#73 深夜の靴磨き。【箇条書き日記】
なかなかに夜だな
突然目が覚める
そういうときはある
昔は無理矢理寝ようとしてた
今は違う
逆に何かをする
そう例えば
靴磨きだな
これはいずれ眠たくなる
精神が研ぎ澄まされる感じ
黒い光に
吸い込まれそうになるのだ
妻の死んだストッキングを使って
ピカピカに磨くのだ
決して変態ではない
靴磨き界隈では結構有名な話で
これが一番ピカるのだ
おそらく愛も入ってるからだろう
誰かの何か良いところを真似るとき
最初は素直に何でも吸収する
どんどん自分が良くなっていく
しかし
無条件に受け入れていく途中で
ん?
いや、まてよ?
と思う瞬間がある
その違和感をとても大切にしている
多分、そこが
自分が噴き出た瞬間だと思うから
自分の靴を見つめながら
何かに気付く瞬間が
好きである
靴は心の鏡
ゆっくり丁寧に磨いていこう
(おわり)
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