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「マッシブ・タレント」地獄の借金地獄を経て。みんな、あなたが好きなんです。

ニコラス・ケイジが本人を演じる話題作「マッシブ・タレント」鑑賞。

90年代。この人の映画を見てきた中学生だった自分にはニヤリとされるシーンが続々。まず「コン・エアー」のエンディングから本編スタート。

「フェイス・オフ」の黄金色2丁拳銃、「ザ・ロック」のマスカット型VXガス、そして「コン・エアー」のぬいぐるみと懐かしの小道具が次々登場。
ヤケクソになった彼がプールに飛び込むところは「リービング・ラスベガス」。若き日の自分の姿は「ワイルド・アット・ハート」の姿。

分かるシーンにニヤニヤしたり、エンドクレジットの出展に気付かなかった作品名もあったりと90・00年代の映画ファンは楽しめる作品ではないでしょうか。

それにしても、ニコラス・ケイジの借金総額に驚愕。調べると1億5000万ドル。日本円で計算すると約150億円以上。

発覚時「もう駄目だ」と覚悟した矢沢永吉が34億円。
「全裸監督」で絶望的な転落が明かされた村西とおるでも50億円。
ニックが金額を聞いた時の絶望感たるや想像を絶するものがある。

永ちゃんは詐欺被害。監督は事業失敗。ニックは浪費が理由と事情も国も異なるので単純比較はできないにせよ、購入品目は化石古城、ピラミッド。。。ツッコミどころ多い買い物なのは事実で。

それでも強烈な顔面演技でどんな仕事も手を抜かないし、断らない。
日本でもパチンコメーカーのCMでも全力投球。

毎度ハイカロリーな演技で時にネットミームにされながらも全力でやり続けるのがこの人の良い所で、それが人生挽回に繋がったというのは一般人の我々も学ぶところがあるというか。

退勤!

ニックも最近は出る映画の評価も上々。「PIG」は賞レースでも善戦して自らの人生を振り返るような今作にも巡り合えるある種、ご褒美も得て。

ハビを始め、登場人物もこの映画を作っている人も。
みんなニコラス・ケイジの事が好きなんだというのが伝わる優しい映画でした。

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