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ネット碁振り返り#8


対局

今回の対局は野狐囲碁のネット碁で私の白番、相手は9段の方です。

内容

コミがある互先の白番では思ったより、ゆっくり打っていても間に合うものです。白28の三角形に戻す一手は武宮九段なども手合いで使用したこともある手です。実際上辺の黒の一団はこの白が強くなったことで目形のはっきりしていない浮いた石になってしまっている。

そのため黒は競り合いの接点であると判断してトビを選択したようだが、これが黒遅れのスタートになったといえる。先程も言った通り白はゆっくりしていられるが、裏を返せば黒は忙しく打つ必要があるとも言える。そのため…

黒は右下に先着し、地合いのバランスを取るべきであっただろう。白も左下をシマルくらいなので、黒は続けて右辺の白に迫ればまぁまぁだったような気がする。

白は続けて右上を覗きから決めて、調子で38が打てたことで右辺の模様がかなりまとまった。

黒は左下の白に迫るしか手が無さそうではあるが、その後の対応がつまらなかった。黒としては形勢は悪いながらももう少し工夫することで、勝負格好にはなるはずであった。

43と44の交換自体はそんなに問題ではないのだが、45の黒が酷いというかつまらない。せっかく中央で力を貯めたのにそれを全て無に帰すような進行である。

まだカタツキから中央に地をつける方針の方が良かったであるだろう。

もしくは似たような進行としては、右下から右辺に働きかけて、下辺盛り上げるような進行もありであったように思える。いずれにしても中央にどうにかして地をつけなくては黒はどうしようもなかったようにみえた。

黒が中央を囲いに行かなかったので白は下辺からゆっくりと消しにいくことで着実に勝つ方針にしたが…

左上を決めた後に中央を消しにに行った。
しかし実践は1061本で上辺に目移りしてしまった。それでも白の勝勢は揺るがないのだが…

伸びて押し切っておけば、白の戦意喪失はもっと早かったようである。
この碁はこの後もう少し打ち、白の中押し勝ちになりました。

あとがき

ご希望の布石や知りたいポイントなどの要望でも出来る限り応えたいと思います。
ご意見やご要望などありました、コメントやXで連絡をくれると嬉しいです。ありがとうございました。

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