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年の瀬の寿司 第7話

 本記事は以下の記事の続きとなっております
こちらを読んでから本記事を読むことをおすすめします。

第3章

忘れていた重大なこと

 やるかやらないか確定しないまま、開催前日まで来てしまった。実はこの時点で材料の云々や、行程の云々をちゃんと決めてはいなかった。あまりにも場所云々に囚われすぎていた。とりあえずS.N君に電話し、明日の行程やいる材料などを話し合った。もちろんやるかやらないか確定はしていないが、もうこの時点では強硬突破でやるつもりでいた。その旨もS.N君には伝えた。
 ここからは話し合った内容などを少し振り返る。まずは材料だがまずは第一に魚。米はレンチンのものを買おうと思ったが、シャリには適さないということで米は炊くやつを買った。さらに赤だし用に、味噌、あおさ、ネギ。おつまみにはきゅうりの浅漬けーーこれはK.K君に対する小ネタ要素も兼ねているーーを用意すると決め、きゅうりと浅漬けの素。醤油、お茶、ちょっとしたお惣菜なんかも買うことにした。
 次に時間や行程に対して決めた。話し合いの結果、12:30にゲスト陣を呼ぶ。それに間に合うように準備をするため9:30くらいに我々は準備を始める。そういうふうに決定した。
 そしてある程度決まったぐらいで親との事情も彼に話した。この時点で話し合いだいぶ強硬突破する気満々になっていた。S.N君も強硬突破は承知していた。とそんな話をしているうちにS.N君が用事はあるためここで電話を切ることになる。
 そして私は行程の諸々をメモにまとめスクショをし参加メンバーに送った。皆からちゃんと返事が来た。ある1人を除いて...

まさかの寝落ち...

 その日夕方、部屋で数学の問題を解いていたら父親が勝手に部屋に入ってきて「明日やるんですか?」と問いかけた。私はそれに強くうなづいた。そしてそこから実は私の記憶は翌朝までない。そう、まさかの寝落ちしてしまった。私は前日の夜に最後の片付けや掃除をしようとしていたが、なぜか気づけば布団の中にいた。やばい。気づけば翌朝7時半。最後にやることの意志を片付けで示そう的な意味合いもあったし、単純にやるにしても準備が間に合わない。と思っていたが、翌朝リビングに行ったらいつもとは見慣れない机があった。そこには置き紙があり「机の足が傾きやすいで注意」と書かれてあった。そしてリビングはいつも以上にきれいだった。
 これはやれる!という喜びと家族への感謝が込み上げた。どうやら寝落ちた前日の夜に両親が色々やってくれたようだ。ありがとう。この言葉を送るしかない。結果不安感はなくなりフラットない気持ちで当日をスタートできた。

今回はここまで、次回もお楽しみに!
※下手くそな自炊PART2

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