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茶ぶどうの本まわり

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洋書を含む読書記録、本について。英語関係もこちら。(一応英検1級)
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ファンタージエンからの帰還者が語るミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡』

わたしの読書録 高校受験が終わったころから、「読書録」をつけるようになった。大学を卒業す…

茶ぶどう
1年前
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愛を伝える/愛が伝わる回路 は5つあるとか

留学先でお世話になった教会の人・Sally(仮名)が紹介してくれた本。 うちの教会でもセミナー…

茶ぶどう
8日前
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『月の砂漠をさばさばと』再読と解説の話

今年はたくさん再読する。 と決めて、もう何冊か読んだ。 やはり再読はよい。内容は忘れていて…

茶ぶどう
1か月前
24

読書ジャンルの変遷

読書録を割と長い間つけている方ならきっと楽しめる遊び。 自分の読書ジャンルの変遷を追う。 …

茶ぶどう
2か月前
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夢の大伽藍へ―川野芽生と山尾悠子

「読んでいる本がつながる」現象は、本好きの方なら何度となく経験してきていると思う。今回は…

茶ぶどう
4か月前
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2024年は「再読」年とする―私の「古典」づくり

今、読みたい本が、人生イチ多い可能性がある。 noteやTwitterで、日々、読書好きの皆さまのお…

茶ぶどう
4か月前
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本はつながる―『深い河』をあいだにおいて

意図的ではなくても、読んでいる本がつながっていくことはある。 『インド夜想曲』アントニオ・タブッキ 『深い河』遠藤周作 『藍色の福音』若松英輔 今のあなたは仮のすがた『インド夜想曲』『インド夜想曲』はカタクリタマコさんの記事で知った。 こんな紹介文を出されてしまっては、読まないわけにはいかない。 この本はインドで失踪した友人・シャビエルを探し、その足跡をたどろうとする「僕」の物語として始まる。 シャビエルはなぜ……、という問いは最後には「僕」とは何者か、という問い

くどうれいん『うたうおばけ』と( )のおはなし

すごく、いい。 最初の1本目から「あ、好きだ」と確信した。 背が低いというのも親近感だし(…

茶ぶどう
5か月前
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ブックサンタ2023参加記録

最近、ブックサンタなる活動があると知った。 フォローさせていただいている梨の木さんがご紹…

茶ぶどう
5か月前
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『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』を読んだのでお手紙を書いた

金間大介先生 ご著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち』を…

茶ぶどう
6か月前
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note140本目 アラスカ 風のような物語/やがて満ちてくる光の

読書というと私にとっては第一にフィクション(小説)なのですが、今回エッセイを2冊続けて読…

茶ぶどう
7か月前
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25年続けてる読書ノートのこと

なんでも記録するのが好きだ。 日記。 旅行ノート。 小学生のころはゲーム日誌もつけていた…

茶ぶどう
7か月前
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『望むのは』この軽やかさ

古谷田奈月の本で絶対再読したいと思ってた『望むのは』。 このたび読めました。 やはりよい。…

茶ぶどう
8か月前
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「この〇〇」を求めて講談本を読んだ

始まりはやはり、『聖闘士星矢』だった。 「微力ながらこのアンドロメダも手伝いましょう」(文庫版①p.301) 「このアルデバランにはまるで亀の動きのようにのろく見えるわ」(⑤p.56) 「この乙女座のシャカ最大の奥義を今からきみにみせてやるぞ!!」(⑥p.65) 「わたし」「ぼく」「オレ」のかわりに、自らを指して言う「この〇〇」。 『聖闘士星矢』で頻出のこのかっちょいい表現は、いったいいつから日本語に存在したのか。 できることなら初出が知りたい。 そうだ、講談本を読