読書メモ:2013

書類やデータを少しずつ整頓しながら、棚卸し中。
特に決まり事にしているわけではないが、定期的に行っている。
脳内の掃除みたいなものか。

2013年のメモから、読書に関するものを抜き出して日付順に並べてみた。

ただし、今の自分からすると価値をあまり感じられない自己啓発系のものだったり、一部分しか読んでいないだろうものは除外した。
結構「しょうもない」ものも手当たり次第に読んでいて、そういう部分こそ恥を忍んで公開すると面白いのかもしれないが。
誰しもB級なものやジャンクフードを食べたくなるときがあるものですよね。
ともあれ、今回はその種のものは検閲させてもらって、全12冊+漫画全巻。




2013年01月30日(水)
ピーター・バラカン著『ラジオのこちら側で』(2013、岩波新書)
早速、購入し一気に読了。1974年の来日から、ラジオ局の執行役員となったこれからまでの貴重な証言集。それぞれの年代から選ぶ計50曲の紹介コメントも。

2013年03月14日(木)
今読んでいる本、福岡伸一『動的平衡』(2009、木楽舎)がめっぽう面白い。普段から疑問に思うことが、丁寧に答えまで導かれスッキリする。僕なんかでも楽しく読める平易さもいい。忘れかけていた知的好奇心をそっと引き出してくれる。

2013年03月21日(木)
白洲次郎『プリンシプルのない日本』を読んでいる。歯に衣着せぬ、どころではない。ボロクソである。ただ言い方はそうだとしても、内容自体は至極全うに思える。むしろ爽やかな読後感というやつだ。もし生きていたとしたら、今の日本に何と言うだろうか。

2013年05月01日(水)
庭仕事から学んだ人生のレッスン
何気なく手に取った本が、ちょっとしたきっかけになることもある。我に返る時間をもたらしてくれる一冊。

2013年05月25日(土)
マルコム・グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則
この人の著作は読み物としても面白い。世界を驚かせる逸材は、才能以上に環境や生まれた時代に依る。才能そのものより、どう見せるかというプロデュース力はこれからさらに重みを増すだろう。

2013年06月04日(火)
久し振りに小説を読んだ。隆慶一郎『駆込寺蔭始末』。江戸中期の鎌倉でまだ残る駆込寺を舞台に、忍びが問題を「解決」する連作。短文を重ねて緊迫感を増す果たし合いの場面には息を飲む。四編とも短く、さらっと楽しめますが大人向きです。

2013年06月13日(木)
ジェイムズ・エルロイ『ホワイト・ジャズ』(1992)を読んでいた。1950年代半ばのL.A.を舞台に、腐敗しきった人々の中を悪徳警官が闊歩する。短く切り刻んだような文体は、読み手を煽り駆り立てる。質量の高い混乱した小説。

2013年07月19日(金)
調子が上がらないときは、いろいろな本をパラパラと読む。今日の中で最も読み応えあったのは、スタッズ・ターケル『死について!―あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った』。必然的に、また少し歴史を知る。

2013年07月23日(火)
本漫画』(2009)
本好きの人はニヤリとさせられるでしょう。毎日新聞の書評に添えられた一コマ漫画を集めたもの。和田誠さんは本当に巧い。

2013年08月14日(水)
読書メモ:アン・タイラー『ブリージング・レッスン』(1988)
誰もが愛し、そして頭を悩ませる家族という存在。どこかにいそうな人たちの、ある平凡な一日を描いているだけのはずだが、些細なことに多くを語らせる技巧がある。身に覚えがある場面の数々は、哀しいのに笑えて、笑えるのに哀しい。

2013年08月20日(火)
書籍メモ:ヨアヒム・ラートカウ『ドイツ反原発運動小史
ドイツの成功は、「市民の抗議やメディア、政治、行政、司法、そして科学の相互作用からも説明される」。個人も、感情的にならず継続できるかが鍵だと思う。

2013年10月26日(土)
コモンズ:スコラ』第8巻「ロックへの道」を紐解く。
僕は逆に、海から川へ遡ることに。けれど激流ではなく、気分は散策に近い。
本文では、実際に経験してきた大瀧詠一さんの説得力が圧倒的。サックスやピアノからギターに主役が移行し、リフ作りが盛んになった先にインスト•グループが出てくる、など。
全23曲のCDの中では、The Johnny Burnette Trio "The Train Kept A Rollin'"の乱雑さが新鮮。


2013年11月14日(木)
Slum Dunk』を十数年振りに読み返し涙目に。熱量が違いすぎる。


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