見出し画像

ワンポイント教室 #5


対局

この碁は野狐囲碁のネット対局で、私の白番、相手は1段の方です。

内容

皆さまはこの局面で次、黒ならどう打つでしょうか?もちろん色々ありますが、考え方として良くない物は存在します。

実践の11はそのよろしくない発想からくるものでしょう。この手がなぜ良くないかというと、黒の右上の一団は完全には安定していないということなのです。やはり実利的に上辺が気になってしまったようですが、そこから始まる悲劇のようです

右上の黒が不安定なのに加えて、左上は根無草状態の目が無い一団になってしまいました。こうなると黒は自然と苦しくなります。

それを考慮するとやはり右上に関しては右辺から働きかけるというのは自然な進行だったかもしれません。仮に上辺の黒がこの後攻められても、一つならどうにかなるでしょう。実践は2つどころではなくなってしまい…

黒19のツケがまた悪く白が強くなってしまいました。ここでは…

ケイマくらいに煽っておいて、白の薄みを強調しつつ、左上に援軍を送る方が勝ったでしょう。

白のノビに対してここは形に対する感度の低さが出てしまったようですね。ここではもっと"普通"に

トビで頭を出しておくのが良かったでしょう。

黒はさらに隅で稼ぎにきましたが、これが最後の問題行動と言えるでしょう。なぜ最後かと言うと、もうこの後はどうしようもなくなってしまうからです。黒として隅も生きて、上辺を生きて、左上も生きればokという話なのでしょうが、そんなのは無理です。

白48となっては左上は事実上死です。何故事実上と表現したかというと、仮に死ななくても中央が真っ白になってしまい、黒は到底勝てる碁ではないからです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?