静かな海と楽しい航海
憧れ
中学生の頃に、テート美術館で、ジェームズ・ティソの《船上の舞踏会》(1874年)を見たことが印象に残っています。豪華客船で、ダンスまでするとは、優雅な贅沢の極みです。踊れませんが、大勢で乗船して、日常から離れて楽しむのに憧れます。大人になって、船はお金を出せば乗れるけれど、「大勢で」を実現するのは、相当に難しいと思いました。昨今は、業務時間中の職場のイベントはあっても、休日に集まるのは流行りません。一昨年、人事が職場主催で休日にファミリーデー(全社、一家総出でバーベキュー)を開催しようとしたことがありましたが、賛同者が10パーセント未満で諦めたそうです。でも、やっぱりいつかは・・・
待てば海路の日和あり
千載一遇のチャンスが到来しました!ナレマネのゴホウビで、お世話になっている皆さんにお礼をしたいと思いました。単にお茶会や食事をするには、資金が潤沢にありました。昨年、夫と乗ったマリーンルージュはどうかしらと思いました。新年会などの選択肢も入れて、アンケートを取ってみましたが、やはり船が一番人気でした🚢お子さん一人と、私の夫も参加することになりました。
Katherine Mansfield 'The Garden-Party'
クルーズの直前に、プライベートで動揺するようなことがありました。キャンセルしようかとも思ったのですが、私がこれをキャンセルしたら、休日の予定を開けて、楽しみにして下さった方に申し訳ないし、動揺する事態の方にプラスになるわけではないので、何も言わずに実施して、楽しむのが最善と考えました。Katherine Mansfieldの’The Garden Party’を読み直しました。その前は少し不穏な天気が続いていたのですが、当日は、
という天気でした。海も穏やかでした。
ランチクルーズ
8人で乗船しました。いつも一緒に仕事をしている人たちと、非日常的な体験をするのは特別感がある一方、船から職場が見えると、皆喜んでいたので、やっぱり仕事が好きなんだな、と、ここで仕事ができて良かったと思いました。私は、こういった会合では積極的に話したりはしませんが、他の人たちの会話を聴いて、楽しそうにしているのを見るのが好きです。褒賞のことを話題にされたわけでもなく、ありがたいことでした。
上司がうれしい記念品を下さいました。社内報に売り込み、ナレッジ・マネジメントの拡充を図ります。
ステキな船上の会食になりました。日常に戻り、地に足を着けて生活します。このような経験は、堅実かつ前向きに生きる上での小さな薄明かりのようなものだと思っています。
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