2014 best albums



これもツイッター履歴から発掘できたので、ここにも写しておきます



2014/12/19

2014年のベストアルバムを選ぶ企画が各所で盛んですが、僕もここに挙げておきます。新録で10枚、ABC順です。


1. Aziza Brahim『Soutak』

西サハラの歌手で、声に陰影がある。生ギターと打楽器中心の乾いた音作り。プロデュースは、タミクレストなども手がけるChris Eckman。


2. 『Toumani & Sidiki』『EP』も込みで

親と子、コラ(ハープのような21弦楽器)2台のみの演奏。これだけで豊かな響きの世界が広がっていく。朝に聴きたい音楽。


3. 『The Haden Triplets』

Charlie Hadenの3人の娘たちが、姉妹ならではのハーモニーで、数世代前の曲に新しい息吹を吹き込む。


4. Hassan Hakmoun『Unity』

主役はゲンブリという低音の2弦楽器と歌。歌詞内容はほぼ分からないが、音としては今年聴いた中で最も「ロック」を感じた。ここから1曲聴けます↓


5. Vijay Iyer『Mutations』

ピアノと弦楽四重奏の共演による組曲が中心だが、エレクトロニクスの使い方が繊細で気に入っている。


6. Sam Lee & Friends『The Fade In Time』

伝統歌という埋もれた宝を発見した男の2作目。歌の表現力、演奏、音作りと全体にバランス良くレベルアップしている。


7. Oreka TX『Silex』

スペインはバスク地方の伝統楽器チャラパルタ。透き通ったマリンバのような音色そのものが心地良いが、楽曲を聴きやすいものとして仕上げる手腕も確かだ。


8. Cory Seznec『Beauty In The Dirt』

フランス系アメリカ人で、背骨にブルーズがあるようだが、ンゴーニなども用いるように、複数の要素が混ざっている音楽性。


9. Lucinda Williams『Down where the spirits meets the bone』

ツインギターが特にかっこいい。弾かなくていいところを熟知している腕達者が揃う。長くやってきた人にしか出せない音だ。


10. 『Look again to the wind : Johnny Cash's Bitter Tears revisited』

強い主張を持ったアルバムを、50年後の今に甦らせる。




2014/12/20

【~本音編~2014ベストアルバム10枚】

昨日のが違うというわけではないんです。ただ、肩肘張らない普段着はこんな感じ。結局、最後はCCRに帰る、みたいなところってあるじゃないですか。お遊び企画なので順位もつけました。たまには軽いノリで。


1位 U2『Songs Of Innocence』

配布方法を巡る騒動は一ファンとして横目で見つつも、中身についてはあまり否定的な意見を聞かなかった。とにかく4人で鳴らしてればそれで充分かっこいいんだから、加工は最低限でいいのだ。


2位 Bruce Springsteen『High Hopes』

電気ギターを歪ませる必要はないと思っているので、音が大きくなるとやや辛いのだが、ぐっと抑えた曲での説得力は敵う者なし。この人のギグを観るのが人生の最終目的かもしれない。


3位 『Looking Into You: A Tribute to Jackson Browne』

本人の新作もあったが、これだけの楽曲に面子。肩の力を抜いて楽しめるのはこちら。70年代が良すぎただけで、その後も良い曲は多いと思う。


4位 Neil Young『Live at the Cellar Door』

この人も新作があったが、これは70年のソロコンサート。今は生ギターの弾き語りとかがちょうど良く感じる。ピアノでミスって曲間で練習してるところとかが愛おしい。


5位 Bob Dylan and The Band『The Basement Tapes Complete』

全テイクを聴き終えたわけではないが、最重要録音の一つではないか。あくまで裏面史だが、ここが入口でもいい。どうせ出口は同じ。


6位 ピーター・バラカン選曲『サン・ブルーズ~伝説のレーベルのルーツを探る~』

師のコンピレイション、今年は同レーベルのR&R編とジョニー・キャッシュ編があったが、一番好きなのはこれ。ピーターさんの根っこにあるのはブルーズと見ている。


7位 Benmont Tench『You should be so lucky』

Tom Petty本体でなくこっちか。どちらも痛快な作品だったが、やはり今の僕はギターの音が優しい方を取りたい。飄々としたところに憧れる。


8位 Ruthie Foster『Promises of a Brand New Day』

いまどきソウル・ミュージック。それだけで応援したくなる。確かな実力がある人なので、無理に売れようとするよりも、このまま自分の道を貫いてほしい。


9位 Richard Thompson『Acoustic Classics』

積み上げてきた自身の名曲群を、今の磨かれ抜いた技術で弾き語る。非の打ち所なし。


10位 『Real World 25』

レーベル25周年を記念する3枚組のコンピレイション。さすがに良い曲が多くて、発見もたくさんあった。

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