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年の瀬の寿司 第5話

 本記事は以下の記事の続きとなっております。こちらを読んでから本記事を読むことをおすすめします

 それではどうぞ!

第3章

第二の交渉

 企画の場所は私の家にすることになってしまった。私の家で開催するにはリビングを片付ける必要があることは先述のとおりだ。ただもう一つ条件がある。それは両親による承諾だ。私は実家家族4人暮らしだ。だから勝手に遂行するわけにはいかない。
 交渉を試みたを試みたのは12月頃中旬頃。(少し交渉の時期が遅くなってしまったのは私も怠慢である。)まず母親に伝えた。母親に伝えるとまずは一驚き。そりゃそうだ。唐突に寿司を握りたいなどと意味のわからないことをほざいているのだから。そして一旦は「お父さんに相談するわぁ」という返答が来た。まぁこの辺はいつも通りだなと言った感じだ。私が何か特殊なことをしようとするとき大体最初に母親に伝え、そこから父親にいつのまにか伝わっているというのが常だ。
 翌日、予想通り伝わっていた。両親共にあまりいいリアクションはしていなかった。企画遂行には後ろ向きな態度をとっていた。ここから少し会話劇が始まる。「部屋汚いのに人を入れられん」「それは僕が片付けます。」「本当に片付けられるんですか?」「なんとか...やります。」部屋の片付けをしないといけないことはわかっていた。だから自分がやるとは言ったものの、普段片付けをしない身である私なので説得力が皆無だーーこのタイミングで片付けをすれば年末の大掃除の負担は大分減るというようなことも言おうと思ったが、その当時は言えなかった。ーーだから片付けられる保証が両親は感じられないだろう。その日から1週間ほどやるかやらないかの議論は続いた。

クリスマス・イヴお掃除大作戦“プロローグ”

 時はすぎ12月24日、開催まで残り3日に迫っていた。やるかやらないか議論はまだ続いていた。残り3日でまだ確定していない。まずい。今までとは別の意味で頓挫の危機だ。とりあえずこの日はニチアサを見終わってーーラクレスの“頑張れよ”はずるかったーー、それからすぐ議論になった。「ほんとにやるんですかぁ?」母親はそう言う。「やるんです。」私は答える。ここで母親が色々と何かを言い始める。内容は詳しくは言わないが、どうしても家に入れたくないというのをどうにかして説得しようとしていた節があった。(正直話の筋は全然通っていなかった。)そして云々かんぬんあり、「とりあえず掃除しろ!」と言われたので私は掃除を始めた。

今回はここまで、次回もお楽しみに!
※サンマルク

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