KeebPDにて紹介いたしました自設計のキーボードです。 簡単にですが概要をまとめておきます。 完成品 KeebPDで2回紹介させていただきましたが、改めて写真を載せておきます。 キースイッチはLofree Ghost、キーキャップはCherry MX Backlit Low Profile Keycap Setを使用。トラックボールはペリックスの黒です。 こちらはキースイッチをLofree Wizard、親指のみChocV1 Pink、キーキャップは黒と同じくChe
前回に引き続きPMW3360の駆動回路についてです。 はじめに 回路図の引用にあたって、元となった九嶋さんおよびkbjunkyさんのライセンス表記を記載させていただきます。 設計変更点 一言でまとめますと、私が行った変更点は抵抗値の修正です。 自設計のキーボードShoebill43TGのお披露目を4/7のKEEBPDに投稿させていただきましたが、本記事の設計はShoebill43TGにて動作検証済みとなっております。 変更点1 まず、5Vから3.3Vへの変換回路で
前回の記事にて、狭ピッチキーボードの設計を開始したと書きましたが、具体的には、 ・狭ピッチカラムスタッガード ・一体型でGH60ケース互換 ・親指トラックボール という拘りの詰まった物を設計しております。 wings42とKeyball44とReex56のかけあわせとも言えます。 さて、本キーボードを設計するにあたり調べる事が多数ありました。そのうちの一つが、PMW3360の駆動回路についてです。 PMW3360はKeyballで採用されていることで有名だと思いますが、Re
最近、狭ピッチキーボードの完全自作を目指して設計を始めました。 狭ピッチではキーキャップの選択肢が少ないのがネックですが、比較的入手性の良いCherry MX Backlit Low Profile Keycap Setを手に入れたので、そのレビューを行います。 どんなキーキャップか遊舎工房さんによると、e元素のキーキャップで、バックライト対応・ダブルショット、素材は硬質プラスチックとなっているようです。キー数は104キーでいわゆるフルサイズのUS配列に対応したものとなりま
何かと評判の良いLofree Flowスイッチですが、Keyballの親指キーに取り付けられるとの事で話題になっていましたので、私も試してみました。 購入先はDaily Craft Keyboardさんで、5セット購入でキースイッチプラ―が付いてくるというので5セット買ってみました。 リニア(Ghost)、タクタイル(Phantom)、クリッキー(Wizard)を全て試しましたが、正直どれも良いです。少々重い印象はありますが、滑らかな押し心地で皆様が夢中になるのも良く分か
今回はキースイッチのレビューをまとめてみます。 キースイッチはどの指で押すか、どのポジションで押すかで印象が変わるので最低でも30個取り付けないとフェアでないとの考え方もあるらしいのですが、今回は単体での評価です。リニア、タクタイル、静音リニア、静音タクタイル、クリッキーの5項目に分けて書きます。 静音スイッチについて 静音スイッチについて 職場での使用を考えて静音スイッチを買っておりましたが、静音スイッチは大幅に打鍵感が損なわれるという点をしっかり意識する必要があると思
随分と間が空いてしまいましたが、鬼テンティング構成を目指して改造してきたkeyball44ベースのキーボードです。当初思い描いていた形に一旦仕上がったので公開します。相変わらず配線は見苦しいですし、筐体もプラ板を適当に接着しただけですが、一つのアイディアとして眺めていただければと思います。 カラムスタッガード化 これはSU120を列ごとに切り離して配線しなおしただけですので、説明を割愛します。 左手側の立体化 さて、鬼テンティングっぽい立体キーボードに改造するにあたっ
はじめに 今回は自作キーボードやカスタマイズ可能なメカニカルキーボードにおける最下段に割り当てるキーについての考察です。 好みが分かれる点だと思いますので、こういう考え方の人もいる、程度に捉えて下さい。 最下段に必要なキー数 最下段のキーについて、私の今の基本は7キーとなっています。 AltとWinは、Macの時の並びです。Opt, Cmdが並んでいると読み替えて下さい。Winの時は逆にWin, Altと並べています。 さて、7キー必要なのは以下の2点に起因します。
今回は、Macを使うようになって感じている、WinユーザとMacユーザの自作キーボードに対する感覚の違いに言及したいと思います。 K11Proにおける言語切り替え Keychron K11ProはMacでも使用する事を想定して購入しました。実際にMacで使う中で、Mac対応といえど、問題点がある事に気がつきました。 Macにおける言語切り替えは主に2通りの方法があります。 英数・かなのキーを使用する方法 Ctrl+Space 1は、Macの日本語キーボードでは、スペ
今回はKeychronのキーキャップ変更を行ってみました。 使用したキーキャップ キーキャップとしては、AkkoのNeonを選んでみました。 見た目に惹かれて思わず買ってしまったものです。 キーの種類も多くて良い買い物でした。 もう在庫は無さそうですが… K11 Proのキーキャップの互換性について さて、Gateron LowProfile 2.0ですが、ロープロファイルでありながら、キーキャップはMX互換の形状となっているのが特徴的です。 このため、MX互換のキ
こんにちは。 今回は自作キーボードではなく、市販のキーボードについてです。 結論として、KeychronのK11 Proを買いました。 これを買った理由としては、 1. 諸事情により市販品を探していた 2. 市販品でも親指Enter,BSを実現できる、親指分割式のものが欲しかった 3. Macを使う可能性が高いため、Win/Mac両対応が必要だった といった3点があげられます。 特に親指分割/スペース分割の市販品は極めて少なく、選択肢はあまり多くありません。GL516などの
いよいよkeyball44を再現するためのsu120上の実装について解説していきます。 回路図の対応関係 まず、SU120で想定しているリセットスイッチの位置やTRRSジャックの位置はkeyballでも同じピンを使用しているので、特に変更不要です。GNDやVCCもSU120の標準的なジャンパブリッジで再現できます。そうなると、対応関係を整理する必要があるのはキースイッチの行列の配置と、トラックボール基板の配線、あとOLEDディスプレイへの配線だと思われます。 回路図とにら
今回はSU120についての記事です。公式の解説も十分手厚いのですが、作成中に感じた疑問点の補足などをさせていただきます。 SU120とは 自作キーボード界では有名なキーボード試作に特化した基板です。MITライセンスで公開されており、JLCPCBなどで自分で発注もできますし、販売しているネットショップもあります。今回私はネットショップから購入しました。(※SU120のサポートが大変という話を見かけたので、ショップへのリンクは削除しました) 試作に特化しているというのは、キー
はじめに タイトルにあるように、keyball44を改造したchoc版の試作についての記事です。かなり情報量が多くなるので、記事を何回かに分けて投稿しようと思います。今回の「その1」は、なぜこんな事を始めたのかというつまらない独 り言ですので、純粋に技術的な情報共有は次回以降となります。 keyballの本格カスタムを始めた理由 keyball61を購入する前に、もし入手できなければsu120で再現しよう、と考えていた時期がございました。現在keyball61を無事入手
親指にTecsee Puddingを使用し、コンベックスキーキャップを使用するという記事において、Choc版も試したいと書いておりました。今回はChoc版の報告です。 Choc版コンベックスキーキャップの作り方 まず、私は親指キーとしてChocでは低すぎるしMXでは高すぎると感じております。前回は間を取ってMediumスイッチを採用したのですが、今回はChocスイッチに分厚いキーキャップを付けることで高さを調整します。世の中にそのようなキーキャップは売られておりませんので
今回はキーマップについてです。keyball61についてというよりは、色々と試す中で良いと思ったパターンについての紹介です。 数字を片手にまとめる keyballでは標準でテンキー風に数字がまとまったレイヤーがあったかと思いますが、個人的にあまりテンキーがなじまないのもあり、採用していませんでした。keyball61では数字キーが最上段にあるので不要だったというのもあります。ただ、Ienko42cで左手2段に数字がまとまった配列を体感して、とても良いと感じました。 数字