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知る人ぞ知る怪作『月に吠えらんねえ』ネタバレなし?レビューに挑戦する

知る人ぞ知る怪作『月に吠えらんねえ』ネタバレなし?レビューに挑戦する

『月に吠えらんねえ』(清家雪子)につま先から頭のてっぺんまでドハマりしていました。
『月吠え』だけのためにアフタヌーンを買って毎月、アンケートはがきを出してました。
人気投票が実施された際はハガキを50枚くらい出した。そんなこと人生初だった。絵心を欠片も持ち合わせていないため、ひたすら文章を書きました。
金沢で『月吠え』展があったときは泊りがけで向かいました。山口県の中原中也記念館や群馬の前橋文学

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アタゴオルには「性」と「死」がない、かもしれない

アタゴオルには「性」と「死」がない、かもしれない

ますむらひろしとの出会いは、アニメ映画『銀河鉄道の夜』だった気がします。
あれ好きなんです。サントラ買ったくらい。

『アタゴオル物語』は親の本棚に入っていて、そこに高校のころ私が買った『アタゴオル玉手箱』が加わりました。

「アタゴオル……〝力〟ではたどり着くことのできない世界。」

なんだかわからないけど好きなんです。
旅行したい・住みたいファンタジー世界を選べって言われたら、アタゴオルにす

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いんこ、あんたどんな気持ちでそんなこと言ってたの

いんこ、あんたどんな気持ちでそんなこと言ってたの

『七色いんこ』は2度目がおもしろいんですよ。

今回も、最後に明らかになる主人公の正体の話をするので、
手塚治虫『七色いんこ』を読み終えていない方はバックでお願いします。


↓↓ほとんどネタバレしていない記事はこちら↓↓

↓↓↓以下はネタバレですよ!↓↓↓
※文庫版(全5巻、秋田書店・H9年)を元にお話しします


男谷マモル―彼女を他の男にとられない完璧な方法まずですね、男谷マモルで

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深読みを誘う七色いんこ ※ネタバレ記事

深読みを誘う七色いんこ ※ネタバレ記事

※※※ネタバレです※※※
ちょいワルでも実は優しい、かっこつけながらもかっこ悪い。絶妙に中途半端な、愛すべき七色いんこの話を前回しました。

今回は、最後に明らかになる彼の正体の話をするので、
手塚治虫『七色いんこ』を読み終えていない方はバックでお願いします。
内容をご存じの方が読まれることを前提としているため、細かい説明もない不親切設計。
独りよがりな考察?的ななにかを長々と語ります。
「深読み

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中途半端ヒーロー七色いんこ

中途半端ヒーロー七色いんこ

手塚治虫、というと皆さま、どの作品が思い浮かぶでしょうか。
「ブラックジャック」
「リボンの騎士」
「鉄腕アトム」
「火の鳥」……

こういったメジャー作品を私はほとんど読んだことがない。

中学生まで習っていたピアノの先生の蔵書は、今思うとなかなかのチョイスで
「どろろ」
「三つ目がとおる」
「プライム・ローズ」
「七色いんこ」

何回も借りて読んだ。
ピアノのお稽古バッグは、楽譜よりもマ

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「ハーメルンのバイオリン弾き」リュート王子への偏愛をぶちまける

「ハーメルンのバイオリン弾き」リュート王子への偏愛をぶちまける

・私のオタク歴

初めて全巻集めたのが「聖闘士星矢」。感想?をノートに書きまくったのが「幽遊白書」。その次にハマりこみすぎて、最後にはマンガを全て破棄させられるにいたったのが「ハーメルンのバイオリン弾き」だった。

※「ハーメルンのバイオリン弾き」未読の方はお読みにならない方がよいです。詳細なネタバレあり。「ハーメルン? なっつかしー」勢はよかったらどうぞ。なお、後半かなり残酷な描写が話題になるの

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フジリュー「封神演義」申公豹の思い出がノベライズによって甦った回

フジリュー「封神演義」申公豹の思い出がノベライズによって甦った回

飲食をする申公豹がいる、とだけ聞いて速攻で「封神演義」のノベライズを入手した。藤崎竜先生の「封神演義」である。

※以下、藤崎竜「封神演義」・吉上亮「封神演義 導なき道へ」(小説版)のネタバレあり。コミックスが手元になく、〇十年前の記憶を頼りに書いているため正確性は皆無の思い出語りです。


「封神演義」の連載時、私は中高時代を過ごしていた。おりしもインターネット黎明期、掲示板で毎週ファンが吠え

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