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ジョジョランズ開始。新たな冒険の高揚感と終わりが見えた寂しさ

2023年2月17日。「ジョジョの奇妙な冒険」第9部「The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)」が満を持して連載スタートしました。
この日筆者は在宅。ランチ帰りに近所の小さな本屋さんでウルトラジャンプを発見し、一度は手に取るも、たたでさえ誘惑多い自宅=仕事場にこんなのを持ち出しては確実にサボると判断した私は退勤後に買うことに。結果、無事に売り切れ。買い損ね、後日、購入する事になりました。三省堂書店は大きくて助かります。

主人公の名前はジョディオ・ジョースター。従来の主人公と同じく略すとジョジョの名前にディオが入っている事が大きな話題になっています。
もしや、これがシリーズ集大成にして最終章ではないか説が立つ程に。

ここでは発売から1週間経った後の1話見解と今後の見解を。アニメ放送中の6部ネタバレを含むのでNetFlix未見の方はブラウザバックを推奨。

雨を降らすスタンド?

主人公のスタンド「ノーベンバー・レイン」。
名前からして雨が関係すると思われるので、恐らく雨を降らして攻撃する能力かと。ただ警官が負ったダメージを見るに水滴ではない。「ひょう」?、もしくは水飴のような重量の重い水滴か。
「レインメーカー」という金を雨に例えた言葉がある故、大富豪を目指すジョディオの願いが具現化したスタンドとも言えますが、天気を操作してるという点ではウェザー・リポートの要素を含んでるように見えます。

何故、ハワイなのか?

何故ハワイが舞台なのかという話ですが、恐らくコロナ禍が関係しているというのが私の考えです。「リアリティ」を重視する荒木飛呂彦先生は過去イタリア、エジプトと作中の舞台となった場所へロケハンを行い作品に反映させてきました。
しかし、コロナ蔓延に伴う渡航制限で候補にしていた地に赴く機会が得られなかったと思うのです。とは言え、8部が国内なので2部連続はないと。

そこで、日本で定番の観光地。先生も何かの機会で足を運んでいたであろうハワイは新たな舞台として採用しやすかったのではと想像しました。
結果として、アラモアナショッピングセンター、ダイアモンドヘッドなど、ハワイに行ったなら、一度は訪れたであろう場所がジョジョの世界に登場すという楽しみが生まれたのではと思います。

破壊力A確実!?ハワイアンのスタンド使い

モハメド・アブドゥルのように出身国の特徴を掴んだキャラクターも多数いる中、今回はハワイアンのスタンド使いが登場になります。

現地に行った事がある私が連想するのは体が大きいという事。筋肉質で大きなタトゥーを入れた屈強なイメージがあります。
彼らのルーツとしてポリネシア人と呼ばれる人たちがいます。太平洋を起源にハワイ、ニュージーランド、サモアと散らばり戦士である事を誇りとしてきた戦闘民族の血がルーツとして現代にも流れているそうです。

主な有名どころだと元WWEロック様ことドウェイン・ジョンソン
DCユニバース「アクアマン」役のジェイソン・モモア
K-1王者、PRIDE・UFCで活躍した「サモアの怪人」マーク・ハント
同じくサモアのK-1戦士、マイティ・モー
ラグビー最強軍団ニュージーランド代表「オールブラックス」

もはやスタンド無しでも破壊力Aはいきそうな顔ぶれ。
7部・8部は余分な肉を削ぎ落した華奢な体格が多かった中で久々の重量級スタンド使いが登場する予感。

そういえば空条承太郎は相撲好き、推しは千代の富士との事でしたが、入れ替わるように角界で活躍した曙と小錦がハワイ出身でしたね。
格ゲーに必ず一人相撲キャラがいるように遂にジョジョにも力士が来るかもしれません。

迫る40周年。終局へのカウントダウン?

さて。ここから最終章説について言及。
7部と8部において、4部までの各要素を織り混ぜた物語再構築が展開されてきましたが、今回はジョディオが5部の主人公、ジョルノ・ジョヴァーナを連想。ここに6部要素が加われば綺麗に一巡前をなぞる格好になります。

8部終了後に荒木先生は「新『JOJOLANDS(仮)』でお会いしましょう」とコメントしており、早期の時点で構想に入っていた事が窺えます。
昨年、連載開始35周年を迎え、今年で36年目。
もしや40周年を区切りに幕を下ろす計画では?

1話時点でスタンド、メインキャラの素性が明らかになる展開の速さもあり恐らく8部のような長丁場にはならなそうな。

そして6部といえば、その後どうなったか明らかになってないあの人が。。

みんな期待するあの人の登場

東方定助を始め再登場が期待されるキャラの中でファンが一番期待しているのは6部に登場したエンポリオ・アルニーニョではないでしょうか。
1巡前の世界で唯一の生存者(スピンオフ除く)、両方の世界を生きるただ一人の人物になります。

9部の時代背景についてまだ明言されていませんが、事情聴取でドラゴナがコロナを恐れるシーンがあるので2020年以降であると推測。
6部のラストが2011年(一巡後)なので約10年程経過したとなるとエンポリオも少年から青年に成長しているでしょう。

エンポリオのスタンド「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」は戦闘向き能力ではないですが、本人の年齢離れした頭脳と知識+成長した肉体を持って、戦闘ができるキャラに変貌している可能性もあります。

更に追記。最強キャラの予感

気になるのがホワイトスネイクによって生成されたDISC。
緑色の赤ちゃんと融合し、一度スタンドを捨てたプッチはC-MOON⇒メイド・イン・ヘブンを得るもDISCは消滅しませんでした。
DISCが消滅するには体内に挿入した状態でその人物が死ぬ場合のみ。

では、エンポリオの頭に挿入されたウェザーのDISCは?
という話になってくるわけで。

プッチ打倒後もエンポリオが頭から取り出したDISCをスタンドに保管していて、青年になって使うとなると相当に強いと思うんです。
持ち主が道理を理解せず無差別で発現していたヘビーウェザーを道理を把握して戦略的に利用できる訳ですから。

実際に本当にエンポリオが出るか否かは不明ですが、仮に登場したとなれば、我々読者は確信するのでしょう。

「本当に」物語が終わるということを。

最後に

考察多々並べて見ましたが1話を見て感じたのは高揚感ですね。
主人公のモノローグ。「マジ『3人じゃあ』足りなかったんだ」の言葉で、ああ彼らの冒険はここから始まるんだというワクワク感があります。

ただ、こうして楽しんでいる間に終わりの時が見えた寂しさも感じるというのも正直な話。

ただまずはジョディオの大富豪を目指す道のり。
成功者の宿命。疎まれ妨害される『覚悟』を知り、宝くじを当てるような『結果』を求めず、自らの力で目標に辿り着く『意思』を経るまでに成長する過程を楽しみに見守っていきたいと思う次第です。



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