知らないまま死んだメルエムですが、最後の最後に心と心が深くつながった瞬間を感じることができました。
母親にも3人の護衛軍とも500万人の兵隊とも、ネテロや敵とも誰とも心と心を通じ合わせなかったメルエムが生まれてはじめて人と心と心を深く通じ合わせるんです。
そして、この感覚こそ「幸せになってはいけない」という心の穴がある人のミッションなんです。
だから、俺はなぜ泣いているのか理解できなかったんですね。
なぜ、涙が出たのか・・・・?
それは、メルエムとコムギのラストシーンこそ『人と心と心を寄せ合って生きる』ということだからです。
幸せになってはいけない心の穴がある人は、この体験を実際に誰かと体験することが心の穴を埋める究極的な条件になります。
ということで、サロンメンバーの皆さんは今日はハンターハンターをぜひ読んでください!(笑)
それでは!
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