忘れそうになるとき
綺麗な思い出は綺麗なままにしておきたいし、醜い思い出もまた醜いままにしておきたい。
自分に残った傷痕を「あれも必要な経験だった」と言って、過去の肯定のために思い出に変換して美化するような作業はしたくないなと思う。
あの頃の私の気持ちは、あの頃の私にしかわからない。わかったような気になるのなら、例え未来(現在)の私自身でさえも許すことはできないんじゃないか。
自分の心は自分だけが知っていて、自分の心を守れるのは自分だけ。
昔は、誰かを許せないことに随分悩んでいたけれど、今だったら若い時の自分に言ってあげられるかも。
「許せないものは許せなくていいよ」と。