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ネット碁振り返り#6


対局

今回の対局は野狐囲碁のネット碁で、私の白番で相手は9段(台湾のプロ?)の方です。

内容

Xにおけるポストでも言及しましたが、白30のトビによる上辺模様の盛り上げは私の好きな打ち方であるので今後の打ち碁でも度々出現します。
実利派の方にとってはありえない手かもしれません笑。

黒はカカリが自然の進行であり、白からすると挟んでいくのが良くありそうな変化だが、この場合先程の白のトビがある関係で上辺が小さくなってしまう進行は白にとって面白くない。
そのためこの碁では白は少し工夫をしました。

ボウシで左辺をきかした後にカタツキから広げにいったのですが、この後の対応が少し手拍子でした。

実践黒は一度押し上げた後にスベリで守りに戻してくれたので白も隅にスベリに回ることが出来ましたが…

もし無理矢理黒に出切ってきていたら白としては簡単ではなかったかもしれません。実際問題切られた2子の対処が難しく、上辺が荒らされるのも防がなくてはいけない白は忙しく難しい局面といえます。一方で黒は自然と右辺が模様になるなら歓迎という局面なので…反省ポイントですね

単にトビを打って仮に割り込んでくるなら、ノビて無視して上辺の白模様を拡大する方針の方が良かったでしょう。
この規模の右辺の黒模様なら致し方なしです。

黒は41とど直球に打ち込んできたが、これはいささか打ちすぎのようにも見える、白は隅のコスミを自然と打てたことで実利での遅れを解消出来つつある。また白48は左上の三々も間接的に守っている意味がある為この一連の進行は白にとってありがたいものであった。

続けて黒は上辺で生きるために損を重ねた。
これにより左上の白地はほぼ確定した上に中央が厚くなったので白のかなりの優勢であると判断できるのではないだろうか。

しかしその後が反省ポイントである。
下辺の黒にちょっかいを出して、都合よく得をしようとしたのが悪かった、はっきり損と言ってよいだろう。

何もせずに右辺に打ち込んで右上の黒に迫る方が幾分かよかったであろう。

しかし始めてしまったものは、どうにか処理をしなくてはいけない。

右辺生きながら右上の急所に打てたことで、黒は困っていたであろう。下辺の白は取られる格好になったが、これは白十分利益を得られたと言えるだろう。

下辺の白は取られたが、ほぼ攻め取りなので白十分である。

黒は勢い3子を取りに来たが、白は左辺の黒を攻めながら中央をまくさばにしてしまえば勝ちが確定するので、これはありがたかった。

予定通り中央をまくさばにした上に2子の逃げ出しも成功したことで、勝ちとなった。
この碁はこの後もう少し打ち、白の中押し勝ちとなりました。

あとがき

ご希望の布石や知りたいポイントなどの要望でも出来る限り応えたいと思います。
ご意見やご要望などありました、コメントやXで連絡をくれると嬉しいです。ありがとうございました。

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