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恋心

彼の腕まくら。
初めての彼氏。
ちょっと前までの私では知らなかった感情。

彼は寝息をたてている。
帰らなきゃ、とは思うのだけれど
帰りたくない、が勝ってしまう。

怠惰な生活。
仕事中、彼に会いたくて堪らなくなる。
仕事が終わると彼の部屋へ向かっている。
彼と一緒にご飯を食べ、
肩を抱かれながらテレビを観ていると
キスをされ、流れで始まってしまう。

たまにはSEXなしで帰りたいと思うのだけれど
その流れからは抗えない。

朝、彼がまだ寝ている間にベッドを抜け出す。
家に戻り着替えをして会社へ向かう。

こんなんでいいのだろうか。
疲れる。

彼には会いたい。
でも、こんな生活を続けていてはいけない。

通勤の電車の中、
もう彼とは別れよう
なんて考えたりする。

腕まくらしていた彼の腕が引っ込む。
腕が痺れたのだろう。
彼の寝顔が愛おしい。

私にも睡魔が訪れる。
もうどうでもいい。
なるようになればいい。
このまま堕ちていけばいい。
もう、朝なんて来なくたって構わない。

離れたくない。
ずっと一緒にいたい。
彼との一緒の時間以外
どうでもいい。
どうなってもいい。
この先の事なんか
考えられない。

このまま。
ずっとこのまま。
今だけが
この瞬間だけが
永遠に続けばいい。

ふたりでこのまま
布団の中で
永遠に
閉じ込められたい。




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