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(GL2試合目終了時点)アジアカップで決勝まではいける予想

各スポーツベッティングサイトにおけるアジアカップ優勝予想1位は日本となっており、ここまでの親善試合における圧勝ぶりや戦力的にも他国より抜けているのでGLは楽勝の雰囲気になっていたが、
 ○4-2 ベトナム
 ●1-2 イラク

とまさかの黒星。そして二失点続き。

一気に悲観論および日本代表への批判が渦巻く状況となったが、個人的には、決勝まで進出する可能性がより高まったと感じている。

イラク戦までの状況を振り返りたい。

・ドイツに対してもアウェーで大勝できる強さ、連戦連勝によりアジアを舐める雰囲気(選手に限らず日本全体が)※1
・過去最強の選手層であり控えメンバーですら欧州クラブでスタメンを張る

・圧倒的な戦力なので、チームとしてまとまってなくて課題があっても個人技一発で勝ててしまう
・強豪国相手には超本気で挑むがアジア相手だとそこまで全力を出し切るモチベーションではない(W杯でのスペインやドイツ側の状況※2)

・優勝がノルマのような状況のため、GLに本気出し尽くす調整ではなく、決勝トーナメントにピークをもっていく調整※3
・未来をある程度見据え、ベテラン勢よりも若手をミックスさせた選手編成※4

※1: 堂安「やっぱりアジアなめているだけだと思う
※2: ドイツ戦キックオフ前のロッカールーム、キャプテン吉田が「ドイツは俺たちに負けるなんて一ミリも思ってないぞ。絶対隙がある」と円陣で語っていたがまさにこれ、今回のアジアカップにおける立場逆転。日本が強豪国側。
※3: 菅原のコンディションおかしくないか?ドイツ戦であれだけ躍動していたのに。まだ仕上がってないとみる。
※4: 日本と対照的にイランは代表キャップ数が多く30歳オーバーのベテラン勢で構成されており、未来より今、アジアを獲る編成

上記状況は相当危険であり、仮にイラク戦で負けずにベトナム戦同様また個人技だけで勝ってしまったら気持ちや戦術の切替がなされず、「ベスト8あたりでコロッと負けてしまって敗退」という最悪シナリオの方が有り得たと感じる。
イラク戦に負けて危機感を覚えたことで、より決勝進出の可能性は高まっただろうというのが自分の予想。

また、トーナメントの山の組み合わせも影響している。
一位通過だった場合、勝ち上がってくる国が強豪国おらず、逆に二位通過の場合は韓国、イラン、カタールが待ち受けるハードな山となる。
ここも自分は逆にポジティブに捉えていて、強豪国相手と死闘繰り広げながらチームとしてまとまり、戦いの中で成長していきファイナルへ駒を進める展開を予想。

ちなみに、「アジアカップで決勝まではいける予想」と書き、「アジアカップで優勝できる予想」とまでは書いていない理由は、前述の通り強豪国との死闘連続で疲弊し、決勝で力尽きることが考えられるためです

いずれにせよ、ソンフンミンとキムミンジェという超一流選手を擁する韓国ですらヨルダンとギリギリのドロー決着となるわけなのでアジアは甘くない。
欧州強豪との差が縮まっているのは事実だが、日本を格上の強豪国とみなし、徹底的に分析し死力を尽くしてぶつかってくるアジア各国を簡単にいなせるほどの力量差が存在していないのもまた事実。

いずれW杯において、日本が中堅国から強豪国にステップアップして挑む未来を先取りしているのが今のアジアカップ。


長く見ているとこんなにも視点や立場が変わってくるのかという面白さを感じずにはいられない。

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