欲を満たす趣味を見つけたい
ゲームは楽しいが、何か月も続けられる作品に出会えることは、あまりない。ひとつゲームを終えるたびに悩む。いつか遊ぶゲームがなくなって、無趣味な人間になってしまう恐怖すらある。
末永く続けられる趣味を持ちたい。かといって意欲がわかない趣味に手を出しても楽しめるはずがない。
意欲。何か欲に動かされる趣味を持ちたい。
欲という観点で趣味を考えてみる。
どんな欲がある?
欲求にまつわる代表的な学説・研究に以下がある。
マレーの欲求リスト (1940年前後)
マズローの欲求段階説 (1950年前後)
荻野氏・斉藤氏の分類 (1995年)
種類を俯瞰するのに適切そうなのは、有名なマズローの欲求段階説よりも、マレーの欲求リストや荻野氏・斉藤氏の分類だ。
ビジネスの文脈で紹介されることが多いようだ。例えば以下のようなブログ記事が見つかった。
最近は研究されてない
ネットで見られる研究は最近でも10年以上前だ。その研究の先行研究調査の記載ですら、このように報告している。(関連ページ)
欲求の種類については学術的関心が当てられにくいのだろう。
自己満足の根底にある欲
マレーの欲求リストは生命活動に必要な欲求もふくむが、荻野氏・斉藤氏の分類ではそれ以外の部分を対象にしている。今回のテーマでは、こちらを見ていくのが適当そうだ。
大きく3つに分かれる。
権威的欲求群 (支配・つながり)
非権威的欲求群 (自己満足)
受動的欲求群 (保身・協調)
趣味に直接関係するのは、自己満足の部分が近そうだ。この部分の内容を見てみる。
積極的活動
達成 : 努力を続けたい, 学びたい・成長したい
主張 : 正しいことを実践・主張したい
感性 : 趣味を継続したい, 合理的に考えたい, 知りたい
関係形成
援助 : 助け合いたい
承認 : 自分を認めたい/認められたい
知識欲であったり承認欲求であったりと、有名どころが含まれる。やはりこれらが自己満足の根底にある欲求なのだろう。
自己満足するには、これらの欲求をうまく満たすような趣味だと良いということになりそうだ。
具体的にはどのような趣味だと良いだろう。
人に見せるための趣味が良さそう
趣味という自己満足の世界で、自分の欲求を満たすのにどのような性質があると良いかを、欲求の種類を見ながら考えてきた。
欲求の内容をふまえると、ひとつのパターンとしては、何かを人に見せる趣味だと良いように思えた。
まず、人に見せるという目標のために練習・準備する必要がある。それが自己成長欲求を満たす。
成長のために、知識欲・理解欲を満たしながら努力していくことになる。
目標達成に向かって歩んでいたいという達成欲求も満たすことにもなる。
そして、人に見せるということは自己表現をすることにもなる (自己開示欲求)。反応が貰えれば承認欲求を満たされるかもしれない。
また関連して、人とやりとりがあると更に良い。詳しい人に助けられたり、逆にアドバイスしたり (援助欲求)、満たされるものがある。
趣味をどう探すか
自作したい/自演したいと思うか、という観点で様々なものを見ていくのが良いかもしれない。
単に絵をみたり音楽をきいたりするだけではなく、自分で描いてみたいと思うか、自分で演奏してみたいと思うか。
SNSを眺めているだけでも様々なアマチュア作品に出会えるので、趣味にするチャンスが拾えるかもしれない。
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