偏愛文具展が「偏りとは程遠い無印良品」で、たくさんのつながりを得た話
無印良品には名脇役が揃っている。
華々しい美しさで注目を集められるようなアイテムよりも、むしろ花の美しさを際立たせるシンプルな花瓶のようなアイテムが数千種類という単位でお店に並んでいる。
そんな企業姿勢は大好きだし、いつも店舗備品を揃えたり、自宅で使うアイテムを購入させていただいている。
そんな無印良品さんの数あるお店の中でも、JR大阪駅からすぐのところにある無印良品 グランフロント大阪の取り組み「つながる市」で、ガッツリのれんとのぼりを設置させていただいて、東京でもご好評いただいた「偏愛文具展」を7月16日から7月18日の3連休に開催させていただくことができたことは本当に嬉しいことだった。
しかも、無印良品のお店のスタッフさんや、商品開発をされている部署の方も巻き込ませていただいての取り組みには「ほんとにいいんですか?」と思いながら自分自身とても楽しませていただいた。
今回は、個人の営む文具屋が無印良品さんの胸を借りて実施したイベントを振り返って、どんな風に楽しませていただいたのかをご紹介したい。
無印良品とつながる
今回のイベントの開催が決まってすぐにお願いをさせていただいたのが、「無印良品のスタッフさんが偏愛する文具を展示・販売したい!」ということだった。
そんな無茶なお願いにも、多忙な時間を割いて、コメントまで付けていただき、スタッフさんが実際に使って愛用している文具を展示させていただけたのが本当に嬉しいことだった。
更に無印良品 グランフロント大阪のイベント担当者さんが、なんと商品開発に関わった方へのコメントももらってきていただけたことは本当に嬉しいの一言に尽きるサプライズだった。
無印良品はどちらかといえば「これがおすすめです!」と個人を押し出した接客はあまりされないブランドだ。
でも、「偏愛文具展」といういかにも偏ったイベントテーマをきっかけに、膨大な数のある文具の中でどんなものをどんな理由で愛用されているのかが垣間見えたことは、ご一緒にイベントをさせていただいたからこそ出てきた側面だと思っている。
こちらの紹介されたアイテムはnoteの最後の方でもまとめてご紹介しているので、またご覧頂ければと思う。
オンラインでつながる
2回目にしてもはや定番企画となったのが、ツイッターを使った「オンライン展示会」という試みだ。
「偏愛無印文具展」という言葉の前にハッシュタグをつけてもらって、ツイッターで好きな無印良品の文具を投稿してもらうというシンプルな企画だけど、今回もたくさんの方がいろんな角度から愛する無印良品の文具を見せていただくことが出来た。
長く使い続けているアイテムや、もう既に廃盤になってしまったアイテムのことも知れるのは、40年近い歴史を刻んできた無印良品と、無印良品のアイテムを愛用してやまないたくさんの人達がいるからこそ。
開業から4年に満たないうちのようなお店が、こういった企画を通じてたくさんのことを学ばせていただくことができるのも、無印良品さんの「つながる市」という試みの懐の深さのおかげと言えると思う。
こちらの投稿一覧も、noteの最後でまとめてご紹介させていただきたいと思う。
作り手とつながる
せっかくJR大阪駅からすぐという好立地なのだから、ゲストを呼んでお客様と交流できる場を作りたい!
そんな無茶なお願いも今回はさせていただいた。
うちではもはや名物である「A4コピー用紙をきれいに揃えておけるトレー」を作ったブランドSOGUさんや、先日Go Andoさんとのイベントで人気が爆発した大阪のカッティングマットメーカーであるMIWAXさんにも、初日に売場にお越しいただいてお客様との交流を楽しんでいただいた。
会場には、うちの常連のお客様だけでなく、たまたま立ち寄った方や、ゲストのお二人のお知り合いの方など、様々なお客様が入り乱れてお話をすることができた。
実際に商品を作っている方が、お客様に自社の商品をどんな風に伝えている様子は、お客様にとっても唯一無二の体験になったと思うし、私にとっても勉強になった。
ぜひとも今後のイベントでも開催地域にあわせて、メーカーの方を巻き込んだイベントが仕掛けていければと思った。
書籍でつながる
今回のイベント開催週に、ちょうどうちのオリジナル商品を掲載いただいた書籍「しわじわくる文具」が出ることになっていた。
うちのお店で取り扱っている文具も多数掲載されていたため、これまでにやったことのない書籍の販売もチャレンジさせていただいた。
書籍の販売なんて行ったことがないし、不安に思っていたこともあるけれど、結果としては仕入れた分は完売。
お客様にも、書籍で紹介されている文具がそのまま買えるという体験を提供することができたのはとてもおもしろかった。
そして「偏愛文具展」もつながっていく
おかげさまで、3日間の偏愛文具展はこのように、たくさんのつながりのおかげで大盛況の内に終了させていただいた。
改めてご来場いただいた皆さまや、オンラインでご参加いただいた皆様、そしてあたたかく応援いただいた皆様、ありがとうございました。
前回のイベントで好評だった「のれん」に加えて、「大きなのぼりと小さなのぼり」まで作ってしまったのですが、早くも次のイベント開催のお声がけもいただき嬉しい限りです。
「偏愛」という言葉は、あくまで「偏っている」ことを予め伝える変わったアプローチだとは認識している。
けれども、よくよく考えてみれば、「偏りのない人」などいないし、むしろその「一般の人の認識からどれくらい離れた場所にいるのか」を知ることが大切なのではないかと自分は考えている。
そういう意味でも、「これがいい!」という主張を押さえて、たくさんの人に
愛される生活の脇役を提供する無印良品さんと、「偏愛文具展」をすることができたことは、とても勉強になったし、面白い試みになったと思う。
更に、無印良品さんじゃなくて、全く違うブランドと偏愛文具展をやったらどうなるのか……という可能性の拡がりも試してみたくなってくる。(ぜひお声がけお待ちしています)
そして、こんなに長めのnoteをご覧いただいた皆様にもここでお礼申し上げます。そして、これからもこの小さな文具屋の試みを見守ってやっていただければ幸いです。
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無印良品スタッフさんの偏愛無印文具たち
オンラインで集まった偏愛無印文具たち
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