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2025年入試の時事問題を考える その10

無料公開記事その10です。
今日パリ五輪とアメリカ大統領選挙について紹介します。

全文はこちらから(有料です)
2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)

(8)パリ五輪

 2024年にパリ五輪が開催されます。パリ五輪に直接関連することとして今後の五輪開催都市(2028年ロサンゼルス、2032年メルボルン)やオリンピックを運営するIOC(国際オリンピック委員会)などの出題が考えられます。これらは時事問題集の一問一答に取り組んで対策するといいでしょう
 ではパリ五輪を振りにどのような大問が出るでしょう。

①歴代オリンピック
 1896年のアテネ五輪から2024年のパリ五輪までの出来事を主に聞く近現代史の出題が考えられます。その中で、1916年(第一次世界大戦)、1940年・1944年(第二次世界大戦)による中止、2020年(新型コロナウイルス)の延期などが聞かれるでしょう。他の五輪も年表形式で様々なことを聞いてくるでしょう。
 ただし、近現代史での出題しか考えにくく、幅を広げるのは難しいでしょう。ですのでこれを出すとしたら、歴史分野で複数の大問を扱う学校くらいでしょう。

②フランスを中心とするヨーロッパの地理
 開催都市であるパリ、そしてフランスに関する地理の問題が出る可能性がありますが、フランスだけでは10問以上の大問を組むことは難しいでしょう。おそらくフランスをふくむヨーロッパ各国の地理、日本との関係で出る可能性があります。しかし、それでも出る可能性は低いでしょう。なぜなら世界地理を大問として扱う学校は少ないからです。ですので必要以上に世界地理の対策をする必要はないでしょう。
 以上のように、オリンピックを素材にしたテーマは幅を広げて扱うのが難しいです。ですので3つの大問で問題を組み立てる学校で出る可能性は低く、大問が3つより多く、テーマを細分化して扱う学校での出題される可能性が高いでしょう。

(9)アメリカ大統領選挙

 アメリカ大統領選挙は11月に行われるため時事問題的に間に合うかは難しいです。ですので大問として大きく扱うことはないでしょう。出るとしたら選挙結果でしょう。例えば、
「2024年11月のアメリカ大統領選挙に当選したのは誰でしょう」か、
「2024年11月のアメリカ大統領選挙に当選した人物が所属している政党は何ですか。」くらいでしょう。
 これでしたら解答を変えればいいだけですので、大きな手間にはならないでしょう。
 市販の時事問題集は大統領選挙前に出版されますので、塾での授業や家庭で対策を図る必要があります

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