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ネット碁振り返り#7


対局

この対局は野狐囲碁におけるネット碁で私の黒番で、相手は9段の方です。

内容

今回は単に三連星に構えてみましたが、カタツキに対して辺から迫るのではなく、場合の手である中央からボウシをしてみました。

白がいきなり動き出してきたが、あまり想定していない進行であった。というのも白の一団がかなり重くなってしまうため白の行動範囲が制限されてしまうこともあり、得をしないだろうと判断していたからである。

その後黒は下辺に連打したところで、白が右上から動かしてきた。こうなってみると上辺の黒が大きく見えてしまい、白は下辺の相手をしている暇がなさそうである。

中央を切って黒の模様を制限するのが普通に見えるが実践はかなり意外な進行となった。

上辺から42と入ってくるのは意外であった。というのこうなってしまうと左辺の白が危なくなった時に振り替わったり目形を作る際にあまり良くないからである。

さらに続けて右からの飛び込みをしてきたので黒は中央を勢いよく押し上げて右下に目を向け直した。こうなると白は実利のバランスが崩れてしまっていることもあり、下辺で少し派手めに得をしに行く必要がありそうであるが…

そもそもとして黒は右下ではなく、中央をゆったりとケイマに煽っておけばもっとわかりやすかったかもしれない。というのもこうすることで左辺の隙がまだ狙えるからであり、白は下辺であまり乱暴できそうにないからである。

右下も左下も白はあっさりと隅の実利を捨てて中央(外回り)作成に切り替えたようであるが、これは失策であろう。
なぜなら手番が黒に回った状態で中盤に入るため黒は実利たっぷりであることから、下辺を軽く消せば勝ちが転がりこんでくるという状況である。

黒は当然下辺に目を向けましたが、白82に少し対応を間違えたかもしれない。実践は下辺の絞りが見えた為この進行にしたが、実際問題冷静な変化があったようである。

隅に曲がっておいて黒3.5と下辺適当に対応しておけば、白はこの時点での投了もあったかもしれない。

実践は黒も重くしてしまったようで白ももうひと勝負という気持ちになってしまったかもしれない。

そのため白丁寧に対応していたら、黒もこの後の対処が面倒だったかもしれないが…

またしても、左下が飲み込まれた上で上辺の白も弱体化してしまってははっきり黒勝ちが見えてきたようである。

最後は下辺の切りから波乱を目指したようだから時既に遅しである。上辺がほぼほぼ取られになってはどうしようもない。
この碁はこの後上辺が死んだ段階で白の投了となった。

あとがき

ご希望の布石や知りたいポイントなどの要望でも出来る限り応えたいと思います。
ご意見やご要望などありました、コメントやXで連絡をくれると嬉しいです。ありがとうございました。

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