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台湾、あちこちにある給水器がエコ&便利

台湾人はあんまり水道水を飲まないらしい。

水道水の品質そのものは悪くないが、公共の水道管や自宅にある貯水タンクがあまり清潔じゃない、というのが台湾人の共通認識とのこと。じゃあみんなペットボトル入りのミネラルウォーターを買っているのかというと、そういうわけでもない。

かわりによく見かけるのが給水器だ。「給水器」と呼ぶのが正しいのかはわからない。ウォーターサーバー? ディスペンサー? あまりにあちこちで見かける(看到する)当たり前の存在すぎて、これを言い表す中国語をこれまでに聞いたことがない。

いずれにしても、とにかくあちこちにある。

いま暮らしている宿舎1階の共用スペースには3台ある。大学の図書館にも各フロアの手洗い近くに設置してある。鉄道駅にもあるし、観光案内所にもある。面白いところでは廟。さすがに神様のいる神殿みたいなところにはないが、裏手の休憩スペースあたりに置かれているのをよく見かける。

現在暮らしている寮の1階共用スペースに置いてある給水器
大学図書館の給水器。後ろにみえている「紙杯」は文字通り紙カップ
台南駅の料金精算所近くにも2台
祀典興濟宮の裏手に設置されている給水器(左側の黒いほう)。右側の大悲咒水は、咒が呪うという意味の字で、おそらく仏教と関係のある何か。水が出てくるのは同じでも位置付けが違っていそう

サーバーには必ず3個の給水口がついている。ひとつが100度まで熱してある「熱水」。続いて10〜20度くらいに冷やしてある「冰水」。あとはその中間、ほぼ常温くらいの「温水」である。

個人的には冰水は冰(=日本語で氷)を銘打っているからにはもう少し冷たくしてほしい。が、中華圏の人々は冷たい水はあまり飲まないらしいのでしょうがないか。もっとも日中の外出時に飲むと美味しく感じるくらいの冷たさではある。

熱水は結構ちゃんと熱いので、日本でいう電気ポットからお湯を出すのと同じ感覚。同じ宿舎に住んでいるドイツ人(と思しきグループ)はこのまえ、この給水器から注いだお湯でカップ麺をつくり、共用スペースで食べていた。それぐらい熱いから、インスタントのコーヒーやお茶も余裕でいれられる。

給水口は3種類あるものが多い
よく見ていただきたい。この給水器は「溫水」が青、「冰水」が白。上の給水器とは逆だ。冰水を出してるはずなのにココの給水器は緩いなあとしばらく思っていたよ

ちなみに唯一、このまえちらり見学した小学校の給水器だけは、給水口が冰水(もしかしたら溫水だったかも)の1個だけだった。言うまでもなく、子供が100度の熱湯を浴びて火傷したら危ないからであろう。

大学の語学センターの給水器横にはなんとお茶やインスタントコーヒーが置いてあった。無料なのか迷ったが、何も書いてなかったのでいただいている(湯婆婆に豚にされそう)

最初のうちこそ、外を出歩くときにはペットボトルの水を買っていた。が、これだけ給水インフラ? が整っているならこれを使わない手はない。

10日ほど前に199元(=900円弱)で保温・保冷機能のあるタンブラーを購入。学校へ行くときも、街歩きするときも、常に持ち歩くようになった。言われてみれば日用品店のタンブラー売り場、かなり充実している。これでちょっと現地に溶け込めた気分。

なお、この給水器から出てくる水がミネラルウォーターなのか、水道水を煮沸消毒したものなのか、あるいは実は水道水なのか、そのあたりはまったく知りません。街角で万人向けにガンガン無料提供しているので、アクアクララ的な有料のミネラルウォーターだとは到底思えないが。


【2022/09/23の日記】

かなりしつこくご飯ツイートしているのは、全食事の記録義務を自分に課すことで、毎回の食事に何かしらの発見を促したいから。

これまでご飯ツイートには特に店名・住所は書いていなかったが、方針転換。このお店どこですかと聞かれることも増えたので、今後はできる限り、ご飯ツイートに自己返信する形でGoogle Mapsベースの情報を載せていこうと思う。もしご興味ある方がいればご飯ツイートのぶら下げて投稿していますのでご参照ください。

ちなみに、ご飯ツイートの台湾ドル→円換算はツイートするたびに最新の為替レートを反映して電卓で手打ち計算している。政府・日銀が22日夕方に実行した円買い・ドル売りの為替介入の影響を受け、台湾ドルもしばらく1元=4.60円台後半から同4.40円台半ばくらいになった。

すでに4.50円台まで戻しつつあるけれど…。

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