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5/5/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.317 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Patience & Prudence “Tonight You Belong to Me” (1956)『The Best of Patience and Prudence』(2004)

  2. Jackson 5 “ABC”『ABC』(1970)

  3. Erma Franklin “Piece of My Heart” (1967)『Piece Of Her Heart: The Epic And Shout Years』(2009)

  4. Trombone Shorty “It Ain't No Use”『Parking Lot Symphony』(2017)

  5. Aoife O’Donovan “Crisis”『All My Friends』(2024)

  6. Ed Harcourt “Broken Keys”『El Magnifico』(2024)

  7. Lisa Knapp “Seagiver”『Hidden Seam』(2013)

  8. Jackie McLean “Sweet Love Of Mine”『Demon's Dance』(1967)

  9. Amanda Whiting “Liminal”『The Liminality of Her』(2024)

エンディング曲
Amanda Whiting “Facing The Sun”『The Liminality of Her』(2024)





放送後記

今週の新譜紹介は3枚とも3月に出ていたもの。良さそうなものがまとめて発売されると追いつけなくなりますが、少しずつ聴き進めていきました。
ここでは復習がてら、ごく簡単な作品概要と公式映像を付しておきます。

もうアメリカを代表するシンガー・ソングライターの一人と言ってもいいと思うAoife O’Donovan (イーファ・オドノヴァン)。
今回の新作は大きな特徴が二つあって、一つは参加人数の多さ。アルバムの半分くらいで、管楽器、オーケストラ規模の楽団、合唱団が加わる。さらには名うてのミュージシャンたちもゲスト参加。とはいえ聴いてみると全体に大仰なところはなく、無理なく溶け込んでいる印象。
もう一つ特筆すべきは歌詞で、女性の参政権を求めた活動家Carrie Chapman Catt(1859-1947)の文章や演説を引用し着想を得ている。
女性が置かれている立場を2024年から問う、真摯な作品となっている。
動く絵のヴィデオ・クリップが一つあって、こちらはこれまで通り小編成。相変わらず歌声も素晴らしいです。

Aoife O'Donovan - Someone To Follow [Official Music Video]




Ed Harcourt (エド・ハーコート)はイギリスのシンガー・ソングライターで、もう何枚もアルバムを出している中堅どころ。基本的にはロックなのかな。近年はインストゥルメンタル作を出し結構良かったので当番組でも取り上げたけど、本来の歌を聴くのは初めてだった。これがまたかなり良い。
曲作りは巧いし、表現力ある歌唱も深い。弦楽器をふんだんに取り入れて相乗効果を生む。
最後までどっちをかけようか迷った曲を。

Ed Harcourt - Into The Loving Arms Of Your Enemy



最後はウェールズのハープ奏者Amanda Whiting (アマンダ・ワイティング)。リーダー作もすでに複数出している。今作では基本編成がベイス、ドラム、打楽器と、あくまでハープを主役に据えている。何人かゲストを迎えたり、アルバムの中でも起伏をつけて飽きさせない構成になっている。
ハープの特色が活きるゆったりとした曲調も心地良いけど、それだけにとどまらずテンポを上げた演奏もあり、幅広い音楽好きに訴えかけている。
ヴィデオ・クリップは作られていないようだけど、せっかくなので音だけでもどうぞ。

Amanda Whiting - Liminal [Audio]


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